痛みについて勉強しなおす(19)---小ネタ集(6)---

今回で小ネタ集は最後で、腸脛靭帯炎(ITBS)ついてです。腸脛靭帯炎については比較的新しい解剖学的発見の情報があり、それを考慮するとかなり重要な内容のブログではないかと思います。(もしかしたら日本語でも他の方々がすでに紹介しているようであれば、私の自己満足のブログにすぎませんが・・・(笑))しかも腸脛靭帯炎にかなり有効だとする手術法が報告されていて、その手術法はまだ医師の間でもあまり知られていないようです。(一般的に骨格筋痛の治療には手術はあまり効果がないとされているが、腸脛靭帯炎に関しては別らしい!)

ブログ読者の皆さんに聞きたいのですが、腸脛靭帯炎というか腸脛靭帯のあたりが痛いといって治療に来る患者さんって普段いますか?私はロンドンに来てから多分2〜3人ぐらいしか見たことがありません。日本の接骨院で働いていた時は学生の子達が多かったので時々診ていましたが、当時はトリガーポイント療法を盲信していたので、大腿四頭筋(特に外側広筋)のトリガーポイントが原因だ!とか中殿筋(小殿筋)や大腿筋膜張筋からの関連痛だ!として治療していました。しかし、どうやらエビデンスベースで考えると決して正しい治療ではなかったようです(涙)。それでも当時「ワシが治したる」的態度で偉そうに振る舞えていたのは、今思うと「タッチ効果」「プラセボ効果」そして「患者さんの自然治癒力」のおかげだったと思います(笑)

★腸脛靭帯炎について(リンク)


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