デジタル化に興味のある飲食店オーナーさんにGoogle系ツールを紹介した話
こんばんは、札幌に帰省中のfavyのしげさんです。
Twitterでも少し触れたのですが、弊社のお客様で非常に懇意にしていただいているお店があります。
オーナーさんはコロナ禍の中でも常に「ピンチはチャンスだから」と言って、新しい事にどんどんチャレンジし続けている方です。
今回はそのオーナーさんから「デジタル活用したいけど全然わからんから教えてよ」って声をかけていただいたので、ちょっとだけお手伝いしたよってお話です。
私自身もそんなに詳しいわけではないですし、詳しい人から見たら「この程度の内容をわざわざnoteにしなくてもw」って言われるかもしれません。
事実、私が仕事関連のコミュニティで繋がっている人達の顔を思い浮かべても、私のITレベルは下から数えた方が早いと思います。
でも、「ITベンチャーやスタートアップにいる我々の常識は世間一般の常識ではない」という事を再認識できたし、私レベルの知識でもお役に立てたっていう嬉しさもあったんですよね。
なので、こんな気持ちで読んでいただきたいなと思います。
グループA:ITリテラシーの高い皆様
・これって一般的には知らない人がいるのね
・こうやってどんどん世の中がデジタルにシフトしてったらいいよね
・頑張れ!飲食店!
グループB:ITにあまり明るくない皆様
・こんな事が無料でできちゃうんだ?
・こんなに簡単にできるの?
・私でも出来ちゃうならやってみようかな?
はじめに
今回、一番大きかったのは「課題が明確だった」という事です。
「デジタルにしたら何かわからんけどいいんでしょ?何か教えて」ってスタンスじゃなく、「ここがめんどいんだけど、これって何かいい方法知らない?」ってご相談だったので、解決策の提示もしやすかったです。
相談を受けた時点ではこんな感じでした。
↓
・花屋さんとコラボして「コースメニュー&お花」の宅配サービスを立ち上げた
・電話で注文受けて紙とかにメモってるので結構めんどい
・受けた内容を全部その都度花屋さんにも共有しないといけない
・Facebookに投稿して告知はしたけど専用のサイトもない
・A5サイズのチラシ配布で店頭告知はしている
お店にはMacBookとiPadがありますが、できれば普段(日々のオペレーション)はiPadで色々やれるようにしたい、というご要望もありました。
それを踏まえて、私がご提案した構成はこちらです。
※温かい目で見てね…
1.まずgmailのアカウント作ってPCにはchrome入れましょう
2.iPadにはGoogleスプレッドシートを入れて1のアカウント同期させましょう
3.注文はGoogleフォームで受け付けましょう
4.注文の通知メールを普段スマホで使ってるメアドにも転送しましょう
5.フォームの回答先となるスプレッドシートを作りましょう
→ちなみに2で同期させてるからiPadで見られますよ
6.そのスプレッドシートを花屋さんと共有しましょう
7.新サービスのホームページはGoogleサイトで作りましょう
8.ホームページの中に注文フォームを埋め込みましょう
9.次にチラシを刷り直す時にはホームページとフォームのURLをQRにして貼りましょう
グループAの皆さんは多分ここでお別れです。
この先に書く内容は釈迦に説法、すでに頭の中で全部完成していると思います。むしろ「いや、このやり方の方がもっと簡単だろwしげさんマジかよw」って思ってるかもしれません。(そのツッコミは今回はご容赦ください…)
グループAの皆さんには「この内容でも価値のある情報になり得るんだ」って事を知っていただけたらと…
グループBの皆さん、ここからは本当にざっくりですが大まかな手順をご説明しますね。とりあえず「こんなことができる」だけでも知ってもらえたら幸いです。
具体的なやり方を知りたい場合は、周りにいる「あいつこういうの詳しそうだな」って人に聞いてみて下さい。多分わかります。
アカウントとアプリケーションの準備
まずはgmail(Google)のアカウント作成。
このアカウントさえ作れば、色々なサービスが無料で使えます。youtubeで動画の配信をすることもできますし、写真やファイルなどをクラウド(インターネット上の倉庫みたいな場所)に保管することもできます。
次にGoogle chrome(というブラウザ)のインストール。
これは別になくてもいいですが、個人的に好きなのと、この先に出てくるサービスがほぼ全てGoogleのものなので勝手に入れました。
インストールしてGoogle chromeを開いたら、画面右上とかに出てくる【ログイン】をクリックして、上で作成したgmailアカウントでログインしましょう。
PCとタブレットを両方使っている場合は、どちらにも入れてログインしておきましょう。
どちらかで見たサイトの閲覧履歴や検索履歴、登録したブックマークの情報が連動される(「同期」と呼びます)ので便利です。
Googleスプレッドシートは、PCから使用する際はGoogle chrome(他のブラウザでもOKだけど)で開きます。タブレット(iPadなど)で使う場合はアプリをダウンロードし、gmailアカウントでログインしておきましょう。
App StoreやGoogle Play Storeで無料でダウンロードできます。
注文フォームを作る
アンケートフォームのようなものを無料で・簡単に作れる「Googleフォーム」というサービスを使います。
ここに入ると、すでにいくつかのテンプレートが用意されていますので、その中から「用途に近そうなもの」を選びます。
今回は「連絡先情報」というテンプレートを使用しました。
フォームの件名や各項目の名前などは自由に変えられますし、マウスで持っていけば順番(メアドよりも住所を先にしたい、とか)も簡単に変えられます。
いらない項目はゴミ箱のマークをクリックしたら削除できますし、「+」をクリックすると新たな項目を追加できます。
また、「回答必須にするかどうか」も設定できます。
<ポイント>
どの項目(質問)でどのタイプを選ぶかは、最初は難しいかもしれません。
作り直しはいくらでもできるので、色々なパターンで試してみるのがオススメです。
画面右上の目のマーク(プレビュー)をクリックすると、実際にお客様にはどう表示されるかを確認できます。
注文の情報を見る方法の設定
フォームのタイトルの上を見ると「質問」「回答」という文字が並んでいます。今は「質問」の画面にいるので、質問内容を設定しています。
「回答」をクリックしたら、回答内容が一覧で表示されたり、勝手にグラフを作ってくれていたりします。
また、「回答をどこかに送る」設定もここで出来ます。
赤で囲んだ【︙】をクリックして、出てきた文字の中から「新しい回答についてのメール通知を受け取る」をクリックすると、「注文入ったよ〜」ってメールで教えてくれます。
通知先のメールアドレスは最初に作ったgmailのアドレスです。
もし他のメアドに通知して欲しい場合は、「gmailの転送」設定で対応可能です。
青で囲んだ緑色のアイコンをクリックすると「Googleスプレッドシート」のシートが1つ作成され、お客様がフォームに入力してくれた注文内容がすべて自動的に入力されます。
ちなみに「Googleスプレッドシート」とは、一言で言うと「無料で使えるエクセルみたいなやつ」です。
この時点で、「注文内容が自動的に入ってくるシート」はあなたのもの、つまりあなたのgmailアカウントに紐付いています。
なのでタブレットにインストールしたGoogleスプレッドシート(ログイン済み)を開くと、「あなたが最近開いたシート」としてこの「注文内容が自動的に入ってくるシート」が出てきます。
フォームの内容を修正したりしない限り、これ以降はPCを使わずにタブレットだけ見ていたらOKです。
Googleスプレッドシートは「ブラウザ上で動くエクセルみたいなやつ」なので、シート1つにつき1つURLが作られます。
このURLにアクセスすればスプレッドシートを開く事が出来るのですが、「誰にでも見せてOK」なのか「自分専用」なのか「あの人だけには見せてもOK」なのかを設定できます。
この設定をして、花屋さんにURLを送ってスプレッドシートを見られるようにすれば、リアルタイムで情報を共有できます。
詳しくはこちら↓
ホームページを作る
先程のフォーム作成と同じぐらい簡単に、ホームページを作成できるサービスが「Googleサイト」です。
これもフォーム同様、直感的にレイアウトなどを変更できるので、細かい作り方などの説明は大幅に端折ります。
プレビューを見ながら色々試してみてください。
今回はちょうど「レストラン」というテンプレートがあったので、そちらを使用しました。
サイトから注文フォームにリンクを貼れば、サイトを訪問した人がそのまま注文することが出来るようになります。
QRコードを作成する
今回ご紹介した中で、唯一Googleのサービスじゃないのがこちらです。
実はQRコードって無料で簡単に作成出来るんです。
「QRコード 作成」で検索すると色々なサイトが出てくるのですが、使いやすくてデザインも選べるのでこちらのサイトが気に入ってます。
↓試しにこちらのQRコードを読んでみてください↓
ここまでで、頭の中でイメージしたものは大体完成です。
最後に
今回私は、
・アカウント作成
・アプリ類のインストール
・フォームの大枠作成
・スプレッドシートへの自動入力
・Googleサイトの大枠作成
までしかやっておらず、完成はさせていません。
これは面倒だからでも手抜きでもなく「覚えて欲しい」からです。
飲食業界はIT化が遅れてる、レガシーだ、というような事をよく耳にしますし、実際にそうだと思います。
だからこそ、デジタル化に興味を持ってくれているこのオーナーさんにはぜひ自分で覚えて、試行錯誤して、実際に作って、そして「オレ自分でここまで出来たよ」って広めて欲しいなと思っています。(多分このnoteを読んでくれてる想定で、プレッシャー与えてますw)
すごく小さな一歩ですが、ちょっとずつでも飲食業界のデジタル化が進んでくれる事を願っています。
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