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トロントでの就職活動①

海外で仕事がしてみたいもんだからトロントに来た。

渡航前から前の職場ではカナダ行って何するの?何の仕事するの?
と周りの人に聞かれたけど、正直私もトロントに行ってこの仕事に就きたい!という具体的なものはなかった。
とにかく働いてみたい!という気持ちだけ。(笑)

準備が大事なのはわかってたから、レジュメはしっかり作っていこうと思ってそれだけはやって。
仕事探しも自分が経験してきた業種をベースにIndeedで日本にいながらさらーっと流し見たりはしていた。

でもギリギリまで日本で仕事してたから渡航前の最後の1か月は友達に会ったり旅行に行ったりでなーんにも準備できず。

気づいたら2日前とかでまだパッキング何にもしてない!!みたいな状態。
自分があと何十時間後には異国の地にいるなんて想像もつかなかった。


到着してからの私の計画では、
最初の1か月は観光ビザを使って語学学校に通い、家も語学学校が出しているアパートに滞在。
その1か月の間に職探し、新しい家探しをするというなんとまあすごい詰込み型計画だった。

本当は語学学校ではなく、専門知識が身につくカレッジに行きたかったけど、1か月だけ開講している授業をなかなか見つけることができず(私の調べ不足かもしれないが)、
でも知らない土地で知り合いも誰もいないのは精神的にちょっとな、、と思いどこかに属するという意味で語学学校に通うことに。

語学学校では友達もできて、最初の1週間はあっという間に過ぎていった。

家探し、職探しという不安案件を2つも抱えてたもんだから、すごく追い詰められてたけど、到着して2週間以内に家は何とか見つかった。


さあ、職探し!

調べてみたところによると、カナダでの職探し方法はレジュメ配り、Indeed、LinkedIn、知人の紹介の4つがメインらしい。

着いてからまず私がメインで探していた仕事内容は、前職の経験を生かしたホテルフロントスタッフ。
週に4~5件はレジュメをIndeedで送る作業をしていた。
けど、これが全く連絡が返ってこない、、!!
もしくはすぐに不合格の通知!!(え、レジュメ見た?wっていうくらいの速度。多分AIが省いてる。)

レジュメ配りは正直、やりたくなかった。。
多分みんなやらなくて済むならやりたくないと思う。。
日本で直接レジュメを配りに行くとかあまり見たことないし、むしろ営業中に迷惑なんじゃないの?って思っちゃうくらい。
それでも周りの日本人の子達は毎日たくさん歩いて10件以上訪ねてレジュメを配っているというではないか!

季節はどんどん本格的な冬に向かっていくし、焦る気持ちは募るばかり。

このままではいかんと思い、私もレジュメを配りに行くことに。
狙っていたホテル何件かをピックアップして、いざ出陣!!
もう到着するまでのドキドキったら、、
言うセリフをぶつぶつ言いながら練習して、、

1件目は、マネージャーはいないけどレジュメあるなら貰っとくよ、みたいなスタンス。
対応はあまりにもさらっとしてて、おそらくレジュメを配りに来る人が多くて毎回そう応えてる、というような印象だった。

でも逆にさらっとしてて私的にはほっとした部分もあった。
そして案外レジュメ配りいけなくないな!とも思った。
どうせ初めて会うんだし、どんな印象だろうがいったもん勝ちや!という。
本当は一つ一つの質を高めていったほうがいいのかもしれないけど、
ひとまず初めてのレジュメ配りで思った印象は、扉を開くまでの緊張感に比べてとてもあっさりしたものだった。
最初の一つを終えると、そのあとはもうどんどん行っちゃえ!という感覚。

しかし、2件目はまったく違う展開に。
マネージャーにも会うことができたし、その場でいきなり面接が始まってしまったのだ!
もちろん、何も用意していない私、、
日本語ならスラスラ応えられることが英語だとうまく伝えることができなかったり、
相手の言った1つの単語がわからないために、何について質問してるのかもわからないような状況。

マネージャー:「~~~~?」
私:「…Sorry?」
マネージャー:「~~~~?」
私:「(10秒沈黙)…Sorry could you say again?」
マネージャー:「…Do you know the meaning of  ~~?」
私:「…..Oh… Sorry I have no idea..」

なんやかんや20分くらいで面接終了。

やばーー最悪ーーー!!!
と反省する部分ばかりの面接。
その反面、なんとよくもまあ突然のレジュメ配りから面接までできたもんだ、結果は何にせよいい経験になった!!(笑)とも思った。
(もちろん結果は不合格。)

そうやってあーだこーだやっているうちに、とうとう語学学校も卒業の時期になった。
そう、もう到着して最初の1か月が経とうとしていたのだ。

え、まだ仕事見つかってないんですけど?
思ってたのと違うんですけど?
現実は甘くなかった。

焦りまくってた私は、カフェにもレジュメを配ったり、語学学校でも何かあるたび周りに、仕事探してます!何か情報があったら教えてね!って宣言して過ごしてた。

そんな中、語学学校最終週あたりで担任の先生が、うちの語学学校のバンクーバー校で日本語を話せるスタッフを募集してるから紹介しようか?と声をかけてくれた。

ここにきてバンクーバー?!
もうすぐ新しい家に引っ越しするけどバンクーバー?!
それでも、もう余地のなかった私にはありがたいお話。
是非紹介してほしいと答え、もしかしたらバンクーバーに行くことが私の運命だったのかもしれない。と自分に言い聞かせていた。

バンクーバー案件の返事を待っているうちに、トロントに到着して1か月が経った。
まだ無職だった。


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