絵描きは画像生成AIを恐れる必要はないんだよって話
こんにちは、ファンボ収益特化です。
今回は、
①絵描きは必要以上に「画像生成AI」を恐れる必要はないよ
②実は既にAIと共栄関係を築いた界隈があるんだよ
という話をしたいと思います。
念のため、ここでいう画像生成AIとは「NOVEL AI」や「Stable diffusion」といったイラスト生成ソフトウェアを指すことを申し添えます。
早速ですが、貴方は画像生成AI肯定派ですか?否定派ですか?
私はどちらかというと肯定派です。
画像生成AI登場当初は、その画力の高さに恐れ慄いたものの、
現在はAI生成イラストを参考資料の一つとして、イラストの構図や配色を決定しています。
NOVELAI登場は2022年10月初めですが、私は同年10月下旬には既に画像生成AIに肯定的な立場を取っていました。
現在もその立場は変わっていません。
それはなぜか?
「将棋界」と同じ歴史を辿ると直感的に気づいたからです。
知っている方も多いと思いますが、既に将棋のプロ棋士は将棋AIに勝てません。藤井聡太八冠でも、10回対局して10回負けるレベルの強さです。
あの藤井八冠が、です。誇張ではありません。
将棋AIがプロ棋士にはじめて勝ったのは、2013年のponanza対佐藤慎一四段戦です。
ただし前年に、当時引退棋士であった米長永世棋聖に同じくAIソフトであるボンクラーズが既に勝利を収めていたので、この勝利は「青天の霹靂」というものではなく、想定の範囲内の出来事でした。
とはいえ、将棋界には悲観論が漂っていました。
AIに負けるようでは、将棋のプロ棋士の存在意義はないのでは、と。
実際、電王戦(上記の将棋A Ivs将棋プロ棋士)を実施していた頃は、将棋界は斜陽と言われており、その後発生した将棋AIカンニング疑惑事件などはそれに拍車をかけました。
この時期、将棋界の雰囲気は暗く鬱々としており、もうこの暗闇を抜け出す術はないようにも思えました。
しかし、当時若干14歳の藤井聡太の登場により一変。
開幕29連勝を成し遂げ、藤井フィーバーとも言える状況をつくりあげたのです。
結果的に将棋界は活気に満ち溢れるようになりました。
もはや人間はAIに勝てないと、将棋をある程度指すものになら分かっているのにも関わらず、です。
これはなぜか?
その将棋を指す「人間」にスポットライトが当たるようになったからです。
その棋士が、どのような信念を持って将棋を指しているのか?
将棋への向き合い方はどうか?性格は?その生活は?
棋力(=将棋の強さ)以上に、これら各々の棋士が築く「世界」に重きが置かれるようになったのです。
実際、藤井聡太八冠だけでなく、
不敵にも敵前視察を堂々を行い、29連勝を止めた佐々木勇気棋士や、現代将棋では不利と言われる「振り飛車」でタイトルを狙う菅井八段など、自身の「世界観」がある多くの棋士にスポットライトが当たるようになりました。
さらに、です。
将棋界は積極的にA Iを取り入れ、プロ棋士の9割以上は将棋の勝つための研究にAIを取り入れています。なおかつ、対局の中継では将棋A Iを利用し「評価値」という形で、先手後手どちらが有利なのかを指し示す指標が常に表示され、将棋がわからない人でも形成判断可能となりました。
これにより「観る将」という単語が生まれ、昨年の流行語にもなったほどです。
これほど、A Iの波に飲まれつつも、うまく咀嚼し、共存関係を築いた業界を私は知りません。
長々と将棋界について語ってしまいましたが、恐らくイラストレーター界隈でも同じことが起こります。
今は絵描きと画像生成A Iが反目していますが、A Iの技術を取り入れた新世代の絵描きが多数登場するはずです。そして、AIから学び取った技術で、自身の世界観を表現したイラストレーターがトップに立つ日が来るのではないかと思っています。
画力が高いに越したことはありませんが、よりそのイラストレーターの世界観がこれまで以上に重視されるようになる、ということです。
将棋は、完全解析すれば「先手勝ち」「後手勝ち」「引き分け」の正解が分かる「二人零和有限確定完全情報ゲーム」です。
一方、イラストは人間の感情に左右され、上手い下手はあっても正解はないものです。
答えのある将棋ですら、人間が AIに勝てなくなった今も情熱を燃やしながら指し続け、それを応援する人が沢山いるのですから、
答えのないイラストは、画像生成A Iに押されることはあっても、
貴方に確固たる世界観さえあれば、需要がなくなることはないでしょう。
簡単にまとめると、
画像生成A Iがどんなに発展しても、貴方の絵の価値は失われない。
画像生成A Iを過度に恐れる必要はなくて、向上心を持って好きな絵を描き続けることが正解なんだよ
という話です。
偉そうに書いていますが、上記はしばしば私も忘れてしまう事柄です。
そういった自戒の意味を込めて、今回のnoteを執筆した次第です。
少し小難しい話になってしまいましたが、以上です。
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いかにA Iを活用し、画力向上や時短を図るか具体的に記述しています。ご興味がある方は、是非お手に取っていただけると嬉しいです。
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いずれもイラストマネタイズに関して魂を込めて書き上げたのnoteです。
ファンボ収益特化でした。
では、また!