見出し画像

要約・感想 『スタンフォードの脳外科医が教わった人生の扉を開く最強のマジック ジェームズ・ドゥティ (著)』

読んだきっかけ

youtubeの要約動画を見て、脳外科医がスピリチュアル的分野を解説しているのは興味深いし、実践的だと感じたから。

まとめ

この本は、著者の半生を振り返りながら、ルースという女性から学んだ人生を思い通りにする「マジック」の方法や実践記録を記している。
この「マジック」が何かというと、言ってしまえば「マインドフルネス」である。
ルースの説明では「瞑想」や「マインドフルネス」とは言われないが(そもそも時代的にまだメジャーでない)著者による振り返りや巻末の訳者あとがきで言及されている。

ただその4つあるマジックの順番が大切であるとルースはしきりに伝えている。

その順番は、
①ボディスキャン瞑想→②1点に集中する瞑想→③慈悲の瞑想→④自分の理想を描き、行動する
というものである。
瞑想をいうと②の呼吸など一点に集中する瞑想から入る人も多いと思うが、ボディスキャン瞑想から始めるのは、おそらくまず緊張した身体をゆるめることでより②で集中しやすくするためだろう。
特に「マジック」を習い始めた時の著者は家庭環境に恵まれず常に緊張状態であったからだ。

ともかくこの順番でマインドフルネスを実行していくことにより、描いた理想を叶えることができるわけだが、著者は一度失敗している。
それは③の慈悲の瞑想を飛ばしてしまったからだ。
他人に対して心を開き共感することなく、自分の欲に任せて理想を描き行動していったことで、富など多くの物を手に入れたが、結果としてそれらは失われることとなる。
しかしその後、著者は改めて他人への共感の心を育むことで、更なる成功を納め、幸せを手にし、現在も世界に対して価値を提供し続けている。

感想

瞑想、マインドフルネスというと、自分に集中する、内に篭る、というイメージがあったが、結局は他人に対して心を開き、世界と繋がる幸せを得る為にまず自分を知る、というためのものかもしれないと思った。
瞑想を行うことで余計な判断や評価から抜け出して自分を見つめ、受け入れ、癒すことで、人間が本能的に持っている「他人のために行動したい」という欲求の自分ならではの満たし方が分かるのだと思う。
その方法はきっと人によって違う。著者のように脳を研究することかも知れないし、人と話して癒すことかもしれないし、何か役立つ物を作ることかも知れない。
その方法というのは、きっとマインドフルネスによって磨かれたインスピレーションと行動によってこそ分かるものなのだろう。





この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?