【一級建築士製図試験】合格体験記#3
令和2年度 1級建築士製図試験の経験をまとめています。
引き続きエスキスの話です。
※試験当日の復元図は出来上がり次第記事にします。
スペックについて
製図試験 2年目
資格学校 S資格学院 長期クラス
課題 令和2年「高齢者介護施設」
エスキスで手が止まる理由
設計条件を整理し、空間に落としていく作業がエスキスです。
製図1年目は、プランは感覚で作れると思い込んでいました。
正面入り口を入って、ホールがあって、広い空間で、、、とストーリーは頭で絵描けるのに、エスキスになると再現できなかったのです。
その原因は、私はイメージしたものを言語化する習慣がなかったから。
※担当講師も「この課題は、こんなプランになるよね?」と言った感覚的な教え方だったので、まったく理解できませんでした。
イメージを言語化してみる
製図2年目は、感覚的なエスキスが出来ないことを自覚し、イメージの言語化を強化することにしました。
ひたすら設計条件とプランを簡単なキーワードで書き出すことです。
【例】
明るく開放的な空間を確保 ⇔ 南/東・西/北の順で配置を検討
受付は出入り管理を行う ⇔ 入口に近接させる・入口正面に設置
待合スペース ⇔ 外部を見渡せる位置・入口に近接させる
利用客と管理者の動線分離 ⇔ 管理用出入口設置
当たり前な情報ですが、1つ1つ整理していくと設計で何が必要とされているのがわかるようになりました。
時間がかかりましたが、私に必要なプロセスでした。
言語化するのに役立った教材
資格学校で配布されたチェックシート。
特に空間構成(課題の特色に応じた計画)の採点基準には、プランのキーワードが書かれているので、講義の度にチェックしました。
終わりに
実務で設計経験がない私は、言語化してプランを作るといった方法にたどり着きました。
また、『設計条件を翻訳する』
といったイメージでエスキスするようになりました。
試験はもちろん、建築の知識を提供するといった実務でも通ずることはあると思っています。
長くなりましたが、最後までお読みいただきありがとうございました。
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