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◆ 話のネタ ◆ No.12 『目を覚ませ やまだ君!高校時代のいたずら』

 私の高校時代の話。 ある地方都市の男子高だった。 高3の体育祭で、各クラスが大きな立て看板を作成しその出来を競うコンテストも体育祭の目玉だった。 立て看板は、OBであるF工業の無償の協力で、足場を組んで高さ7~8mもある大きなものだった。 その中で、あるクラスが、体育用の紺色の上下のジャージを着た、等身大の人形を作成し立て看板のアクセントにしていた。 体育祭終了後、その人形は、『やまだ君』と名付けられ各クラスを順番に訪問して来ることになった・・・・
 
 私のクラスにやまだ君がやって来たのは晩秋の頃でカツラをつけて更にパワーアップしていた。 「しかし、ほんまに等身大で、ジャージ着て、髪の毛まであると、リアルすぎて、気持ち悪いな~」 「ほんまじゃ、5、6時間目の少し教室が薄暗くなったら、ほんまの人間にしか見えんわ・・・」
 
 その数日後の6時間目、白衣を着た熱血化学教師のK先生の時間にやまだ君は、デビューとなった。 化学の階段教室の一番奥の一番隅に、ジャージ姿のやまだ君は、大胆に、思い切り両腕を机の上で合わせて、頭をうつぶせにして堂々と眠っていた。
 
 化学の授業の開始、熱血教師K先生は、今日もさっそうと白衣を翻して階段教室の一番下の黒板の前に現れた。 クラス委員が、『起立~』と大きな声で号令をかけると全員が一斉に立ち上がり机の横に一歩出た。 当然やまだ君は、ピクリとも動かず、大着極まりなく堂々と両手の上に顔を伏せ寝ている。  周りの生徒が気にしてささやくような声でしかしK先生には、わずかに聞こえる程度に『おい、やまだ・・・授業始まるで・・・』 『やまだ・・・』と囁いた。
 
 その光景を見るなりK先生は、大声で 『おい!  やまだ~! 目を覚ませ~!!』 と叫ぶやいなや階段教室を一気に駆け上がり、うつ伏しているやまだ君の頭をむんずと掴んで
顔をあげさせた・・・・・  

そこには、眠気まなこのやまだ君が・・・・

では、なく   ↓
   
      へ    へ
       の   の
        も
        へ
       じ~~~

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