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会社を辞めたことを親に言えなかった-父編

理系ファッションアドバイザーの Kaori です。元はダサめの理系オタクIT企業を退職しとある強い思いからファッションの仕事をしています

新しいことを始める時、過去とお別れしますか?
過去と決別する時、どんな気持ちですか?

実は私、会社を辞めたことも、ファッションの仕事を始めたことも、長いこと両親に言えずにいました。母に打ち明けるまで半年、父に伝えるまでは更に1年かかりました。

なぜ父の方が秘密機関が長いか?「新しいことを始める=過去と決別する」という思い込みが解けるまで、父に言えなかったのです。

新しいことを始めるからって、過去と決別しなくてもいい。そう思えるようになるまでの葛藤を書きます。
 

「俺たちの教育は無駄だった」と思われたくなかった

会社を辞めたことを、いつ父に言うか。
恐る恐るだけど、ずっとタイミングを伺ってました。

なぜ恐る恐るだったか、というと、「きっと父の教育観に反しているんだろうなぁ…」という思いがあったから。 

30過ぎて親からは独立している大人が悩むことじゃないのかもしれないけど、親に相談などもせずに会社も辞めちゃう決断力はあったのに、親をがっかりさせるのは怖くて。

俺たちのこれまでの教育って無駄だったのかな…

とか

おい、あの時の学費返せ!

とか。

そんな風に思って欲しくなくて、社会的ステータスがある高給の会社を辞めたなんて、言えなかった。

父の教育観を聞いて更にビビる

しばらくの間は、「言うと面倒くさいし、黙っておこう」と思っていた。

けど、段々と「いやいや、そろそろ本当のことを言わねば」と思い始め、そして退職から1年位経ってしまった。

この間に、タイミングは伺ってた。ゆえ、ふと
した時、父はどんな思いで、子供を教育して居たのか、聞いてみた。

かなり教育にうるさい家庭だったので、そこを聞いてみた。

勉強ができると、良い企業(お給料が高い)企業に就職できる。そうしたら豊かに生きれると思って、いっぱい勉強させた

これを聞いた時、私は余計ビビってしまいました。

父が高学歴を求めていたのは、高収入にさせるためだったか。

高学歴以外でも高収入の人なんて沢山いるけど、私には説得力がない。

ド素人が駆け出しでファッションの仕事をなんて、高収入はない。過去(エリート風な世界)を捨てた=低収入が、正に私の状態だった。

父の教育観を聞いて、ますます本音を言えなくなりました。 

とは言え、母には真実を告げ、独立した。幸いに素敵なお客様に恵まれています。それでも私は悩み続けました。

いつ、父に言おう?

と。

過去のご縁からの助け舟

ファッションの仕事で、前職の給料近く稼げたら、父にもすんなり伝えられるのだろうか?

駆け出しの新人です。ファッション経由の収入なんて、前職の給料なんて遠く及ばない。ファッション収入が増えるまで待つなんてできない…

....と悩んでいた頃、前職の知人から他のお仕事のお誘いを受けました。IT企業の研修講師です。

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私か誘われ理由は、知人曰く、

・まだ若い(30代前半)
・IT企業での経験あり(8年)
見た目がちゃんとしている

だそうです。

見た目がちゃんとしている

ファッションを仕事にしているからこそ、好印象を持たれたのだろうと推測しています。

ああ、私にはこういう働き方もあったのだ。

ファッション一本だけではない。ファッションと過去の経験(留学・IT企業勤務など)を融合させるお仕事もあるんだ。

ファッションの仕事をしても、過去と決別しなくて良いのだ」と気がつきました。

ファッションの仕事「だけ」という縛りが外れた

そう、会社を辞めて、師匠の元も離れて私は独立した。フリーランスだ。仕事配分や時間配分は、ある程度自分で決めれる。

ファッション以外の仕事もしてもいいんだ…!

結果今は、ファッション・講師・ライターの3本立てで活動しています。ここでやっと、父に伝えようと決心しました。

打ち明けた時の父の意外な反応

反対も批判もされず、意外な反応が。

「俺も昔、女の子の買い物に付き合っては○○が似合う/似合わないなんてやってたなぁ。美容師に服のセンス褒められたこともあるぞ。お前も俺に似たのかな?」

昔日の父の自慢話に、心中クスクスしながら、安堵して聞いていた。そう、意外にも好反応だったのだ。

後日、母に聞いた話では、むしろ秘密にされていたことが不満だったので、教えてもらえて嬉しかったらしい。打ち明けた日の夜は、父は大層ご機嫌だったそうで。

過去と決別なんてしなくていい

経験のない分野で新しい事を始めるからといって、過去と決別なんてしなくていいのだと気づけました。

ひたすら自分と向き合った結果母に真実を言えました
過去と断絶するのではなく、過去も活かす道を見つけたら、父に真実を言えました。

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↑父の愛読書、ジャレッド・ダイアモンド氏の「銃・病原菌・鉄」原書。私の愛読書でもあります。英単語の勉強のために原書を買いました。

独立したけど/したいけど、親・家族に言えない。
過去への思いを断ち切れない。

そんな事もあるかもしれません。けれど、自分が他の何かに頑張って来たことは決して無駄ではない

私はこんなキャリア上での迷いという経験も活かして、20代向けの就職支援セミナーも受け持っています!

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人それぞれ似合う服は違う。同じく、キャリアも違う。
今後はファッションだけではなく、その人の生き方に深く関わるようなサービスもしていきたいと考えています。

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