2022年にやってきたこと、考えてきたこと総まとめ(追記:リンク追加)

ブログ読者の方々、2022年もありがとうございました。本当なら、今年はあまり「勉強」してこなかったので、毎年恒例の総まとめはしないつもりでしたが、昨晩ある動画を見ていて思ったことがあったのでブログにすることにしました。

2022年は昨年に引き続き、エビデンスベースの考え方、治療法を常にチェックしてきましたが、8月下旬に思い立って英検1級の勉強を始め、今は世界で一番難しい英語の試験とされるケンブリッジ英検Proficiency (C2)の勉強をしているので、理学療法や生理学の勉強は怠っています。ですので、今年後半のブログ更新は滞ったことはご勘弁を。

で、昨晩某元プロ選手達のyoutube番組を見ていて思ったことですが、その番組では元名選手と呼ばれた方々が登場し、自身の理論、テクニックを披露されていました。

それはそれで素晴らしいことだと思います。ぜひもっと多くの後輩達に伝えていってもらいたいと思います。

しかし彼ら元名選手達の独自の理論、テクニックが誰にでもあてはまるのでしょうか?彼らの指導で皆、パフォーマンスがあがったのでしょうか?それとも彼ら独自の理論だけでなく、他の理論、テクニックも人に合わせて指導しているのでしょうか?「俺はこうやってやってきた。俺の言うことがわからないのならもう教えない」的な事をやっていないでしょうか?

ところでブログ読者の方々の中にはご存知の方もいらっしゃると思いますが、私の弟は今アメリカで「修行中」です。弟から聞いた話だと「アメリカは科学的アプローチ、客観的アプローチが進んでいる」、「コーチの個人的経験則に則ったコーチングはあまり好まれないし、チームとしてもそういうことをされては困る」的な話を聞きました。それら科学的アプローチは数値に基づいたものだったり、統計的なものだったり、です。

それで思ったのです。それは治療業界でも同じではないか?

多くの治療家が日々の臨床で「治った(ようにみえた)患者」さんのケースだけを記憶し、それを他の患者さんに当てはめて治療しているのではないでしょうか?本当にあなたの治療で患者さんが治ったのでしょうか?今年更新したブログ(「予後について」)でも書いたように患者さんが勝手に治ったのではないでしょうか?その辺りのデータをちゃんと記録し、分析しているのでしょうか?

今年印象深かったクライアントとして、8年ぶりにロンドンに戻ってきてまた私のところに治療を受けに来てくれた日本人の方がいます。日本にいた時も時折ひどい腰痛に悩まされ、治療を受けに行っていたそうです。

私は8年前とは痛みに対して考えが変わっており、やれ硬い筋肉をほぐすとか、体のバランスが悪いから、とかなどは一切言わなくなり、またクライアントを治療に依存させるような「硬くなっちゃいましたねぇ」とか「治療の間隔が空いたから痛みがでたんでしょうねぇ」的な詐欺的会話術は一切言っていません。案の定、その日本人の方は日本の治療家達にそういうことを言われ続けたそうです。

久しぶりに私の治療を受けに来てくれた時も考えが変わった事を中心にいろいろと説明しましたが、全く聞く耳を持たない感じでした。

それが12月になって腰痛がほぼ完治した状態になって初めて私が言ってきたことが正しかったと認識したそうです。(まあ、そのクライアントを甘いささやきで「嵌めて」毎週通わしてお金を巻き上げることは可能だったのですが(笑)


今年は更新した主なブログは「予後について」と「揉み返し」についての2つであとはファシア関連の枝葉末節的な情報でしたが、その2つの情報だけでも非常に有益な情報だったと思いますし、99%の日本人治療家が知らない情報だったと思います。


書きなぐり的でまとまりがない感じのブログになりましたが、これで今年最後のブログになります。

また来年もよろしくおねがいします。


それでは皆様、良いお年を。


倉野


2023年1月2日追記

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298字
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