タイムアウトのとれないサッカーで、どう立ち位置を整える時間を確保するのか?
ポジショナルプレーという概念の拡大。そしてサッカーの映像が気軽に見ることができるようになった今の日常。それに伴い日本のサッカー界にも[立ち位置]というワードがよく聞かれるようになった気がする。
ボールの場所に合わせた立ち位置。相手の陣形を合わせたり、ずらした立ち位置を適材適所取ることで、相手のプレスを緩和させたり、フリーマンを作ったり、反対に立ち位置を噛み合わせて勢いよくプレスに出れる要因にもなる。
相手が4-4-2のブロックだから、後方は3バックにして数的優位でビルドアップしよう!前線に5人の選手を並べて攻撃しよう!相手の配置を見てプレーしよう!という意識、話を数年前よりも格段に多くなったはずだ。
なぜサッカーにおいて[立ち位置]が重要で、サッカー現場でもそんなワードが飛び交うようになったかはここではあえて説明を控えようと思う(近年そんな論争や、それらを解説する文面や映像はたくさん世に発信されていると思うので)。
それでは今回は何をこのnoteで書くのか?それは、立ち位置の重要性は分かった。しかしその立ち位置を取るまでの時間はどう確保するのか?という観点で話をしたいと思う。
こんな観点を理解するとまた違ったサッカーの見方ができたり、指導者の皆さんには新たなトレーニング案のアイデアが浮かぶヒントになると思います。
▪️サッカーはタイムアウトがない競技
野球には守備を配置(セット)する時間がある。自分のルーティーンをこなしてバッターボックスに入る時間がある。間合いや流れが悪い時にはタイムが取れる時間もある。
アメリカンフットボールにはフォーメーションを組む時間がある。ある程度次の攻撃はこうやって攻めよう!という時間が設けられている。
それではサッカーにはそういった時間は設けられているかと言われると、殆どそのような時間は設けられてないと言えるのではないだろうか(セットプレーを除いて)。
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