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研究者から、事業立ち上げに参画

北海道帯広市に本社を置くファームノートグループ。酪農のイメージが強いと思いますが、「牛のことが大好き」な人だけが集まっているわけではありません。
ファームノートグループでは現在、サスティナブル(社会や地球環境の持続可能な発展)な視点で事業を生み出し続けるという目標を、グループ全体として掲げています。そのフィールドが酪農分野ということなのです。もちろん牛のことが嫌いな人はいませんが、牛のことだけを考えて入社した人ばかりではありません。
新卒で入社している4人の若手社員に4つの質問をぶつけてみました。これまでとこれから。彼らが歩んできた道から、私たちが大切にしていることをお伝えします。

ー事業立ち上げ 新實香奈枝さん編

研究職で博士課程まで進めば、就職しても同じテーマで研究を続ける――。理系の就職活動の王道ともいえるでしょう。でも他にも活かせる道はあるのです。研究テーマの以外の領域であっても活躍できる可能性は十二分にあります。その体現者が入社4年目の新實香奈枝さんです。生物系の研究室では、大半は製薬会社の研究部門への就職か大学に残るかという二択が多かったといいます。そのなかで研究テーマでもないスタートアップを選んだ理由は「何ができるかわからないけど、可能性を広げられる」ことだったそうです。4つの質問でその理由に迫ります。

 
①どのような思いを描いて入社したのでしょうか。

この会社に入社したら何ができるのか分からないけど、可能性を広げられると考えたからです。就職活動に取り組んでいてたまたまベンチャー企業の話を聞いてみようと思って出会ったのがファームノートでした。私は腸内の微生物を研究していました。マウスで基礎的な研究をしていました。牛とは無縁でしたね。

大学に残るとキャリアとしては、大学教授になることを目指します。論文を書き、誰かの知見となり発展することに寄与するものです。私は論文を書きたいかといえばそうでもない。研究からなにか製品を出したいと考えるようになったのです。やってきた分野は違うけど、社員の方々と色々と楽しく話せたので視野が広げられる可能性を感じたので入社しました。
 
②それは実現できましたか。違ったことは何でしたか。

入社から2年間は現場で研究をして、作った商品を事業化させる仕事をしていました。大手企業の研究部門は役割が細分化されています。安全性だけを確認することもよくあります。ファームノートはすべてを把握しながら、実証研究を重ねていきながら製品化する流れを学びました。

その後、芽生えたのが経営を学びたいという意欲です。なんごくファームの立ち上げから取り組み、鹿児島に拠点を作り受精卵生産を軌道に乗せるのが役割です。「受精卵をやりたい」とか「牛に関わりたい」とかではなかったのです。新しい事業を立ち上げに携わりたいという気持ちで赴任しました。帯広から鹿児島に引っ越すのは嫌でした(笑)。でも経営目線で調整したり、事業の立てた方を学んだりすることのほうが勝ってしまいました。目線が広がっていますね。
 
③学生当時の自分へ伝えたいこと教えてください。

学生時代にやっていた研究なんて関係ないです。研究を続けたいなら大学で追い求めたほうが良い。就職するのであれば、研究した経験を土台に自分がどうなりたいのか。しっかりと掘り下げないと後々ギャップが生まれてしまいます。私の場合は、商品化するまでのプロセスを学べる環境にいたい。何を学びたかったのかを立ち返ると、頑張れます。
 
④これからやりたいこと教えてください。

ファームノートを選んだのは「研究から製品を出すまでのプロセス」って何かを理解したかったからです。その先に事業化する段階にも関心を持ちました。なんごくファームへ自分が行かないという選択肢もありました。でも自分で行きますといった以上は頑張りたい。自分の可能性を広げさせてくれるのがファームノートの良いところです。自分で決めたからこそやれるところまでやりたい。個人的な目標としては研究から製品までのすべてのプロセスを理解したらもう一度ゼロからやってみたいです。


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