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石のスピリット

去年見つけた穴場の川べりは、谷あいになっていて日陰が多いからか、陰の気が強くて秋が似合う場所だ。

去年初めて行った時、ストーンヘンジで感じたドルイド(ケルトの僧侶、賢人)に似たエネルギーをその場一体に感じた。

苔むした大きな岩があったのでその上でしばらく瞑想してみると、妖精や精霊、妖怪のような存在が周りに寄ってきたので、どうしてこんなにドルイドのエネルギーを感じるのか、瞑想を通して尋ねてみた。

「あなた達はドルイドと何か関係があるのですか」と。

その答えは「ドルイドとは全く関係ありません、ドルイドのことは知らないです」というもので、じゃあどうしてこんなに似ているのか聞いているうちに、色々とわかってきたことがある。

私が「ドルイドのエネルギーだ」と感じるエネルギーは「石のスピリットそのもの」だということだ。

ストーンヘンジの巨石には懐かしいドルイド達の魂が宿っていたから、石自体のスピリットとドルイドのエネルギーをごっちゃに感じていたのだと思う。

庭の木が鬱蒼としてくると、その中にどこかドルイドのスピリットを思い出すことがある。それはほんの少しだけ寂しげで、どことなく「怖さ」もはらんでいる。

それとは少し違って、ケルトのエネルギーを感じつつ、懐かしくて、ほっとして、愛に包まれてると感じられるエネルギーは、石のスピリット特有のエネルギーだったのだ。

石は眠ることができる。そうして何万年も過ごしている石だっている。

けれど、ストーンヘンジは言わずもがな、この川べりは起きている石がとても多いのだ。

「パワーストーン」と呼ばれていても、眠っている石だって多い。

逆に、その辺で拾った石だって、起きてもらえることもある。

瞑想や儀式を通して会える石のスピリットは、明け方のまだ暗い世界のように密やかで、なのにパステルで描いた絵のような親密さで、魂の故郷のように懐かしい。

何億年前からの繋がりを感じるような、そんな気持ちになる。

この川べりの岩や石たち、植物や生き物たちは、みんな密やかに賑やかに、長い年月楽しく暮らしているそうだ。

起きている石たちは生き物のようで、上を歩く時に少し申し訳なく思う。そのくらい存在感があるのだ。

どこの世界も人は亡くなると地中に安置されて上に墓石を置かれるけれど、石の下で眠るというより、人によっては石そのものに宿ることもできる。

生きている私達でも、石のエネルギーに自分を合わせることで石の中に入る感覚を体験できることもあって、要は、石とは三次元ではただの冷たい塊でも、エネルギーレベルでは奥行きがあって、情報を入れたり、肉体のない存在が宿る場所でもあるということだ。

今年、父のお墓を引っ越した際に、魂抜きの供養というものをしてもらった。

お骨を移動したり墓じまいする時には必ず行われる一般的な供養なのだが、やはり石には魂や情報やエネルギーが宿ることを、太古から日本人は知っていたのではないかと思う。

そういえば少し前に、仕事を終えてからなんだか体が疲れたなぁと思い、温泉に行きたいと思った日があった。けれど、スマホで調べたら緊急事態宣言中で営業してなかったことがあり、どうしようかなぁと考えながら、無意識に机に並べている水晶たちをお香で浄化していった。いつも目の前でセッションを見守り、サポートしてくれているパワーストーンたちだ。

浄化に使用したのはお香屋をやっている友人夫婦がネパールやブータンから買い付けているハイクオリティなお香で、かなり浄化に特化しているものだったから、煙に燻らすと次から次へと石たちがクリアになって元気になっていき、全部の石を浄化した頃には私の疲れもきれいに消えていて驚いた。

さっきまで温泉に入らなきゃ取れないと感じていた疲れが、石を浄化したら消えてしまったのだ。

その頃は本当に毎日セッションが忙しかったので、浄化は毎回やっていたけど追いついてなかったのかもしれない。

よく「人の悩みを聞く仕事で疲れないんですか」と言われるのだが、天職なんじゃないかと思うくらい疲れないし、むしろ楽しいと思っている。(もちろん辛い思いをされてる話が楽しいのではなく、一緒に紐解いていくことが楽しいという意味だ)

だけどそうやって私が元気に楽しく働けているのは、やっぱり石たちのサポートによるところも大きいのではないかと思った。

石のことはまだまだわからないことばかりだけど、今後もじっくりと時間をかけて理解したいと思う。

そう、石の上にも3年と言うように。

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