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【転職活動】無駄なスカウトはもう要らない!自分に合ったスカウトを受け取ろう!

転職活動のため転職サイトに登録したら、有象無象のスカウトが大量に来て困った経験はありませんか?
反対に、せっかく転職サイトに登録したのに、スカウトが来ず戸惑う方もいらっしゃると思います。

そこで今回は、自分に合ったスカウトを受け取るためのコツを3つ、お伝えします。
ポイントを押さえたプロフィール登録で、忙しい転職活動を効率的に進めましょう!


スカウト打つ側の視点

そもそも、転職エージェントは、どのようにスカウトを打っているのでしょうか。
まずは相手を知るため、エージェントや採用担当者の動き方を解説します。

長文の経歴情報・自己PRは読まない

突然ですが、皆さんが日々受け取る様々なスカウトを、エージェントは月何通ぐらい送っていると思いますか?

なんと、数百〜1000以上、送っているのです!

私がエージェントをしていた時は、月150〜200件、スカウトを強化する時期は、1日で50〜100通(月700〜800通ペース)送信していました。
また最近は、スカウトにもAIが活用され、ロボットスカウトで月1000〜2000件ほど送信しているエージェントもいます。

もちろん、エージェントだけでなく、企業の採用担当者も、面接対応や社内業務の合間を縫って、自らスカウトを打っています。

どの立場でも、限られた時間で多くのスカウトを送っているため、スカウト送信者(スカウター)は、一人一人の登録情報を熟読できません。

検索条件である程度絞ったら、大体1人1分以内を目安に、登録情報のチェックし、スカウト文面を送信します。
(人や場合により、もう少し時間をかけることもあります。)

ということは、いくら気合を入れて自己PRをたくさん書いても、殆どスカウター(特にエージェント)には読まれていない、と思った方が良いです。
※採用担当者は、自身でカジュアル面談をするケースが多いので、もう少し慎重に見ているかもしれません。

スカウターのツボを押さえる

率直に言って、スカウトの際に重視する登録情報やジャッジの厳しさは、担当者やスカウトしたい求人によってバラバラです。
ただ、大まかな目安として、下記の判断基準は参考になります。

色々な企業に紹介できそうで、面談をしたい場合
いわゆる市場価値が高い方にスカウトを送るため、現在の勤務先や、転職回数、年齢、スキルが見られがちです。

特定の求人を紹介したい場合
該当求人の募集背景や、求めるスキル・年収と見合っている可能性が高い方に送信するため、特にミドル層以上は、経験や現在年収に注目しがちです。

つまり、経歴・ステータスと、経験・スキルの書き方を工夫すれば、自分に合ったスカウトを得られやすいことになります。
※ここで「希望条件」はあまり考慮されていない点がポイントです!

スカウターにわかりやすい情報を登録する

以上のスカウター視点を踏まえ、ここからは、スカウトサイトに登録する情報の書き方のコツを解説します。
ポイントは大きく分けて、2つです!

1)エージェントの検索方法を攻略する

いわゆる「基本情報」と言われる項目は、スカウターが最初に行う検索条件に影響します。
この検索条件から外れに行けば余計なスカウトは来ません。
反対に、欲しいスカウトに関する検索結果に自分が表示されれば、スカウターの目につきやすくなります。

ここでの設定ポイントは以下の通りです。

(1) 在籍企業名はなるべく公開する
特に大手企業の場合は、ネームバリューでエージェントから声がかかりやすくなります。
在籍企業名を出すのは不安かもしれませんが、多くのスカウトサイトでは、特定の企業に対する非公開設定(ブロック機能)ができます。
転職活動がバレないよう、現職などは非公開設定をしておくと安心です。

(2) 在籍企業の登録数と転職回数を一致せる
部署異動や出向時に、在籍企業を書き分けている方をお見かけします。
こうすると、1社でグループ会社を複数経験した方は、3社・4社経験(=転職回数の多い方)に見えてしまい、勿体ないです。
異動・出向などは1つの会社にまとめてしまい、職務詳細で出向や転籍、部署異動を記載しましょう(以下の写真参照)。

(3) 経験職種は嘘のない範囲で希望職種と合わせる
スカウターは経験職種で検索をかけることが多いです。
そのため、「経験職種」のチェックは、工夫の余地があります。

例えば、法人営業を5年経験した後、社内異動で人事に異動し1年経った方がいたとします。

もしこの方が、職種問わず経験を活かせる求人を探しているなら、経験職種は「人事」と「法人営業」にチェックを入れます。
しかし、人事部への異動が不本意で、法人営業でキャリアを積みたいなら、経験職種は「法人営業」のみにチェックしておきます。
こうすると、スカウターが探す「人事経験者」の検索結果に出なくなるので、人事職のスカウトはあまり来なくなります。

2) 30秒で斜め読みができる職務要約を作る

スカウターは、登録情報から市場価値や特定の求人での選考合格確率を想定し、スカウトを送っています。
そこで、職務要約を記述する際は、端的に自分の経験が伝わるよう、7W2Hを基にまとめることをお勧めします。

※太字は特に重要な項目
When(いつ):企業や部署の在籍期間。経験年数を示す。
・Where(どこで):企業名や部署など働いていた場所。大手だと有利。
・Who(だれが):多くの場合主語は自分。
What(何を):担当商材や業務の対象になるもの。
・Why(なぜ):実績を出せた理由。急いでいる場合は割愛可。
・Which(どちらを):不要
Whom(誰に):誰に向けた仕事か。意外と大事です!
How(どのように):同じ職種でも会社ごとに手法が変わる場合があるので、明記しましょう。
・How much(いくらで):仕事の規模感、実績を伝える重要な指標です。

実際に私がよく見かけた登録情報例で、解説します。

新卒以来、営業として自社の商品をお客様に提案し、受注に繋げてきました。入社3年目に営業所でトップの成績を収め、4年目でリーダーになりました。顧客の課題を聞き出す傾聴力が強みです。

この例では、営業として優秀そうですが、7W2Hが無く、何ができるかたかがわかりません。
そのためスカウターは、業務システムの営業職、個人向け金融商品の営業職、小売業向け食品の営業職・・・など、どの営業職なら強みが活かせるのかわからず、的外れなスカウトを送ったり、そもそもスカウトを見送ったりします。

この職務要約で、最低限、7W2Hを明確にしたのが、以下の文です。

 新卒から8年間(いつ)、業務用調味料(何を)の営業として、食品メーカーや飲食店(誰に)に対し、自社商品の提案を行なっています。既製品の提案だけでなく、顧客のニーズに合わせたカスタム品の提案も行なっています(どうやって)。
 2019年に1億円超えの売上(いくらで)を作って営業所内トップとなり、2020年からは、メンバー2名を持つチームリーダーを務めています。

かなり経験が明確になりました。
文章も短いので、30秒〜1分以内で斜め読みをしても、強みや経験がスカウターに伝わるかと思います。
経験を活かせる求人がわかりやすいので、全体として、より精度が高い提案内容のスカウトを受けられるでしょう。

まとめ

今回は、効率的に自分に合ったスカウトを受け取るコツを解説しました。
スカウトは内定を確約するものではありませんが、マッチする可能性がある求人の紹介です。

もちろん、冒頭でお伝えした通り、エージェントによってはAIを活用したり、あまり吟味せず送信しているケースもあるため、完全に無駄なスカウトを排除することはできません。
しかし、登録の仕方を工夫することで、ある程度、受け取るスカウトの数をコントロールできます。

現職と両立しながらの転職活動は大変です。
この記事が、読者の皆様にとって欲しい情報を効率よく収集できる一助になれば嬉しいです!

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