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【試合巧者ぶりを発揮した日本。お見事。】カタールW杯 グループE 第3節 日本×スペイン|マッチレビュー

カタールW杯決勝ラウンド進出が決まるグループ最終節。日本が立ち向かうは無敵艦隊。

スペインに長らくボールを持たれ押し込まれる展開が予想されたが、正にそんな試合展開となった。しかし日本は自分たちの準備したプランを信じ、素晴らしい戦いぶりを見せてくれました!

私たちの"非日常"を伸ばしてくれました!それでは簡単ではありますが試合を振り返っていきましょう!

◾️いくらやられても辛抱強く

日本はこの試合、入りから後方3バックをベースにボール非保持の局面では5-2-3もしくは5-4-1の陣形に。前半はやや守備的なプランで後半に勝負に出るプランを準備した。

しかしゲームの入りはスペインに圧倒された印象。ボールの取り所が定まらない。ボールに触れることすらできない。そんな状況をスペインに作り出され、ずるずると陣形が下がってしまう展開に。

スパインは日本がボールを持つと4バックの両SBが高い位置に上がらずに、後方4人が横並びでボールを動かしていった。

スペインのSBが高い位置に上がらずに、ここに立つことで日本のプレスが届かない構造を作り出す為だった。

日本も守備ラインはやや低めに設定されていたが、機を見てはスペインのDFラインにプレスに出てショートカウンターを発動させるぞ!という意気込みも感じられたが、このフリーになるSBにパスが入り、日本のプレスが何度もリセットされていった。

(GKを加えたスペインのビルドアップにも日本のプレスをリセットされた要因に→後半ココを反対に狙い目にした日本!)

ここに天才ぺドリが更に揺さぶりにかかる。中盤からIHのぺドリが最終ラインに落ちてボールを引き受ける。

彼の動きについていけば中盤が開いてしまう!ぺドリの動きついていけない!という具合にぺドリが悠々とボールを受けて前向きになる。

これに対して日本も一つの回答を示す。鎌田と久保の立ち位置を下げて5-4-1の陣形に。しかしそうなると今度はスペインの後方中央に時間とスペースを与えることに。

スペインの2CBはロドリとパウ・トーレスとボールを運べて、しっかり前線へボールを届けられる足元の技術に長けている選手が並ぶのが、日本にとったはまた厄介だった。

そこにアンカーブスケツも加わり、日本はボールに触れることすらできない状況となっていった。

そしてずるずるとラインを下げることしかできない状態となり、11分スペインにあっさりと先制ゴールを渡してしまった。

前半のうちにまた違ったプレッシングの形も見せるもそれも最適解とはならずに、ひたすら耐える展開となった日本。

それでもスペインにどんなにボールを動かされて揺さぶられても、最後はゴール前に固まり時間とスペースを消し去った日本。その後スペインにゴールを割らせることはなかった。

1失点で前半凌げたことは日本のプラン通り内だったかもしれない。なぜそう感じたのかは、後半の日本の戦いぶりを見れば分かるはずだ。

◾️いざ、勝負の後半へ。

後半に入ると、この試合持ち込んだ陣形はそのままに、久保と長友に変えて堂安と三笘を投入。

より攻撃的な選手を投入したことに加えて、プレッシングでもより前のめりな姿勢を見せて、スペインのボール保持に圧力をかけていった。

前半かからなかったスペインのSBへプレス。ここに日本の両WBが縦にスライドをして出るように。

スペインの前線で幅をとるWGには日本の3バックがスライドしてスライド。これにより、後方が手薄になるリスクもあったが、より勇気を持った日本のプレスがスペインを後退りさせていった。

そして48分前田が前からプレッシング。スペインがSBへパスを出すと左WBの三笘が縦にスライドしてプレスをかける。

またスペインがGKを経由してバックパス。そしてボールを左SBへスペインが運ぶと、今度は右WBの伊東が勇気を持ってスペインのSBへプレス。

スペイン敵陣深くでボール奪取に成功し、最後は堂安が左足一振り。ゲームを振り出しに戻した。

48分の同点ゴールから僅か3分後。日本が一気にゲームをひっくり返した。

日本はボールを持つと3-4-3の陣形になるので、WBが高い位置に上がるとスペインの4バックの外でフリーを作れる構造に。

右幅をとるWBの伊東がビルドアップの出口となりスペインのゴール前に侵入。ペナルティエリアで堂安がボールを受けると、ドリブルから右足でクロス。

最後は逆サイドに走り込んだ左WB三笘が折り返して、田中が押し込んで逆転!

このシーンもスペインの4バックの大外でフリーになった日本のWB。たまたまではなく、日本の陣形が生み出した狙い通りのゴールと言えるだろう。

後半開始すぐに逆転に成功した日本は。まだ残り時間も多く残る中非常に難しいゲーム運びを求められたが、強かな戦いぶりを見せた。

試合終盤には冨安と遠藤を投入して試合をクローズさせていった。この二人が試合を〆のはずるい!笑

そしてそのままスコアは動かず。日本が動かさずにクローズ。見事強国スペインに勝ちきり、日本がグループ首位でラウンド16の切符をゲットした!

◾️おわり

ドイツ、スペインを撃破し堂々とカタールW杯決勝ラウンドへ駒を進めた森保ジャパン。このグループリーグの戦いぶりは間違いなく日本中を、そして世界を驚かせたはずだ。

しかし掲げる目標はまだ先。
日本代表はまだまだ #新しい景色 を我々に見せてくれるはずだ。

決勝トーナメントround16の相手は前回大会準優勝のクロアチア。強豪なのは間違い無いですが、まだ素晴らしい戦いぶりを見せてくれるはずですね!

次も応援しています!
頑張れ!日本!

カタールW杯 グループE 第3節
日本 2-1 スペイン


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