メンバー紹介VOL.29-解像度・トスアップ・防災とキーワード豊富なチームの潤滑油!-片山千種さん
ファンベースカンパニーで働く面白い人たちを紹介していくシリーズ第29弾は、片山千種さん、通称ちぐさんにご登場いただきます。ちぐさんとは、実は7年来の知り合いである坂本宗隆(ふともも)が、いろいろ深堀していきますよ!
坂本(以下ふともも)ちぐさんは2022年8月、僕はその1か月前に入社したけど、実は僕とちぐさんが出会ったのは2016年のハッカソンのイベントで7年来の付き合い。偶然近い時期に入社したので、とても心強かったです。今日はそんな旧知の仲の僕が色々お話を聞ければと思いますが、まずは、ちぐさんとファンベースカンパニーとの出会いから聞かせてもらおうかな。
片山(以下ちぐ)私は育児真っただ中の2019年頃、さとなおさんが会社を作られたというのを遠くから見てました。しばらくして新しいチャレンジをしたいと思ったタイミングでちょうど募集があり、さとなおさんに人生相談して、面白そうだから関わりたいと手を挙げました。長期間のブランクからの復職だったので、まず業務委託で5か月やってから、8月に入社しました。
ふともも)選択肢はいろいろあったと思うけど、なぜファンベースだったのかな。
ちぐ)フリーランスで地域活性をテーマにしたWEBライティングの仕事をしたり、今も副業でやっている地方の中小企業の業務を育児中ママで分担するアウトソーシングチームをつくっていたり。そんな活動をする中でファンベースは本質的に良くすることをやっているところに魅かれたんです。
ふともも)もう少し詳しく聞いてもいい?本質的に良くなるって?
ちぐ)フリーになる前に勤めていた会社はユニークだった。誰もやったことがない未来の新しい体験を作るのが命題だったんです。でも誰が本当の意味で助かっているのかがメタ認知能力を高めないと、具体的に見えにくかったんですよね。もちろんユーザーから面白かったと言われたらすごくうれしい。だけど、実験的な体験を作り続けることが私の喜びだっけ?という疑問がずっとあった。でも、ファンベースは「世の中を幸せにする」という本質的なところを企業と同じ目線で、ずっと長くやっていくんだよね。
ふともも)なるほど。それでさとなおさんに連絡したと。
ちぐ)そのとき話したのは、亡くなった祖父のこと。私の祖父は昔会社を経営していて。私が復職に迷ってた頃、社員に向けて書いた挨拶文が偶然見つかって。バブル崩壊直後くらいものだと思うけど「一緒にファンを作っていこうじゃありませんか」って書いてあった。
ふともも)へー!
ちぐ)「まず自分の家族や身の回り小さな集まりを良くすることを考えて、次に地域、次に社会を考えていけば幸せになれる」みたいなことをずっと言ってて、それはファンを作るってことだったんだとその文章で分かった!私もそれやらなあかんのちゃう、みたいに思って。
ふともも)なるほどね、じゃあ、おじいちゃんに呼ばれてきたみたいな。
ちぐ)そういうところがあるかもしれないですね。
ふともも)入社してもうすぐ1年だけど、どうですか。ギャップはあった?
ちぐ)ギャップはなかったけど、私の今までのスキルがどう生きるんやろうみたいな手探り感は、めちゃくちゃあった。短期的で楽しい体験価値の作り方は経験があるけど、長い目で見て人が求めているものを提供するのはどうすればいいのかなと。
ふともも)1年やってみてどう?
ちぐ)まあ、小回りは効くので、なんとかやれてるなっていう感覚ですね。
ふともも)思い返せば8月に入社して、9月ローンチの仕事を主要メンバーとして回し始めてたし、前職の経験を活かしまくってたよね。
ちぐ)なんというか、前職はとれた野菜をおいしく楽しくみせる仕事だったけど、ファンベースは美味しい野菜を届けるために畑から耕して届けるまでを設計する感じで、まだまだ修行が必要やなって思ってる。ふとももさんは広告の業界にいて、2016年にハッカソンで一緒のチームでやったとき、私とずいぶん仕事の進め方が違うなと思ったでしょ?
ふともも)そうね、同じ業界にいてるのに、ちぐさんはこんな解像度で見るんだって、すごい劣等感を持った、僕は(笑)。
ちぐ)私からすると逆に、もっとふとももさんみたいに、多角的な視点を持てば成果につながりやすくなるよな~と感じていて、劣等感感じてた(笑)。
ふともも)お互いに面白いね。
ちぐ)前職では、みんながうまく回るように、潤滑油みたいな役割を意識してたんだよね。あと、ブルドーザー的に荒地を耕すイメージで。ファンベースではファンに傾聴するとか聞く力が大切やから、もう少し繊細さを養わなあかんと思って、入社前にコーチングをちょっと習ったんですよ。
ふともも)えらいなあ。
ちぐ)コーチングを習ったことで、自分やまわりの環境が少し良くなったかもしれない。
ふともも)どんな風に?
ちぐ)ちょっと産後うつ気味で自分のことで精一杯だった時期があって。「私、こう思うねん」っていう豪速球のボールを相手に投げつけるキャッチボールをしてて。じゃなくて、「ここってどうなんだろうね」って話題を空中にトスアップしておけるようになってラクになった。
ふともも)へー、面白い!「こう思うねん」はクラウドに1回あげようと(笑)。
ちぐ)直接意見を投げて答えがないとイライラするけど、あげておけば、向こうが冷静になって答えができたときに返ってくる。相手への深堀り質問も、いろいろ考えられるようになったかな。
ふともも)なるほどね、深い。話題を変えて、趣味やハマっていることを聞こうかな。
ちぐ)子どもが生まれてから防災が趣味になってます。
ふともも)珍しいな!どんなことするの?
ちぐ)例えば、ふと部屋を見渡して、あのへんが危ないと思ったら、防災グッズ箱に入ってる滑り止めシートを敷いたり、旅行先でハザードマップを調べて、ここに逃げようとか頭に入れてシュミレーションしたり。
ふともも)えー、すごいな。
ちぐ)気にし出したらキリがなくて盲目的にやっていた時期もあるけど、最近は生活の中にちょっと取り入れたら楽しいぐらいの感じで。人へのプレゼントも防災グッズをあげてます。
ふともも)どんなグッズをあげるの?
ちぐ)常に持ち歩けるポーチ、十徳ナイフ、コンパクトタオル、サバイバルシートとか、わざわざ買えへんけど、あるとうれしいな、みたいな。自分も常に持ち歩いてるから荷物めっちゃ多いです、私(笑)。
ふともも)それは何がきっかけで?
ちぐ)2018年に子どもが生まれて1か月後くらいに大阪府北部地震があって、私は実家にいたから地震は体感してないけど、被災してたらどうだったかなと思って。それから翌月に西日本大豪雨と台風で停電も経験したし、子どもを守らなあかんっていう思いから、防災が趣味になったかな。あとは子どもが生前記憶や胎内記憶をしゃべる子で、スピリチュアルに興味が出てきたのもあるけど、病院が機能しなくなったらどうしよう?という思いから、最近はレイキっていうヒーリング法を勉強してます。入社前にも仕事がうまくいくよう神社巡りをしました。
ふともも)ファンベースカンパニーでも入社時に星座を聞かれましたね。僕も最後は、しいたけ占いを信用して転職の時期を決めたかも(笑)。
ちぐ)そうなんや(笑)。
ふともも)最後に、これから実現したいことや将来の夢などを話すなら、どんなキーワードが思い浮かびそうですか?
ちぐ)パッと出てきたのはマネジメント。これまでは無茶が好きで、ガンガン行こうぜ!スタイルだったけど、やっぱり守るとか、自分もみんなのことを大事にしたいっていう感覚が入ってくるとコントロールが必要で、命が一番大事だなと思ってる。たまには無茶も必要やけど、これまで自分のタフさだけを頼って生きてきたから(笑)。
ふともも)マネジメントの対象は自分?
ちぐ)まず自分ができて、まわりができるかな。これまでは、まわりを良くするために自分が頑張ればいいというスタンスだったけど、それじゃあ持たなくなってるから、自分が良くて相手も良いようにするにはどうしたらいいのかなって、最近ずーっと考えてる。めちゃくちゃ難しいね。
ふともも)それは深いね!
ちぐ)選択肢をいっぱい持つことが大事だなと、だからコーチングもやってみたり。引き出しを増やしていかなあかんなぁと。
ふともも)なるほど。
ちぐ)目先の目標は、私と関わるチームメンバーが楽しくできることかな。ファンベースカンパニーには多様な人がいるのが面白くて発見もあって、そこでうまくできることがあればと嬉しい。トスアップができるようになって、プライベートも楽しくなってるかもしれない。
ふともも)トスアップは処世術だね!僕もするし、みんなにも知ってもらいたいな。
ちぐ)トスアップしたっていうイメージングが大事。あとね、最近「私、これ苦手」って勇気を出して言うようにしてます。例えば、細かい誤字脱字とか、正確性を高めていくことは苦手だよって。「わたし得意です」って言うと「得意ならやれよ」みたいな空気になっちゃいがちやけど、「苦手やねんけど」って言うと、助けようという空気感になるでしょ。それをさらけ出せるメンバーだったら、お互いにケアし合えていいんじゃないかなと思って。他にも、やってて楽しい仕事とかをちょっとずつ聞いて回ってる。聞くだけでも、ええ影響あるんちゃうかなと思って。
ふともも)あると思う!わー、すごい、ファンベースカンパニーの潤滑油の役割を担ってる。今日はちぐさんの頭の中をのぞくことができて、楽しかったわ。これからも一緒に頑張っていきましょう!
——7年前から知ってるちぐさんにインタビューをしてみると、考えていることもやっていることも深くて、改めてすごく面白い人だなあと思いました。ふたりとも全然違う会社にいながら、偶然にも近い時期にファンベースに入社することになって、ご縁を感じています。これからもよろしくお願いします!
◆ファンベースカンパニーの「中の人」たちの記事は、こちらのマガジンで読めます!
次回もお楽しみに!
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