ファシアとその繋がり(5)---胸部〜腹部あたりのつながり---

今回から数回Julian Baker氏のウェビナーからファシアの繋がりを紹介していきます。正直言うと、Julianがウェビナーで紹介するリリースというか施術の考えに同意する部分は今となってはほとんどないのですが、ウェビナーで紹介していく画像や動画を見てそれをブログ読者の方々がどう判断、治療にいかすかは各自の信念にまかせたいと思います。ですので、私の意見は極力述べず、ウェビナーで紹介されたファシアの繋がりだけを紹介していきます。もしまだJulianのウェビナーを一度もない人だとめちゃくちゃおもしろいかもしれませんので、ウェビナーを受講することをオススメします。私が初めてJulianの解剖実習に参加した時は今となっては恥ずかしい質問を大量に浴びせてしまったものです(笑)

今回、Julianからウェビナーの動画や写真のシェアを許可していただきました。ドナーの方々への感謝とともにJulianが我々に示してくれたことを日々の施術に反映することができたら、と思います。

Julian Baker氏のウェビナーシリーズのリンクはこれです。すべて英語でのウェビナーですがyoutube上で公開されているので、youtube上での日本語字幕も表示させることができます。少し日本語字幕を見てみたのですが意味の通るところとそうでないところがあるので、もしウェビナー購入者の方々で意味のわからないところがあったら私に連絡いただければ、何を言っていたのかをお伝えします。

予め注意事項ですが、このブログで紹介する動画と画像は転載厳禁でよろしくお願いします。また拙い表現で紹介している箇所もあるかもしれませんし、スクショでの写真なので少しボケている写真もありますので、お手元の解剖図を参照してもらったり、また改めてGil Hedley先生の「Integral anatomy」シリーズを見てもらって自分なりのイメージを深めてもらうといいかと思います(数年前に日本語字幕をつけましたのでyoutube上で字幕ボタンを押すと日本語字幕が表示されます)。

もしかしたらTom Myersのアナトミートレインのチャートと見比べてもらっても面白いと思います。このブログでもさんざん紹介してきたアナトミートレインの「不思議な箇所」がわかると思います(笑)。あと画像や動画をよく見てもらって、ファシアの線維の方向などを見てもらうと面白いと思います。

まずはほとんどの解剖学書であまり明示されていない横隔膜まわりのつながりを見ていきます。一番目の写真の右側の肺は病気で萎縮してしまっているようです。左側の肺は壁側胸膜で包まれている様子が伺えます。そしてその下にはまだ横隔膜が残っている状態です。(このひとまとまりの写真を見て、横隔膜が心膜を通じて心臓とつながり、壁側胸膜を通じて他の臓器と繋がり、また腹横筋とも繋がっているということは想像できます。ということは呼吸が他の内臓に与える影響は大きいのだろうか?)

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ファシアについて徒手療法家が知っておくべき情報を随時更新していきます。またファシアに限らず徒手療法に関する事柄も随時追加していきます。

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