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雨宿り 〜エッセイ解説の話3〜


こんばんは。雨乞いです。
やっと夏が来ましたね。
ここ数ヶ月忙しかったけれど、気持ちは晴れやかです。
やっとまた10個そろったので。


プレゼント

人の暖かさって、離れれば離れるほど感じるものだと思います。特に冬の季節になると『人肌恋しくなる』のは、物理的な暖かさより、言葉や仕草、その人から滲み出る優しさに頼りたくなるからだと思います。『ものではなく、あなたの暖かさがほしい』という気持ちを少し遠回しに表現してみました。それがなお大切な人からの温もりなら、そばにいなくても伝わるくらい暖かいものになるはずです。


アルペジオ

同じことをしていなくても、心が繋がっていると自然とそれが自信につながって、波長が合っていく…それってとてもすごいことだと思います。お互いを思い合う気持ちがファスナーのようにきちんと噛み合うからこそ、尊重し合えるのではないかと思っています。でもそこには2人にしか分からない幸せがちゃんとあって、その心地よさが音になって聞こえてきそう…そんな考えからできた詩です。


ペルソナ

家にいる自分と仕事をする時の自分が全く変わらない人はあまりいないような気がします。自分しか知らない自分とそれを隠すかのように必然的に被るしかなかった『仮面』、でもそのどちらも紛れもない自分であって、どちらも愛されるべき存在です。時には仮面を外す勇気も必要なこと、あなたは誰からも愛されるべき存在であること、そしてあなたはかけがえのないたった1人の存在であること。


ひこうき雲

ひこうき雲って最初は鉛筆みたいに細いのに、時間が経つにつれてクレヨンで描いたような素朴な味のある雲になるのが大好きなところです。自分たちは青空の下ではちっぽけな存在ですが、大人になった今でもずっと子供の頃と変わらない気持ちで、寂しくなったらなんとなく空を見上げている気がします。特に冬の澄んだ空気と真っ青な空とそのキャンバスに映えるひこうき雲は本当に美しいです。


五体やや満足

理想は生まれ持った自分の魅力を最大限に活かすことですが、生きていると様々な価値観の人に出会い、今まで美しいと思っていたものの見方が180度変わってしまう…そんな経験は少なくないと思います。特に女性は男性より『誰かのために綺麗でありたい』という気持ちが強いように感じます。でも男性はありのままの飾らない女性が好きだったりする…うまくいかないものですね。笑

染まらない

日本語って色をたとえに使う文化があって素敵だといつも思っています。『好きな人の色に染まる』って物心がついた時には何故かもうその意味を理解してますよね。でも誰かの色に染まりたい時というのは、自分を大切にできている気もします。自分は歳を重ねても心だけは『青く』若くいたいものだな、と思っています。今日の空はどんな色に見えるんでしょうか…


おわってしまうまえに

その日が自分にとって何事もなく平穏に終わって、美味しいものを食べて、お風呂に入って、ベッドに横になった時それだけで心が温かくて幸せだったなと思います。大切な人がいるならばその日がさらに幸せだと感じる… そんなことを1日の終わりに考えられたら、なんて妄想してます。笑
そんな自分の理想とする日の終わりに思い出してもらえるような人でありたいと日々精進するばかりです。


あるがまま

これは実体験ですが、自分にとって小学生から高校までの12年間はただただ辛い学生時代でした。幼稚園で遊んでいた友達とずっと小学校もいられるんだろうと思っていたのに、両親から何も伝えられないまま引っ越すことになり、小学生からは全く知らない同級生との生活が始まり…とりあえず思い出したくないことだらけの辛かったことは、ずっと胸に秘めておくつもりでしたが、話すことで楽になる感情もあることを知りました。見ず知らずの誰かに聞いてもらえるだけで、なんだか少し心の靄が晴れた気がします。でも今の自分が昔の自分に一言言えるなら『言いたいことはちゃんと言おう』、これに尽きます。


お花をつみに

自分は『死』はとても身近なものだと思っていて、特にコロナ禍での死の扱い方は人として扱われていない気がして何度も悲しい気持ちになりました。全身が覆われるほどの袋に入れられ、そのまま棺に移される…人が物のように扱われている気がして、涙ぐみながら患者さんとご家族を送り出したのを昨日のことのように思い出します。その時のご家族の顔も寂しそうな、やりきれないような、ただ悲しいという感情だけではないその顔を見て、自分自身の心を穏やかに保つことで精一杯でした。この詩は神様は美しい花から摘むという言葉をSNSで拝見し書いたものですが、そんな言葉だけでは言い表せない現状があったことを共有したく、ここに書かせてもらいました。


海面下

人の気持ちは分からない。たとえそれが家族でも恋人であっても全てを理解することは出来ない、それは人間が持つ最低限のパーソナルスペースだと思っています。誰にも話したことがないけど、表に出ない感情や思考を海の下の世界に例えて表現してみました。人の気持ちも相手の心に潜り込む勇気がなければ分からない。できれば飛び込んできてくれる人を待ちたいけれど、飛び込みたくなる人との出会いにも期待したいものですね。


最近寝られない毎日が続いていますが、
Official髭男dismの『Bedroom Talk』という
曲に出会ってから穏やかな気持ちで過ごせています。

みなさんにも寝る前に聞きたい何かオススメの曲はありますか?

暑かったり寒かったり自律神経が乱れやすい時期です。
どうかみんなが小さな幸せを感じながら眠りにつけますように。

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