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柳ヶ瀬をさんぽした日

4月のある日曜日、岐阜市の中心にある、柳ヶ瀬商店街に遊びに行きました。実は私、今は神戸在住なのですが、実家が岐阜市にありまして、高校まで住んでおりました。柳ヶ瀬も他の地方都市の駅前商店街と同じように、寂れていく一方のまちだと思っていたのですが、数年前に帰省したときに、なんだか面白そうなお店ができているのを発見し、もしかして盛り上がりつつあのですは?と気するように。その動きの中心的なイベント、毎月定期開催される「サンデービルヂングマーケット(通称サンビル)」にぜひ行ってみたいと思いたち、神戸←→岐阜片道3時間ちょっとの日帰り旅行をしてみました。

JR岐阜駅から柳ヶ瀬までは徒歩で10分くらい、途中で、岐阜の友人に教えてもらった、アパレルと雑貨のお店PEPSさんに寄ってみました。ビンテージバンドTなど、普通にカッコよいものと一緒に、岐阜にゆかりのある「鮎」や「木曽三川」などをモチーフにしたシャレたお土産も製作販売されています。

お店の方に「岐阜出身なんです」と言うと話が盛り上がりました。故郷いいな。
柳ヶ瀬の中心高島屋南エリアは再開発ビルが出来上がりつつあります。


サンデービルジングマーケットの会場に到着。まず、おしゃれなお店がずらっと並び、お客さんもたくさんいる様子を実際に見て驚きました。柳ヶ瀬商店街ほぼ全域に、100を超える出店があります。もともと毎月第三日曜日開催のマーケットでしたが、どんどんと規模が大きくなり、8年目を迎えた2022年時点では、第一土曜日にも開催され、さらにアンティーク市も別で開催と、月に3回もマーケットが出現ます。

出店は商店街の広い道路を利用。マーケットは白基調で統一。
出店者数が多すぎて一覧の文字サイスが極小(読めない)。
雑貨・衣服・食品が多く幅広い年齢層のお洒落な女性がお客さんの中心のようです。
この日は児童書の古本販売も石川県から。
かわいいタイル絵。鵜飼の「鵜」と市の花のサルビアでしょうか。
柳ヶ瀬の厳しい時代を支えたゆるキャラの異端児「やなな(引退済み)」も見守っています。
小規模な一箱古本市もやってました。内装を剥ぎ取った店舗が素敵。
ご当地の紙ものはついつい集めてしまいます。
サンビルのフラッグ。地元のデザイン事務所リトルクリエイティブセンターの仕事が光ります。

サンビルを見て回って、人の多さとお洒落な雰囲気でお腹いっぱいになった(自分の知ってる岐阜と全然違って、いい意味で衝撃を受けました)ので、ちょっと気分を変えて西柳ヶ瀬をさんぽしてみます。西柳ヶ瀬は名前の通り、柳ヶ瀬の西にある、大人向けの夜の歓楽街です。最盛期に比べると、かなり元気がなくなっている聞いていますが、さんぽにはとてもいい塩梅になっています。

手書き文字と経年がいい仕事をしています。
光の加減が最高でした。落ち着く。
こちらの小路もなかなか、壁の青色がとてもいいですね。
だるま形の最中で有名な和菓子屋さんでしたが、この3月に倒産されたようです。悲しい。この素敵な看板もなくなるんでしょうか。
カッコ良すぎるTAXIの文字。映画の題字のよう。

西柳ヶ瀬周辺を散歩して、少し落ち着いたところで、再び柳ヶ瀬に戻り、サンビル以外の普段の柳ヶ瀬の姿も楽しんでみます。

不思議なレトロビルに変わったお店がたくさん入るやながせ倉庫。写真だと何も伝えられないので、現地にどうぞ。
シャープないい文字。濁点を下に置くことで全体の安定をとる技巧派。
最高以外のなにものでもない看板。
看板の情報量!青いレンガタイルもいい。
鵜と竹細工モチーフのマンホール。かなり洒落てますね。
これは私たちがよく知ってるあれでしょうか。
柳ヶ瀬名物の渋い映画を上映するロイヤル劇場。なんと観覧料600円。
ロイヤル劇場の「R」を多分モチーフにしたシャッターデザイン。
劇場の2階にはまちづくり活動のためのスペースもありました。
だいぶ歩いたので喫茶店でお茶をします。この文字も最高ですね。
梅サイダーで回復を図ります。思ったより酸っぱかったです。


柳ヶ瀬から大通りを挟んで東側に向かう美殿町(みとのまち)商店街にも行ってみました。この通りは、リノベーションにより、もとの建物の味わいを活かしながら利用されているレトロビルがいくつかあります。その1つに、関西でも本好きには有名な古書店、徒然舎さんがあり、私も岐阜に帰省した際には必ず立ち寄ります。

美殿町を東から西へ眺めたところ。道路のタイル模様がモダンです。
徒然舎さん。一期一会の本に出会えます。この日も厳選した2冊を購入。
ビルではないですが、元の建物を極力残したまま新しい飲食のお店が営業されていました。この看板は残したいですよねぇ。
元家具屋のショールームを改装した、設計事務所などが入るシェアオフィスビル。1Fにはカフェ・バーがありました。
美殿町をさらに東に進んだところにあるレコード店CATNOISEさん。
店名通り猫推し。超マニアックな品揃えでした(楽しかった)。

お昼から夕方まで、柳ヶ瀬界隈をかなり満喫。晩ご飯を食べて帰ろうとしたところ、目星をつけてたお店がことごとく早仕舞いしてました。この日は、サンビルに加え、岐阜出身のロックバンド主催の大規模なライブイベントも重なっていたこともあり、柳ヶ瀬の台所がキャパ超えしたようです。困っていた所、何回か前を通って気にはなっていたけど、一見の1人では入りづらい佇まいの食堂が営業しているのを発見。意を決して入店。結果的には背中を押してもらう状況になって良かったです。岐阜駅前の再開発が進んでおり、柳ヶ瀬周辺も姿を変えていくの、定期的に遊びにきたいところです。

絶対常連しかおらんやろオーラ。でも入りたい。
お好み焼きのお店で、焼き飯(チャーハンではない)と土手煮を頼む暴挙。私のおばあちゃんも良く焼き飯作ってくれました。
駅までの途中で寄った、古民家を改装した変わった雑貨さんFolk。
最初に寄ったPEPSで買ったお土産。木曽三川帽子は絶賛愛用中。


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