見出し画像

添加物の危険性について理解していますか?

かき氷のイチゴシロップ、ハム、イチゴミルク。

これらの綺麗なピンク色の発色は「コチニール色素(※)」と言われる色素を使っている。(※)実際には製品によって異なる

この「コチニール色素」だが実はカメムシ目のカイガラムシと言われる体液を抽出したものなのである。

気持ち悪いと感じた人もいるかもしれないが、このピンク色の発色により「より美味しい」と感じているのである。

■食品添加物とは


さて、実際名称を見ただけでは何を使われているかわからない「食品添加物」だが「食品の製造の過程において又は食品の加工若しくは保存の目的で、食品に添加、混和、浸潤その他の方法によって使用するものをいう。」と定義されている。

食品の加工・製造に用いられる乳化剤、保存料、酸化防止剤、調味料、着色料などが食品添加物であり、化学的合成品だけでなく天然物であっても、また、最終製品に残っていなくても食品に添加されるものはすべて食品添加物になるのである。

「添加物とは、食品の製造の過程において又は食品の加工若しくは保存の目的で、食品に添加、混和、浸潤その他の方法によって使用するものをいう。」と食品衛生法(第4条第2項)で、定義されています。食品の加工・製造に用いられる乳化剤、保存料、酸化防止剤、調味料、着色料などが食品添加物であり、化学的合成品だけでなく天然物であっても、また、最終製品に残っていなくても食品に添加されるものはすべて食品添加物になります。

https://www.kenko-kenbi.or.jp/columns/food/2034/

■食品添加物の種類


食品添加物は大きく以下四つに分類されており、カフェインや寒天等も添加物に含まれる。

効能としては「食べ物を長持ちさせる」「見た目を美しく見せる」「色や香りをつける」「味や舌触りをよくする」といった役割がある。

 ①指定添加物(434種):安全性と有用性が確認され厚生労働大臣が指定するもの
 ②既存添加物(365種):使用実績がある天然添加物。厚生労働大臣が認めたもの
 ③天然香料(600種):動植物から得た天然添加物で着香の目的で使用されるもの
 ④一般食品添加物(70種):一般に飲食されるもので添加物として使用されるもの


■食品添加物の安全性


食品添加物は毎日摂取する食品に含まれている為、医薬品以上にその安全性確保のための動物実験による安全性試験が行われている

具体的には短期の大量摂取、長期の継続的摂取、世代をまたがっての摂取といった実験が行われ、急性や慢性の毒性、発がん性、生殖機能や胎児に与える影響、アレルギーの原因とならないかなどが科学的に調べられる。

また、この結果に基づき人間にとって害の無い値を求めている。

まず動物実験により「これ以下なら何も健康への悪い影響が出ない食品添加物摂取量」である「無毒性量」が算出される。

さらにここに人に当てはめるための安全係数(1/100)をかけて「一日摂取許容量(ADI)」を求めている。

これは「ヒトが一生食べ続けても健康への悪影響がないと認められた一日あたりの摂取量」となる。

そしてさらに日本人がどの食品をどのくらい食べているか、食品添加物が効果を発揮するにはどのくらいの量を添加しないといけないかということを考慮して、いろいろな食品から食品添加物を摂取してもADIを超えないように、「使用基準」が設定されている。

つまり、
「動物実験による結果健康影響が無い値=無毒性量」>「人間が毎日摂取しても問題ない値=ADI」>「日本人の摂取傾向を踏まえた値=使用基準」
となっている為、かなりの安全性を担保しているといえる。むしろあなたの昨日の夜更かしの方が有害だと言えるだろう。

日頃からなにげなく摂取している水、食塩、砂糖であっても、摂り過ぎれば体に悪影響をもたらすことは良く知られていることではないでしょうか。これは食べ物の安全性が「量」によって決まるという一例です。

このような「量の概念」は食品添加物の安全性を考える上でも基本となります。

https://www.ueno-food.co.jp/foodsafety/safety/index.html

例えばハム(ソルビン酸)を例にしてみる。体重50kgの人が使用上限基準までハムを食べるとすると一日摂取許容量は625gになる。

つまり、もとの「無毒性量」は100倍の62.5kgになり自分の体重より多くのハムを取らないといけないがそれは不可能である。

■おわりに


「添加物」と聞くと「ダメだ」「悪いモノだ」と騒ぎ立てたくなる気持ちも分かるが、現在使われている食品添加物はどう考えても(通常の生活をしていれば)害がないことが分かる。
※もちろん、十分に検証がされていない添加物に関してはその限りではないかもしれないが。

むしろ我々がその害を実感せず、「分からない」程に安全性を担保し、「良いとこどり」をさせてくれている添加物と研究者・企業努力に感謝すべきだろう

安心・安全・価格低減・旨味を提供してくれている「添加物」は「最強の黒子」とも言えるのかもしれない。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?