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猫マタ折り返し日記2 お母さんと母と私


産まれてから一度も日記など書いたことが無い猫マタこと猫にマタタビです。

夫のお母さんは健在で隣県でひとり暮らしをしています。子供、孫が巣立ち、お父さんが亡くなってから、自分なりのネットワークを作り不便を感じずにおひとり様をエンジョイしているといったところかな。70歳を過ぎてから始めたという趣味のハープを習い、細々と化粧品の販売を続け、友達におかずをあげたり頂いたりする関係…要するに地域見守りネットがちゃんとできている。そういった生活は素晴らしいと思います。

お母さんと私

夫は私と過ごすようになって、少し疎遠になっていたお母さんと連絡を取るようになりました。特に原因は無くとも大人には日々変わらない日常がどんどん過ぎていくもので、取り立てて報告するニュースもなければ、連絡をすることもない。まして夫は男性だから、女性特有の実の無い話し(雑談)に長時間付き合うといったことはしないだろうし。女親と息子っていうのは、そうやっていても繋がっているから面白いですよね。

私はうつ病を発症する少し前に、母が膵臓の癌で亡くなっています。癌がわかった時には、余命3ヵ月。職場で介護休暇をとって最後の一ヵ月半は一緒にいることはできたものの、母との思い出などほとんどありません。子どもの頃から発達障害の気質があった私は、母に怒られた記憶が多くて甘えた記憶がありません。だから夫のお母さんには、もう一度甘えることのできるお母さんができたと嬉しく思っています。

娘と母と私

この結婚に背中を押し続け、応援してくれるお母さんの存在が私にはとても偉大です。私は人生の半分も過ぎ、子育てが終わり、健康を害し精神病になったものですから、周囲からの反対は当然だと思います。「残りの人生を波風立てずにじっと過ごせばいい」「今さら、馬鹿じゃ無いのか」「騙されているんじゃないの?」ご最もな意見です。
身内や友達がそんな状態の中でも、お母さんだけは何処の誰かもわからない私に「ギリギリまで自分の判断で決めればいいからね。自分を信じてね。」と。意見を押し付けず、見守ってくれています。

お母さんに結婚祝してもらいました。

夫は事ある毎に、お母さんにも父にも同じように連絡をするように言います。反対する父を田舎に残して香川県に移り住み、後めたい気持ちがずっとあります。ましてLINEで連絡などというフレンドリーな関係を父に⁈
恥ずかしい超えて緊張するんですけど...
「ドライブ行ってきたよ」「サクラ満開だ」
お母さんにも父にも同じ文章と写真を送ります。

お母さんからの返信は丁寧な言葉使いで、頭の良い品のある印象が伝わってきます。人柄というのは、文字にも出るものだと思います。私がタメ口でお母さんが敬語ってどうよ(笑)
父からの返信は全く期待していません。既読になるのを待ち、読んだことがわかると安心します。

夫に言われたから始めた父へのLINE。普通の親子であれば、頭の中で考えなくても自然にできる事なのかもしれません。昔から私は相手の立場や行動を想像したり理解するのが苦手ですから、初めは『夫に言われたからする』って感じだったんです。
お母さんにも父にも連絡をする=行動する=気持ちがある


父(母の葬儀の日)

気にかけていたかどうかは確認できないけれども、連絡を絶えずしていたという事実が気にかけていたことの現れと受け止めてもらえる。えへへっ。たぶん.…行動分析学の受け売りです。


人の心の中は切っても見ることはできません。
行動するということは心を形に表現すること。
このエピソードを文章に書くことで私も夫の考えをわかったと形にしているということです。

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