それでもなおと_ぼくは

それでもなおと、ぼくは

*2016年3月22日に書いた記事のリライトです。

3月の卒業シーズン。
僕が大学で知り合った最後の代の後輩たちが、今日、大学を卒業した。
社会人になる君たちに。みたいな偉そうな文章は書けないから、自分自身の心がけていることを書いて、それを彼らへのエールとしたい。

大学生活最後の授業で、顔も名前も覚えていない教授が送ってくれた、マックス・ウェーバーのこんな言葉がある。

現実の世の中が -自分の立場から見て- どんなに愚かであり卑俗であっても、断じてくじけない人間。どんな事態に直面しても、それにもかかわらず!dennoch! と言い切る自信のある人間たれ

世の中では理不尽が稀に自分に降り掛かってきたりする。
その度に自らの不運を嘆いて、下を向いていてはいけない。
それでもなおと、上を向いて、前へ。

世の中では予定どおりに物事が進まないことのほうが多い。
その度に自らの力不足を嘆いて、涙を流し続けてはいけない。
それでもなおと、涙を拭いて、前へ。

ともに歩んできた友を亡くすこともあるだろう。それでもなおと、前へ。
たいせつな人と別れてしまうことだってあるだろう。それでもなおと、前へ。
信頼していた人に裏切られてしまうこともあるかもしれない。それでもなおと、前へ。
どんなに辛いことがあったとしても、それでもなおと、前へ。
これこそが強さであり、世の中を生きていく、変えていくことのできる原動力だと、そう思っている。

ひとつだけ補足するとすれば、前へ。であって、逃げるな。ではない。
八方塞がりだっていうときは、どうにか隙間をみつけて逃げ出すか、全てを放り出してしまえばいい。
また前に進んでいくためならば、むしろそれは、現状から翔び立つための翼にすら為り得る。
とにかく。それでもなおと、前へ。

たぶんなにが起きようとも、死ぬまで、それでもなおと、僕は前に進み続けるだろう。
そうありたいと願っているし、そうあるようにと行動していく。
だからみんなも、それでもなおと、前へ。
そして、またみんなで会える日を楽しみにしているよ。

i hope our life is worth living.

またひとつさきへ