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恋はさようなら。

さよならも言わずに
私のもとから立ち去ってしまった君は
今何を思っているんだろう。

ごめんねもありがとうも
何も素直に伝えられず、
流れるように過ごしてきた日々が
今はただ憎い。

君が隣にいないことに
いつまで経っても慣れなくて
虚無感に苛まれる

なんでこんなことになったんだろう。
なぜ君が犠牲にならなければならなかったの。
世界にはこんなに人間が溢れているのに
なぜ君でなければならなかったの。

何度願っても、君は私のもとには戻らない
こんなの、振り切れるわけないじゃない。
頭の中は君との思い出でいっぱいなの。
忘れられるわけないでしょう?

君に会いに行きたい。でも会えない。
君も私に会いたいと思ってくれているかな。
思ってくれているのなら、私は身の回りの全てを捨ててでも君に会いに行く。
周りがどれだけ反対しても、振り切って会いに行くよ。
だってここにいる事は地獄だから。

もうわからない。
わからなくなって、何もできなかった。

泣く事すらできなかった。
こんなに苦しくて悲しくて寂しいのに。
ずっと一緒だと勝手に思っていた自分を
激しく呪った。

その時、私の中の何かがプツンと切れた。

何もかもが無になってく。

私のために友達や家族は言葉をかけ続けた。
でも次第にその回数は減っている。

家族も友達もそれぞれの時間がある。
時間は止まらず進み続け、家族も友達も毎日を更新していく。

でも私の時間は止まったまま。
何も変わらない。
肉体だけが成長して
心は行方不明で
人間関係は退化していく。

母親までも私が元に戻ることを諦めていた。
そして彼女は疲れきり、私を罵り始めた。
ずっとこの生活が続くのは無理だと父親や姉に相談していたが、どうにかするのが母親の役目だと
解決するのを放棄し、全てを母に投げた。

私のせいで母親は衰弱していた。
このままでは家族のバランスも崩れていく。

私の心は壊れたまま。
救いようのない生き損。
このまま消えていなくなってしまおうか。

ふらふらとマンションの屋上に向かう。
柵は脆く、いとも簡単に越えられた。

あぁ、これで君の元へ行けるね。

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