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日々は愚痴

「片付けも料理も掃除も全部私がやってて…」

友達が彼氏の愚痴。
不平不満、でも全部自分でやってしまう彼女。

「なんでこの学校はボランティアが義務なの?」

朝5時、待ち合わせ。朝5時半集合。
車の中で不平不満を垂れる同級生。


「見てるだけで、イライラする」

中学の部活動。来るけど練習に参加しない仲間。
その姿に腹が立つチームメイト。


毛色の違う不満たち。

溜め込むよりずっと健康的だと
愚痴を人に話すことが怖い僕は思った。

誰かにとって、愚痴は
ふわふわと浮くシャボン玉のように
軽くてパチンと消えるものかもしれないけど。

愚痴の言葉が持つ重さは
想いや背景に気づくことができて
初めて感じることができると
信じてきてしまった。

だから申し訳なくも、これを笑って楽しめない。
共感することも聞き流すこともできなかった。

攻略法は
心で受けとめず
頭で考えること。

言の葉で覆い隠された本心は
本人からも見えなくなって
わからなくなってしまっただけ。

客観視できてしまう僕は
人を知る術として
論理的に愚痴を受け続けた。


そんなふうに捉えていながら、
どうしても思ってしまう。





軽い気持ちで愚痴を吐けて
軽い気持ちで受けとめられたら
どれだけ幸せなのだろう。





愚痴を吐くことのできる世界中の人たちが
ただただ、羨ましかった。


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