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すべて未満で片づけられる、それと恐怖

下腹部、というと思わせぶりなので、はっきりと言わせてもらうとする。
 おとといの夜から、トイレで用をたしたときに、違和感があり、

「嗚呼、厭だナアこの感じ」 ※ 椎名林檎を崇拝していた高校生のころ、友達の手紙に、やたら古めかしい漢字をならべて、一歩近づこうとしていたのは、青春の業病。

 とは思っていたけれど、仕事に行く。無事に家族のお弁当も作ることができ、からあげや、白米を自然の色素で染め上げる、顆粒、それで米を着色し、ピンク、薄茶色、黄色、のチューリップみたいなかわいい三色にはしてみたものの、寝坊したため、成型し、動物や、かわいいキャラクターや、そのほか何者かに作る心・体力・時間、がなかったため、ただ小さい丸の形につくって、これまたカラフルあられをくっつけて、見た目を、サーティーワンのアイスと見紛う、かわいい、おむすびが出来上がって感嘆。

くまさんの形にハンバーグを焼こうと思ったので、丸め、小さい耳のパーツもくっつけて焼く。
生焼けが心配なので少しやきめを付けてから、オーブンレンジに、匙をなげる。やはり平行して、マルチタスクをこなすわたし母、子供にお弁当を作るときの誇りったらない。

熊の耳は、オーブンレンジから取り出す取れたため、スパゲッティを短く折って、油で揚げて、とれた耳の接着に一助、活躍してもらおうかなと思ったけど、タイムイズマニー、ここではマニーは発生しないしむしろ、材料費の分マニーは、目減りしているよな、あれあれ脱線したから、弁当にもどるけど、熊が熊でいることの放棄を決断し、おべんとカップ(紙製)に、熊[未満]を無事に、つめる。
 
 下腹部とお弁当の話を一緒にかたることには、躊躇するため昨日の日記を書くのだけれど、お厭ならまた今度。左様なら。
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もう、午前中からトイレが近く、わたしはよく膀胱炎になることがあり、疲労困憊の時、それに気が付かず活動的・精力的に行動している時に、どこからともなく、膀胱炎の症状がでて、「ああ、これは、細菌の、仕業だな」とひとりで合点するのだけど、きのうも怪しい感じがしたので、仕事中もあまり水分を取りすぎて、同僚が変に思うのも【恥】なので、同僚が席をはずしているすきに、ウォーターサーバーにはしり、七年ほど前に、パワハラ寸前の部署異動になったときに、母がわたしを励ますためにプレゼントしてくれた、鳥の絵がついたマグカップに、なみなみ、水を注いだ。マグカップの中は、大航海。
 なるべく、水分を取り、【ばい菌】を洗い流すことが肝心要なので、飲む→排出する、を意識し、仕事中も、ときどき痛む患部(なんともいえない悲しい痛みなのです)を、自分なりに慮り、昼休みの前には、感冒初期のような体調で、これでは日記も小説も、

『なにもかにも、パアだ』


と絶望しながら、休憩用の書類倉庫へ(すこしまえまで休憩は、一人で広い部屋を使うことができて優遇されていたが、新年度になり重要な書類やパソコンなどの機材を置いてある、職場で休憩する場所という場所とはほど遠い、空調のダクトがまるだしの倉庫みたいな小部屋に休憩場所が変わった)(掃除をしてもらう関係で、清掃も毎日してもらっている。清掃の委託会社の人も、部屋を呼称するとき、① 倉庫 ② 休憩室 ③ 書類庫 と人によってパターンがあるから面白い。)

 45分の昼休みを、なんと20分間も睡眠する。目覚ましのアラームが鳴り、見当識、どこだここ? 寝過ごした? とびっくりして、お弁当を食べ始める。小説書けなかった。
 しかし、重たさを恐れて持参しなかった、第66回 群像新人文学賞が掲載された群像をもってきていたのだ!(図書館本) 秘密道具得たりって感じ。食べながら、

「もぬけの考察」を読み進める。

寝落ちして全然進まなかったから、昼寝のおかげで頭は少し、はっきりして、面白い面白い……とどんどん読む。

 午後は、膀胱炎のための病院のことばかり考えていた。
病院で働いているから、当院の医師に診てもらうこともできるかもしれないけれど、健康診断でもないのに、尿の検査までお願いすることも、なんとなく躊躇するべきことのような気がして、というか膀胱炎というのも、なんだかな、と思って、そうだ! 
 職場の隣にクリニックで、夕方の時間はすいている。診察+外の薬局で合計15分くらいで収まるからいつも、膀胱炎になったときは利用していた。なぜ忘れていたかというと、一度学会か何かで休診で、肩透かしを食らったとかで、遠のいていたけど、よし今日は【必ずそこに、我は行く】
 
 「今日、定時にダッシュで帰るねー」と同僚に伝え、いろいろ仕事の順序を考えながら、病院の事ばかり考える。
 尿検査があるから、定時の一時間前は、トイレに行きたくても我慢する。
 本当に、排せつって、積極的に話すと、嫌煙されがちな話題だけど、いや、そんなことないか。大切だな。はやくトイレに行きたいし、抗生物質とか出して【パアっと直して】くださいな。
 
 定時になり、素早く移動・着替え、いつもロッカーで会わない、定時にすぐ帰る組の人と会うから新鮮。
 外に出ると、また秋の気配が強まっているし、病院に行く目的のため、濡れたアスファルトから夜が立ち上る感じも、わたしへの演出か? と錯覚するくらい、強い秋・夜。

 病院に一分以内に到着し、受付のピンクのスクラブを着た女は、派手に化粧をしている、そして、札を数えていた。

診察券を忘れたことと、症状を伝えると、

「看護師が五時で帰っちゃって、検査はできません」
と告げられる。


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