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京都と竹

京都は竹垣がなんで似合うかというと、自然がいっぱい残っているからです。もし京都から竹が消えたら、竹林が全部消えたら京都が京都でなくなってしまう気がします。白樺 青空 南風で、北国に帰ってきた気がする。「北国の春」の歌詞ですが、ひさしぶりに京都に帰って、竹林が消えていたら、どこの国の古都かわからなくなってしまうのではないでしょうか。昭和30年半ばから竹が生活シーンから消えていった。

 竹垣は、田舎の方が似合います。昔、都市の解体前のビルの屋上に竹庭をつくろうとして、里山からエイコラ、重い竹を運んだことがあります。鉄筋コンクリートビルが建ち並ぶ都心ビルの屋上に竹を組み立てても、なんだか映えません。黄砂の飛んでくる季節、前方が霞む中、かっこよく竹を使おうと思案したのですが、うまく行かなかった。木に竹を接ぐのと同じように、竹とコンクリートビル風景は合わない。竹はみどりの中でこそ映えるのだと、やってみてやっと気づいたのでした。
 新しい文化を開発するには、どうしたらいいでしょうか?
一言で表現すれば「しあわせ」のイメージをこれまでより、多様に豊かに 何とかしてそれを実現するということなのです。
 SDGs ゴール達成のための活動に取り組む生活者がお金を払うのはモノではなく「暮らしに対して」です。
「生活者の新しい暮らしを創り出す商品」を考えて「暮らしを変えに行く」
 意図、たとえば、新しい竹の用途、竹の文化開発、文化デザインを創り出す。 出口治明さんによれば「仕事とは何か?」は、どういう世界が望ましくて自分はどうやって、今の世界に近づけていきたいか。そのために自分は何をしていくのか。そのツールとしてどんな商品を自分は開発するのか?です。つまり、この世界をどう理解し、何を変えたいと思い、自分はそこで何ができるか。何を分担するのかーということなのです。 
 竹を横串に地方経済をつくる例として、バリ島のグリーンスクールには、世界中から生徒が集まっています。授業料月20万円 生徒500名の竹材校舎で有名なインターナショナルスクールです。 日本も「廃校」という地域の宝があります。ここを拠点に地域づくり活性化をおこなう。「竹クーポン」を発行し、竹のインフラづくり、まちづくり、里山整備など、地域のイベント、活動に参加すれば「竹クーポン」をゲットできる仕組みをつくる。廃校リフォーム、リノベーションの取り組みも「竹クーポン」を発行する。「社会を結びなおす竹」をテーマに「地方経済」の再構築をおこなう。
 浜松市の「竹王国」の大石さんは、家畜の飼料に竹粉飼料を使うことを提唱されています。飼料米の作付けが奨励されたことがあった。同じイネ科の竹を活用した飼料である。竹が拡大し、竹害となっている地域がある。畜産の飼料をほとんど輸入に頼っている現実からみて、竹粉を飼料に活用するのは合理的判断です。

 SDGsNO.12 は責任のある生産と消費がテーマです。    
12.8 「人びとがあらゆる場所において、持続可能な開発及び自然と調和した
    ライフスタイルに関する情報と意識を持つようになる」
    竹文化や竹林とは縁のない日常を送る人々にとって、配布される
    「竹クーポン」によって人びとと竹林を結び付けます。竹林と
    竹製品のサステイナブルな生産と活用は、人びとの生活、
    地球環境を健やかなものにします。

12.9 「雇用創出、地方の文化振興 産品販促につながる持続可能な観光業
     に対して持続可能な開発がもたらす影響を測定する手法を開発導入する」竹クーポンによる地方文化振興、産品販促は竹クーポンがどれくらい使われたかを測定することによって
     持続可能な開発の及ぼす影響を推定することが出来ます。

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