見出し画像

【ニュースコラム】公立小中高 わいせつで懲戒された教員1030人

―たった5年間で1030人 ブラック環境も影響か

2019年度までの5年間にわいせつ・セクハラ行為で懲戒処分を受けた公立小中高校などの教員が1030人に上り、このうち約半数の496人が、自らが勤務する学校の児童生徒(卒業生を含む)を対象としていたことが読売新聞の全国調査でわかった。1人の教員が複数の教え子にわいせつ行為を繰り返す例もあり、学級担任など自校教員から被害を受けた子どもは少なくとも945人に上ることも判明した。

本日、9月25日の読売新聞一面トップの記事がこれだった。あまりにも内容がひどく、言葉にならないが、それで思考停止していても始まらない。

現在、教職員の労働環境が一般企業以上にブラック化しているという話がある。ブラックが常態化している環境で働き続けると、労働者の心身に様々な変化が発生する。
・常に閉塞感(ずっと拘束されている感覚)
・判断能力の低下(正しい判断ができなくなってくる)
・モラル感覚の低下(正しい行為がバカらしいことのように感じてくる)
・不眠など身体の不調  …などなど

モラル感覚の低下を代表していると感じるのは、神戸市立東須磨小学校で起こった、教師による教師へのいじめ事件。

加害者教師の行為は問題外であるが、あまりの激務によって、判断能力の低下とモラル感覚の低下が起こっていた蓋然性も否定できない。

懲戒された1030人すべてがそうだったとは思わない。また、そうだったとして、行為は絶対に許されないものであるが、そういった事件が起こる背景をきちんと踏まえないと、研修の充実や法律の厳罰化だけでは是正されないと思える。

そもそも、学校の教師になるためには、大学で教職関連のカリキュラムを取得しなければならないが、その講義数は膨大である。さらに、教職になるための試験も決して容易いものではない。

大変な苦労を重ねて獲得した、教師という地位である。その地位を捨てる行為を、それほど簡単にできてしまうものであろうか。しかも、その後の人生まで奪われてしまうのである。

これ以上被害児童を増やさないために、職場環境の問題についても、しっかりと議論を重ねてもらいたいと思う。

ちなみに、これは職場環境云々とは関係のないことだが、いわゆる平和学習にも、わいせつ・セクハラがあることは指摘しておきたい。

高学年の小学生に向かって、従軍慰安婦について「戦場まで女を引きずり回した、そんな恥ずかしいことをしたのは世界で日本だけ」と、日教組バリバリの女の先生が力説していた。

小学校の高学年といえば、性の知識は未分化であり、個人差も大きい。「」内に書いた内容は明らかに間違っているし、従軍慰安婦の存否是非以前に、性知識の未分化な生徒へ従軍慰安婦を教えること自体が、セクシャルハラスメントに抵触している。

今、一生懸命に頑張って下さっている先生にとっては、本当に迷惑なニュースである。マジメに頑張っている先生方の心身を、健全に保つ対策を文科省や教育委員会は早急に取りまとめてもらいたいと思う。

サポートして頂けると、とても励みになります。サポートはブックレビューの書籍購入に活用させていただきます。