ドイツの教科書は使いまわし
こんにちは。ドイツ在住の高校生ふぁそらてです。
「新学期が始まると、新しい教科書をもらう。」
多くの人にとってこれは当たり前でしょう。
しかし、ドイツでは自分の使った教科書を学校に返し、昨年度も誰かに使われた中古の教科書をもらいます。
この時、いい状態の教科書をもらえるかどうかは運です。表紙がぼろぼろのものもあれば、新品同様の状態でもらえることもあります。前の持ち主がどう扱ったか一目瞭然です。希に教科書が改正されたときに新品の教科書が使えます。
現代社会のように内容が変わりやすい教科書は3年から5年で新しくなりますが、ラテン語のように内容が一切変わらないものは10年以上前の教科書を使っています。
教科書の表紙の裏に持ち主と年の記録があります。昨年度使ったものの中で一番古い記録は2008年でした。12年間ずっと誰かが使っていた教科書です。
その代わり教科書自体が丈夫で、ほとんどがハードカバーです。その分重くなります。そしてすべての教科書にビニールカバーがついています。保護のためらしいです。
紛失したら自腹で買って、学校に返します。教科書というのに25から35€くらいします。
原則として書き込みは一切禁止です。重要な部分をマーカーで引くことや横にメモ書きができません。どうしてもというときはコピーして使っています。
新学期に新しい教科書を使って気合を入れ直す、みたいなことはできませんが、使えなくなるまで使うところがドイツらしいなと思いました。
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