光が丘公園とドーナツ。
「あのアパート、リノベーションされてるの?」 杏子は、光が丘公園のベンチに座りながら、向かいにある古いアパートを指さした。彼女は、そのアパートの窓にカーテンがかかっているのに気づいたのだ。
「ええ、そうみたいよ。あそこは、ずっと空き家だったんだけど、先月から工事が始まったの」 美咲は、杏子の隣に座って、ドーナツをかじった。彼女は、光が丘公園の近くにあるドーナツ屋で働いていた。彼女は、毎週日曜日に杏子と公園でおしゃべりをするのが楽しみだった。
「へえ、誰が買ったのかな?」
「わからないわ。でも、リノベーション会社の人に聞いたら、すごく変わった人だって言ってたわ」
「変わった人?どういう意味?」
「だって、その人は、アパートをドーナツの形にしたいって言ったんだって」
「ドーナツの形?」
「そう、ドーナツの形。窓を丸くしたり、壁を色とりどりに塗ったり、屋根にアイシングをつけたり。まるで、巨大なドーナツみたいになるんだって」
「えー、それはすごいね。でも、なんでドーナツなの?」
「それがね、その人は、ドーナツが大好きなんだって。ドーナツを食べると幸せになるって言ってたの。だから、ドーナツの形のアパートに住んで、毎日ドーナツを食べたいんだって」
/大江戸線始発駅 光が丘駅前団地でワンストップリノベ/
リノベーション光が丘 (renovation-hikari.com)
東京都練馬区谷原6-18-29
03-5923-2557
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