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ダサい理系オタクだった私が、ファッションの仕事にたどり着くまでの道のり②

「自分を好きになる」理系ファッションアドバイザーのKaoriです。

はじめましての方はこちらを、私がファッションの仕事にたどり着くまでの道のり①はこちらをお読みください。

婚約をきっかけに、「キレイになりたい」と思うようになった私は、メイク教室に通ったり、ファッション診断を受けてみたり、今までの私ならば決してお金を払わなかったメイクやファッションに、投資してみました。そこからなぜ、ファッションを仕事にしようと思ったのか、の経緯を書きました。

■趣味は本業があってこそ成り立つ


ファッション診断を受けたり、メイク教室に行ってみたり。これだけでは「キレイになりたいがために、美に投資しました」でお終いになっちゃいます。趣味でファッションやメイクをやってればOK・・・じゃなかったんです。

そもそも、「趣味」とは、本業があってこそ成り立つと思います。たとえば、科学の研究者にとってはピアノを弾くことは趣味ですが、プロのピアニストにとっては科学の本を読むことが趣味。

私にとっての転換期は、本業である会社員が、上手く行かなくなった時でした。

「全ては自分の努力で手に入る」と思っていた時期         
「30歳までに、子供を一人は持つ」、これは私が20歳の頃から掲げていた人生目標でした。この目標から逆算するように生き、26 歳で結婚(2013年)、27 歳で第一子長女を出産しました。当然のごとく、「ママになってもこの会社(Google)でバリバリと働きづつけるぞ!」と思っていたが、それが叶わなかった。妊娠中のつわりは辛くて休職せざるを得なかったし、産後ウツに見舞われたり、育児ノイローゼになったりとメンタルダウン。

27年間、「どんな困難も、望む全ては自分の努力で手に入る」と思って突っ走って生きてきたのに、妊娠・出産をきっかけに考えを変えざるを得なかった。自分ひとりの努力で、「完璧な育児」なんてできるわけない。そもそも、「完璧」なんてなかった。そんなメンタルダウンを乗り越え、30歳にて第二子次女を出産(2017年)しました。

■ファッションを勉強したくなった理由                

本格的なファッション診断を受けたのは、第一子の育休中でした。自分に似合う服のポイント、抑えておくべくツボなどを教えてもらいました。診断を受けながら、様々な謎が解けました。「同じベージュのスーツを着ているのに、Aさんは上品に見えて、Bさんには貧相に見える」など、同じ服でも印象が異なる。服を単純に「服」としてまるっと見なすのではなく、要素要素に分解していくのです。「なぜBさんには似合わないのか?」を分解した要素ごとに見ていく。同じ洋服であっても、色だけ変えてみたらどうなる?生地を分厚くしたらどうなる?

■ファッションと科学実験との類似点を見つける

科学の実験では、変数を一つにし、他条件は据え置きのまま実験結果を計測します。たとえば、薬品の濃度を3倍にして実験するなら、その他の室温・気圧などの他条件は固定させる。1つの変数だけで、分析していく。そしてまた異なる値を変数にし、分析を続ける。ここが科学の実験と同じだと感じました。だからこそ、理系人間の私はこれにハマり、勉強したくなりました。

ファッションを勉強して、わかったこと               

私が本格的にファッションを勉強したのは第二子の育休中。その中で得た答えは「ファッションは理論が 9 割、センスが 1 割」。似合わない服があったとしても「似合わない!!!」と怒ったり悩んだりするのではなく、「似合っていない要素はなんなのか?」を分析していくと、見えてくるのです。コツが。

「センスがなければオシャレになれないんだ」というこれまでの思い込みがなくなりました

学ぶことで、こんな思い込みを捨てれた。より、自由になれた瞬間でした。もちろん、服飾デザイナーや一流モデルを目指すような方は、センスがなければ第一線に立つことは難しいです。でも、そんな人はほんの一握りの存在。そんな一握りの天才達を前に、「私には、俺にはセンスがない」と素敵な外見を演出することを諦めるのはもったいないです。

服はあくまで服。主役は人です

たとえセンスがなくたって、どんな方もオシャレに、素敵になれます。それをサポートしてくれるのがファッションの理論なのです。

酒は呑んでも飲まれるな。服は着ても着られるな。

ご自身が主役であること、忘れないでください。

よろしければサポートをお願いいたします。理系ファッションアドバイザーとして精進していくための研究費用として使わせていただきます。