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俺はどうしてもシャニマスのバレンタインで貰ったお菓子を現実で貰ったことにしたいんだよ

朝起きたら果穂のお父さん(?)からメールが届いていた。

残念ながらジャスティスVの話や学校の話を聞くことは多いが、お父さんの話を聞くことはあまりない。

そして改行の位置が所々キモい。

メールには写真が添えられていた。
果穂が作った(?)クッキーの写真のようだ。 

「親だからこそ撮れた写真です」みたいなマウンティングに感じてしまう。

そういえば、以前も果穂のお父さん(?)に怪文書を送りつけられたことがあった。長い上に今後の内容に関係ないので読まなくていいですよ

これに関しては完全にマウンティングだ。
長いしキモい。
改行の位置がキモすぎる。

これらのメールからも果穂のお父さん(?)の過保護さが伺える。

これほど過保護なのに果穂がアイドルになることを許可し、応援してくれている両親には、プロデューサーとして感謝してもしきれない。

プロデューサー…か…

いや、果穂をスカウトしたのはシャニPだ。

俺はシャニPではなくただのキモオタだ。

朝起きてメールボックスを見て気分が悪くなった。


果穂の父を名乗る俺からプロデューサーを名乗る俺宛に怪文書が届いていたからだ。 

自分でも何を言っているのかわからないしわかりたくもない。


今年は現実を見る年にしよう。



去年は余りにも現実から目を背けすぎていた。

去年のバレンタイン後に投稿した記事を読んで頭が痛くなった。

去年の記事1
去年の記事2

去年の記事によると、俺はシャニマスの世界でアイドルたちからもらったお菓子を現実の世界に持ち帰ることに成功したらしい。

去年の記事3

そして「シャニマスの世界でアイドルたちから貰ったお菓子を現実で貰ったことにする方法」を紹介していた。

何が「天才か…!?」だよ。 

去年の記事4

ふざけたことしか書かれていないこの記事だが「彼女ができない身体になってしまった」ということだけは”ガチ”のようだ。なってしまったというか元々なんだろうけど

去年は「問題ない」なんて強がっていたが、問題ないこともない。

だからもう世界は超えない。 

そもそもシャニマスの世界になんて行けるはずがない。

だったら、


シャニマスの世界のお菓子に現実の世界に来てもらえばいい。


そうすれば紛れもない”現実”で貰ったことになる。


というわけで、

おはよう!果穂!

これを俺にくれるのか?
ありがとう!現実の世界で受け取らせてもらうよ!

うおお!!!!!!

キタキタキタキタ!!!!!!

“現実”で貰ったぜ!!!!!!

…すごいな、アイシングクッキーだ。 
そういえば前にもやってたよな。

去年のバレンタインにはアイシングドーナツを作っていたよな。

ハロウィンに放クラのアイシングクッキーを作ったこともあったな。

果穂は本当に器用だよなぁ……
俺がやろうと思ったらこんなふうにはいかないよ

アイシングドーナツ(自作)
放クラのアイシングクッキー(自作)

(俺も果穂の努力を理解するために自分でも作ってみたけど、うまくできなかったからな…果穂は本当にすごいよ…もう2度とやりたくない…)

えっ、そうなのか
すぐ食べるのはもったいないな……

(あ、でも去年は「もったいなくて食べられなさそうだ」って言ったら…)

去年の回想
去年の回想

(果穂を困らせてしまったんだったな…)

しっかり目でも堪能して、それからいただくな

(よし、楽しく話せたな)


愛依!おはよう!

突然の実写化

これ……愛依が作ったのか……?

(たしかにヒビは入っているけど、一生懸命作ったのが伝わってくる。すごく嬉しいよ。)


もしかして寝てないのか…?

そんな無理を……

(愛依…俺のためにそこまで… 
ヤバい…ちょっと本当に愛依と結婚したくなってきた…)

(…冬優子?
愛依を俺と結婚させないために出てきたのか?)

……?

おお、ありがとう……!
悪いな、わざわざ……いただくよ

んむっ

おいし——

んんっ!?!?

か、辛っ……!!

うわああああああああああああああああ
!!!!!!!!!!!!!!!!!!













目が覚めた。


激辛チョコは冬優子から貰ったんじゃない。


俺が作ったんだ。

デスソースを大量に入れたんだったな。


デスソースは本当に凄まじかった。
同じ部屋にいただけの人が鼻と喉を痛め、くしゃみを連発するようになったくらいには強烈だった。


何が「今年は現実を見る年にしよう」だ。


シャニマスの世界のお菓子に現実に来てもらえばいいって、結局去年と同じことをしているだけじゃないか。


シャニPになりきってアイドルと話しやがって。
さっき「俺はシャニPではなくただのキモオタだ」と言っていたのはもう忘れたのか。


マカロンだって俺が作ったんだ。
愛依も苦戦していたように綺麗に作るのは難しかった。

全部同じように作ったつもりなのに、ヒビが入ってしまったものもたくさんあった。 

比較的綺麗にできたものを盛り付けてみた。

これ良くない!?(愛依)



やっぱ〜、うちってお菓子作りの
才能あるっぽくない!?(愛依)



いや、ダメだ。キモオタ♂が女子力をひけらかしていたら地獄すぎる。

キモオタ♂はお菓子なんて作ってないで限界化して汚ない顔で汚ない声と汚ない涙を出しているだけでいい。

マカロンに挟んであるガナッシュにはコラボで大量に買い込んだ森永製菓さんの「DARS」を使用した。

あ、ガナッシュというのはチョコと生クリームを混ぜて作ったチョコクリームのことです!w
女子力高そうなワードを使ってしまって申し訳ないです!w

やっぱり地獄だ。

素敵なコラボをしてくださった森永製菓さんに多大なる感謝。ちょこ先輩、本当におめでとう。


アイシングクッキーも自分で作って果穂の父親面してプロデューサー(自分)にメールを送ったんだった。

改めて文章にしてみてもガチで意味がわからない。

以前から今年のバレンタインも果穂から手作りのものを貰ったら自分でも再現してみようと考えていたが、実際に貰ったものを見て頭を抱えた。

去年の記事5
去年の記事6

去年の記事にも書いたが、個人的にアイシングにはトラウマがあるからだ。

「今回…だけ…だよ?」なんて言っていたのに、 1年越しに再びやることになるとは思ってもみなかった。

去年の記事7

去年の時点でも、上達しているしていることに複雑な感情を抱いていたが、今回は3回目ということでさらに上達していた気がする。

「ここまで来たら俺とアイシングは何かの縁で結ばれているような気もするし、更に上達するために努力するか〜」

と開き直ってきてしまった。

「こんなことできるのは彼氏にお菓子を作ってあげる女子力の高い女の子だけでいい」

なんて言っていたが、その場合あまりにも彼氏が許し難いので前言撤回だ。 

「キモオタ♂はお菓子なんて作ってないで限界化して汚ない顔で汚ない声と汚ない涙を出しているだけでいい」

というのも、今や古い価値観だ。  

キモオタ、非モテは何もしていない時間があるとすぐに自分の無力さに絶望してしまう。

だったら何かに打ち込んでいる時間があった方がいい。





キモオタと非モテこそお菓子を作れ———













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