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【就活生向け】財務データを読み解き、企業選びのコツを掴む方法①

こんにちは。
株式会社FBL の金子です。

とある企業のエンゲージメントに関する資料作成のために、参考資料として取り寄せた日経CAREERのムック本。
2018年度版と2019年度版のものなので、少し前のデータですが、とても興味深い記事が多く、内容が充実していました!

日経CAREER:日本の優良企業パーフェクトブック2018年度版•2019年度版

こちらの本の中に
『データで読み解く最強の企業研究』という特集が組まれていました。

基本的な「企業のお金」の流れを知り、
財務データを読み解き、就活での武器にする!

…というもの。

『なるほどっ!!』
『財務データって、就活生にも役に立つんですね!』
と新しい発見がありました。


P/L(損益計算書)、B/S(貸借対照表)、C/F(キャッシュフロー計算書)などの財務三表に関する勉強をするようになりましたが、結構複雑ですし正直難しい。
基本的には経営層が絶対に押さえておかないといけない知識ではありますが、専門的な知識を持った財務コンサルタントがいれば安心…と、財務面を任せてしまっている経営者の方もいらっしゃるようです。むしろ、きちんと理解し自社の状況を把握されている方のほうが少ないのではないでしょうか。


『財務データを読み解くことは、会社の経営者、もしくは財務コンサルタント以外のどんなヒト・どんなトキに役に立つのだろうか』


今回は就活中の方に向けて、少しでもお役に立てたら…という目線で、自分の備忘録的な意味合いも含めて書いてみようと思います。

財務データから、企業選びのコツを掴むために…
まずは『なぜ財務データが就活に役立つのか』について
書いてみたいと思います。

***

なぜ、財務データが就活に役立つのか


まず、就活する上で財務データを読めることでどんなメリットがあるのかを考えてみました。

1.情報リテラシーを鍛えられる
2.自分が成長できる会社かどうかの判断がしやすい
3.面接で具体的な志望理由を伝えられ、ライバルと差をつけられる


1.情報リテラシーを鍛えられる

企業としては、優秀な人材から選ばれたい!うちで働きたいと思ってもらいたい!と、あの手この手で採用サイトや自社のパンフレットなどの作成をしていると思います。利益を生み出せる優秀な社員を一人でも多く集めたいと多くの会社が願っているはず。
どこの採用サイトをみても、それぞれの会社が自社の良いところをアピールし、仕事や職場のありようを伝えているけれども、言ってしまうと『よそ行きの姿』。もちろんウソではないにしても、自社の抱えている課題や欠点などを紹介している会社はなかなかないですよね。

じゃあ、どこでその会社の本当の姿を見分けるのかというと、財務諸表のデータをみてみるのはいかがでしょうか。データはウソをつかない、つけないので、数字からその会社の状況を推測してみる。いろいろな会社をみてみると。なかなか面白いと思います!(私は好きです)

黒字倒産という言葉もあり、売上高や営業利益だけをみても分かりにくいと思いますが、新聞や雑誌の経済ニュースなどと合わせて財務諸表をみれば、仮説が立てやすくなり、判断がしやすくなります。

とはいえ、そんなに簡単にできることでもないですよね。偉そうに言っていますが、もちろん私も全然できていません!汗
すぐに身につく能力ではないので、日々情報を集め、それをクリエイティブに変換できるように学生のときから情報リテラシーを鍛えていけると、就活だけでなくその後の仕事にも役に立てることができ、とても良い経験になるのかなと思います。


2.自分が成長できる会社かどうかの判断がしやすい

この本の中に、『会社選びの優先順位で重視すべきこと』というテーマで、すでに社会人として活躍している先輩たちへのアンケートが載っていました。

20代から40代の社会人に「転職」についての考え方をたずねたところ、20代30代は「新たな経験や能力を身につけるため」と6割の方が回答。

別のページには、人材育成に意欲的な企業ランキングが掲載。
1人当たりの研修費が高い有名企業がランキング形式で載っていたのですが、1人当たり平均3万〜7万の研修費をかけている企業が多いなか、1位の企業は1人当たり50万以上の費用をかけて人材育成に力を入れているとのこと。

働く意味を考える今、仕事のやりがいや自分の人生において、成長できる会社かどうか、未来の自分の基盤となる会社かどうかを判断する指標として、どのような研修制度があるかチェックし、人件費にいくらかけているのかも合わせて確認してみるのも面白いかもしれません。



3.面接で具体的な志望理由を伝えられ、ライバルと差をつけられる

採用面接時に就活生は何をみられているのか?
1番はコミュニケーション能力だと思います。

採用基準として学力でふるいにかけられることになりますが、同レベルの学力であれば、コミュニケーション能力の高い人を採用したい。面接を行う意味としては、人柄や雰囲気の確認と共に、作ってきた杓子定規の回答ではなく対話のできる人、深い話ができる人、熱量の高い人が面接時に印象に残る気がします。


自己分析や企業研究は当たり前かもしれませんが、コミュニケーションのひとつとして、質問力を上げていくのもひとつかもしれません。
財務データから自分で分析をして立てた仮説を、OB・OG訪問や企業への逆質問の場で活用してみると、きちんとうちの会社のことを研究してくれていることが伝わり、好印象を与えられるかと思います。

もちろん聞かれてもいない事をベラベラと話すとかえってマイナスになる可能性もありますが、面接官の記憶に残る発言をするのも内定をもらう第一歩。
『何か質問はありますか?』と面接時にだいたい聞かれるので、その時の回答として、何か考えてみるのもいいかもしれません。


***


次回予告


今週末、うちの代表今井が母校でガイダンスに参加します。
今回は就活に絞ったものではなく、大学で学んだことや活かせていることなどについて、OBとして質問に答えていくそうです。

大量の質問にサクサクと回答していたので、私も今回のテーマについていろいろと質問してみました!

・財務三表はどんな人が勉強するといいのか
・どんな役に立つのか
・読み解く際のポイントは?
・数字の背景「そのようになった理由」は大切か
・5つの利益(売上総利益、営業利益、経常利益、税引前当期純利益、当期純利益)それぞれの読み解き方は?

次回はその回答について、投稿できたらと思っています。


最後までお読みいただき、ありがとうございます。

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