肉体的な疲労が良質な睡眠を生む
日本人の5人に1人が「不眠症」という時代。
眠れずに困っている人がたくさんいます。
質の良い睡眠を取るためのポイントはたくさんありますが、
それはまた後日書いていくとして。
今日は「疲労」だけにフォーカスして書いてみます。
疲れていると眠たくなる、というのは誰しも経験があると思います。
睡眠の目的のひとつが「疲労回復」であるため、
疲れている方がより睡眠を必要とする、というのはわかると思います。
一日が終わって仕事で疲れているんだから眠れるはずなのにな~と
思っている方も多いかと思いますが・・・
本当に疲れていますか?(笑)
こういうと怒られそうですが、疲れていない人の方が多いのです。
いや、もちろん朝から晩まで仕事をすれば疲れるのは承知しています。
ただ、それはほとんどの場合「脳が疲れた」状態です。
肉体はそれほど疲れていないのです。
つまり「脳疲労」の状態であって、「肉体の疲労」ではないのです。
考えてみてください。
一日中デスクワークで座って過ごして、体をどれぐらい動かしましたか?
汗が止まらなくなるぐらい、息切れで倒れそうになるぐらい
走り回ったでしょうか?
何度も重いものを運び出し、筋肉がパンパンになったでしょうか?
片道1時間かけて自転車通勤をしているとか、
仕事帰りにジムでトレーニングをしているとか、
そういう人は肉体的疲労もしっかりあることでしょう。
仕事で一日忙しかったとしても、それは体力的に疲れたのではなく
神経をすり減らし「脳が疲れた」状態なのです。
これは逆に交感神経を過敏にし、睡眠の妨げになります。
睡眠の直前に筋トレをガンガンやるのも興奮状態になってしまうので
おススメできません。
身体を動かす仕事ではない方は、仕事が終わったあとでも
しっかりと運動をして「肉体的に疲労する」ことがおススメです。
そして、運動が終わったらお風呂に入って身体を休め
心身ともにリラックスして過ごしてください。
仕事が忙しくストレスを抱えると、脳はひどく疲れます。
そして、脳疲労は睡眠の妨げになります。
しかし、肉体的疲労が脳疲労を上回れば
質の良い睡眠が取れるようになります。
やっぱり「運動」が大切だということです。
小さい子供たちを見ていて思うことがあります。
子供たちは一日中動き回って、体力を限界まで使い切って
起きていられない状態になり、とても深い睡眠に入ります。
それを見ると、あ~シンプルな仕組みなんだな~と感じます。
睡眠と運動は密接な関係にあります。
ぜひ日々の習慣に「運動」を取り入れて
肉体的疲労を作り出してください。
あなたが良質な睡眠を取り戻せることを願っています。