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戦闘力0の内向型人間の戦い方

人に害を与えぬよう
静かに暮らしていても
必ず私達の静かな生活を脅かそうとしてくる人がいる。

「天敵」とも呼べるそいつらには
到底敵いそうにもない強敵も潜んでいる。

とことん陰険で、躊躇なく反則技を繰り出してくる奴。
絶対に、負けを認めない奴。
圧倒的に悪知恵が働く奴。
社会的に地位がある奴。

応戦しようにも
私は戦うことに慣れてはいない。
戦闘力0の超内向的な私に何ができようか。



ドラマやアニメを見ていると
登場人物より圧倒的に強い敵が登場し、
絶対敵わないと分かっていても
逃げずに立ち向かっていくシーンに出くわすことがある。

全力で逃げればなんとかなりそうなものだが
登場人物は絶対に逃げないのだ。

「どんなときでも諦めるな!!」と言うことを
観ている私達にうったえかけているのでしょうが、
私には全く響かない。

子どもの頃からそんなシーンのとき
「頼むから逃げてくれよ~」と
泣きながら観ていた。


なぜかこの世の中は
悪には立ち向かわなければいけないという空気が漂っている。
私もそうでなければならないと
必死で立ち向かおうとしたこともあるが
勝てないものは結局勝てないのである。

なぜなら
大抵、相手にはモラルがないから。

こっちがどんなに傷つこうが全く意に介さず
襲いかかってくる。

そんな敵に
人を傷つけることを教わってこなかった私達が
立ち向かえるはずもないのだ。


私たちは人を傷つけるなと教わり、
悪には立ち向かえと子どもの頃から教わってきた。

傷つける術を知らない私達が
どうやって悪と立ち向かえと言うのだろうか。

「人を傷つける」と言う才能を授かったやつらに
絶対に敵うわけはない。


だから私は声を大にして言いたい。
とんでもないヤツに出会ったら逃げて欲しい。
なりふり構わず全力で。

相手に一泡吹かせてやりたいとか、
復讐してやりたいとか、
あんな奴がでかい顔して生きているなんて許せないとか、
そう思う気持ちは分かる。

滅茶苦茶分かる。

でもやっつけるのは私達じゃなくていい。
そう言う奴をやっつけるのが得意な人もいる。
そういう人に任せればいい。

私は逃げ足が速い奴が最強だと思っている。

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