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【再現性とはこう言うことか】｜マンチェスター・シティ×リーズ 22/23プレミアリーグ第36節｜マッチレビュー

inamo

プレミアリーグ9連勝中のマンチェスター・シティ。プレミアリーグ3連覇の為にはアーセナルとの首位攻防戦を制す必要がミッションだ。そんな負けられない戦いが続く中どんどん調子を上げて勝点を重ねているペップ・シティ。

そんな彼らのホームに乗り込んできたのがリーズ。リーズは残留争い真っ只中。彼らもまた負けられない戦いが続いている。そんなチームを救うべく招聘された新監督がサム・アラダイスだった。“残留請負人”とも呼ばれるビック・サムがリーズの監督しての初戦をどう戦うのか非常に興味深かった。

それでは簡単ではありますがこの試合を振り返っていきたいと思います！

▪️フリーになるシティの2CH

シティはボールを保持するとギュンドアンとリコ・ルイスが中盤で横並びに。最終ラインは右からアカンジ、ラポルト、アケの3バックで後方［3-2］でビルドアップの屋台骨を築いた。

対してリーズは［4-4-1-1]の陣形をベースに守備の構成を組んでいった。

シティのIHに入るアルバレスとデ・ブライネにはリーズの2CHが明確にマークについた。押し込まれるとSHが下がって6バックになることも否まない陣形でシティの攻撃を待ち構えた。しかしビック・サムが用意した守備プランはあっという間に解剖されていった。

シティの3バックには全くプレスがかからない。かける気がないのでシティは悠々と敵陣へ侵入。しかしそこから先は人を捕まえて(シティのIH)サイドは分厚く(5バックもしくは6バックなので)してあるので、ココから先は進めないぞ！と言うリーズのプランだったかもしれないが、決してそうはいかなかった。

リーズはシティのIHを捕まえて彼らの自由を奪いにいったが、シティの中盤には4人いる。リーズは3人。そうなるとシティの中盤の誰かがフリーになる。誰がフリーになるのかは2CHを担ったリコ・ルイスとギュンドアンだった。

相手陣内の中盤でシティの選手がフリーとなれば、それはそれは決定的なパスが前線で待ち受ける選手たちへ何度も送り込まれるのは安易に想像がつくはずだ。

またIHのデ・ブライネが相手のマンマーク気味のプレスを逆手にポジションを流動的に動かしてリーズのプレス基準を崩していった。デ・ブライネは、CHのリコ・ルイスとポジションチェンジをして相手のプレスを免れて中盤で前向きになるシーンも。シティで一番前向きにしてはいけない男が段々と存在を発揮していった。

▪️全く同じ形の2ゴール

ボールへ全くプレッシングがかからにリーズ。そうなればずるずるとラインを下げて、結局ゴール前に大きのバスを置くこととなったリーズ。ワイド深くにマフレズにボールが入ると、10人のリーズ選手が守るペナ内に集まった。当然そうなればゴール前に時間とスペースがなくなるが開いてくるエリアが出てくる。それがペナルティエリアの一つ手前のエリアだ。

マフレズがマイナスクロスをバイタルへ送り込み。そこへ走り込んだのがCHのギュンドアンだった。この形から見事にシティが先制点を奪った。

そしてシティの2点目もまるっきり1点目と同じ形のゴールだった。再現性とはこう言うことか…と呟きたくなるほど、似たような形。同じ意図からシティがゴールを重ねていった。

▪️ペップの逆鱗触れる〆

後半に入っても試合の構図は変わらずにシティが延々とボールを保持し構成を強める展開となった。終わってみればシティのボール保持率は80%を超えた。しかしシティはトドメの3点目を決め切ることは出来なかった。ハーランドも何度も何度もポストを叩きこの日はゴールに嫌われていった。

そして3点目を奪う最大のチャンスとなったのがフォーデンが試合終盤に奪ったPK。PKをセットしたのはギュンドアン。しかしこれを外したギュンドアン。この一連のプレーがベンチのペップの逆鱗に触れることに。さらにそのPK失敗後すぐにリーズが1点を返す展開に…そりゃペップが怒りたくなる気持ちも分からなくもないよね！

試合はその後何も起こることはなく、シティがリーグ10連勝を達成した。後味が悪い終わりとなってしまったが、ギュンドアン2点取ってくれたし、ハーランドが彼のハットトリックをプレゼントさせる好意はよかったよね！でもペップは試合は終わっていないぞ！やれるべきことは最後までやるんだよ！ココはプレミアリーグだぞ！と勝って選手たちの兜の緒を締めてくれたのだと私は思っている。

さぁいよいよミッドウィークにはチャンピオンズリーグ準決勝。相手はラスボス.レアル・マドリード！マンチェスター・シティの悲願を達成するには超えなければいけない最大の関門のはず。昨年のリベンジも込めて、是非ペップシティには真っ向から白い巨人に挑んでいってほしいですね！


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