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トロントでの就職活動②

バンクーバー案件の返事を待っている間に、
ビザの関係でアメリカのシアトルに行った。

そう、元々の観光ビザをワーキングホリデーのビザに切り替えるために、一旦カナダを出国しなければならない。
ほとんどの人がナイアガラに行って橋を渡って国境に行ってする作業だけど、
私はせっかくならと思って行ったことのないシアトルに行ってみた。

友人宅にお世話になって、日中は一人で街をプラプラして過ごしていた。
そんな感じで公園のベンチで一人ぼーっと休んでた時に、
飼い主と散歩中の一匹のプードルが私が座ってるベンチに座ってきた。
私は犬を飼ったことがないけど、動物は好きなので少しじゃれて遊んでた。
そしたらもう私になつきまくっちゃって、飼い主の女性がもう行くよ!と言っても私の膝の上から離れないもんだから、その飼い主さんもあきらめて横座っていい?といってそこから少し世間話をすることに。

トロントからシアトルに来たとか、
日本からトロントに来てどれくらいとか、いろいろ話してたら
彼女も私と同じで仕事探し中だということがわかった。

正直私はその時点で、バンクーバー案件の担当者から返事が途絶えてて、バンクーバーに行く決心はほとんどできていたけど、本当に実現するかわからないものを待っている状態ですごく不安だったとき。
そんな感じで路頭に迷いかけて元気のなかった私と違い、彼女はとっても明るく私に話しかけてくれて、たくさんのアドバイスをくれた。

テクノロジーに結構疎い私は、
彼女からChatGPTがすごく就職活動に役立つということを初めて学んだ。
30分くらい話して、こと細かく使い方を教えてもらい、最後はお互いGood luck!って言ってお別れした。

ChatGPT、、うわさには聞いてたけど、こんなに使えるなんて。。
そんなことも知らなかったの?
それってでも自分の言葉じゃないからどうなの?って思う人もいるかもしれないけど、
まだ英語で自分のことをアピールすることが苦手だった私にとってはとてもためになる話だった。
何よりも、こんな偶然な出会いから前向きな気持ちになれたことが一番嬉しかった。

シアトルでの旅が終わってトロントに帰ってきたときにバンクーバー案件の返事がきた。
結果はダメだった、、。
でもうまく捉えれば、引っ越したばかりのお家を移動せずにそのままいれることは楽だし、
やっぱりじゃあトロントで頑張りますか!という気持ちに切り替えることができた。
もちろん落胆はしたけど、、。

トロントに帰ってきてからワーホリビザに切り替えたわけだから、
その時点でもうカナダにいられる時間は一年切ってるんだ、、と考える日々が始まった。

語学学校も卒業したし、毎日スーパーに行って買い物して料理するしかやることのなかった私は、飲食店で働くことになったら要るであろうSmart Serve(オンタリオ州でお酒を扱う職種には必ず必要な資格)の取得をしたり、早速ChatGPTを使ってIndeed、LinkedInに関わらず、気に入ったお店を見つけたら直接ウェブサイトからメールを送ってみることを試みた。

ここまで来たら、ちょっとでも興味のあるポジションすべてに対してアプライすることにした。
そうすると、何件か返事が来るようになってきた、、!

IndeedやLinkedInで応募した案件のほとんどは、書類を通過すると録画もしくは録音インタビューみたいな選考に入る。
最初の慣れてない段階ではすごく適当にごまかしたような回答になってしまっていた。。
そんな感じで受けてしまった案件はもちろん結果もダメだった。

その選考リズムに慣れてきたあたりで、
大手ホテルのレジデンシャルコンシェルジュのポジションから返事が来た。
このポジションを本命に、絶対に掴んでみせる、、!!!と背水の陣の覚悟を胸に対策をするようになる。

インタビューで聞かれる質問は大体決まっているから、
YouTubeで答え方を調べて真似してみたり、ChatGPTでその会社の指針と自分のアピールポイントを掛け合わせて作ったセリフをとにかく暗記して口が慣れるようにした。
インタビュー数日前には鏡を見て繰り返しぶつぶつ唱えながらの練習。

コンシェルジュのポジションは、15分くらいの電話でのインタビューからスタートした。
めちゃめちゃ緊張して、話してる間は自分が何言ってるかわからない状況にたまに陥る。
けれど練習してたからかほとんどの質問には堂々と返答できるようにはなっていた。

大体結果は3日~5日?(体感それくらい)で来て、次の段階に進むのはその次の週といった感じ。
そのポジションを受け続けている間も、結果はどうなるかわからないから同時進行で他の仕事にもアプライする毎日。

電話でのインタビュー、その次の人事の人とのバーチャルインタビューも奇跡的にうまくいって、ようやくその部門のマネージャーとの面接をする直前まで来た。

丁度そのあたりで、なんと直接応募していたブリューワリーのサーバーポジションからも返事が来た。
こっちは直接オーナーにメールを送っていたからか、すぐに面接をしてトライアルに来てくれという運びに、、!
面接は少し盛ってとにかく何でもやりますアピール!w
具体的なトライアルの日付を後日送ってくれるといわれたはいいものの、なかなか送ってくれないマネージャーだったから催促の電話も掛けた、、。

ここに来て急な展開。
とにかくすがりつく思いでトライアルを受けた、、。

いわゆるこれが私にとってのトロント初の就労体験!
トライアルが終わって、「私採用ってことでいいですか?!」とマネージャーに聞くと、「みんなのこと助けててよかったと思う。採用でいいけど、週1~2しかシフトあげられないから、生活の頼りにはしないでくれ。シフトのことはこっちから追って連絡するから、電話かけてこなくていいよ。」とのこと。

ん~~~採用ってことでいいのね?!
ちょっとこのマネージャー大丈夫か?って思う感じもあるけど、教えてくれた他のサーバーの子達はすごく優しくてありがたかったし、とにかく「hired」の言葉を聞いたときは天にも舞い上がるような気持ち。
とにかくやっとどこかで採用してもらうことができたのだ、、!!

ブリューワリーのシフトの連絡を待つと同時に、翌週のコンシェルジュポジションの面接の練習をしていたとき、
もう一件応募していたハイエンドファッションブランドの販売員ポジションからの返事が来ていた。


その時点でトロントに来てから2か月が経とうとしていた。
まさに、私にとってのトロント就職活動の山場だった。


(この就職活動記思ったより長くなっている。。お付き合いいただいている方々、ありがとうございます。。)

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