![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/137433890/rectangle_large_type_2_7e7a2f5f4317f920ecf3773b9ad6b2de.jpg?width=800)
【今週の週末ごはん】#12 二種の菜花(カーボロネロ、プチヴェール)のオイル蒸しとにんじんどっさりカルボナーラ、秋田の春の幸「ふくたち」とばっけ味噌田楽
先週は金・土と秋田へ。帰った後の日曜もBリーグ観戦に行き、ゆっくり料理をする時間と体力がなかった。日曜の朝の時点で食べたいものを優先したところ、こんな献立に。
疲労時や旅行帰りで野菜不足の時、こんな風に食卓が緑っぽくなることが時々ある。青菜をもりもり食べると、なんとなく体(特に胃腸)が落ち着く感じがしませんか?
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/137434050/picture_pc_5c1bbac119a7e032f80572e7dc96b342.jpg?width=800)
起きて最初にとりかかったのは、前週那須の直売所で買ったかわいい菜花たち。
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/137434085/picture_pc_7cd3940ac38f08f2f2755b21d8d85567.jpg?width=800)
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/137434089/picture_pc_6c06f13007074c0463700d7cf9feac27.jpg?width=800)
カーボロ・ネロ(黒キャベツ)もプチヴェールも葉野菜としてはおなじみだが、菜花は初めて。
シンプルな調理法で食べてみるのがよかろうと、どちらもオリーブオイル蒸しにしてみた。ちょうどよいStaubの小鍋(直径10㎝強)を2つ持っているので分けて調理できる。
調理も簡単だし、その間に他に何をつくるか考えも浮かびそう。
ボウルに水をはってそれぞれよく洗い、小鍋に移して、焦げつき防止に水を1/4〜1/3カップ程度注ぐ。
つぶして香りを出したにんにく半かけと赤唐辛子(なくてもよい)をのせ、ごく軽く塩をしてオリーブオイルをたっぷり(水と同量以上)回しかけ、蓋をして加熱。最初は中火、チリチリ音がしてきたら弱火で10分程度。
![](https://assets.st-note.com/img/1713244884411-T34wlFyBtX.jpg?width=800)
あとは余熱で放っておくと、香りよく柔らかで美味しいオイル蒸しができている。温かくても常温でも美味しい。
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/137434406/picture_pc_8de882dae97f3d17e80b3473fe4b4698.jpg?width=800)
この日はにんにく風味が欲しくて唐辛子も使ったが、オイルと塩だけでシンプルにつくっても美味しい。普段はその方が多いかも。
さて、食べ比べの結果。
プチヴェールの菜花がこんなに美味しいとは!びっくりだった。プチヴェールの持ち味にオイル蒸しが合っているのかも知れない。香ばしさや甘さ、複雑な旨味を感じていつまでも食べていたくなる。他に何か補わずとも、単品で非常に美味しい。素晴らしい。
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/137435189/picture_pc_cf4bb479a2ec4a3d48d1dc4416e9e73f.jpg?width=800)
一方、カーボロ・ネロは「菜花でもやっぱりカーボロ・ネロだな」という感じ。持ち味の苦味がより濃く出、美味しいのだが、プチヴェールと比べるとやや物足りない単調な味に感じてしまう。
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/137435244/picture_pc_22e155f6fe73cdab6a4b41d82004729e.jpg?width=800)
カーボロ・ネロを美味しく食べる料理と言えば、豆や他の野菜をいろいろ加えて煮込んだリボッリータやこんがり焼いたチップス。
豆っぽい風味や香ばしさと相性が良いのだろうと、こんがりトーストしたパンにのせて食べてみると、俄然複雑味も増して美味しくなった。
この食べ方は他の青菜でもよくやる。青菜の苦みにパンの甘みと香ばしさ、香りよくのど越しも補えるオリーブオイルという三者の組み合わせがとても合っているのだろう。
次にとりかかったのは秋田で買って来た「ふくたち」とふきのとう(秋田では「ばっけ」と呼ぶ)。詳しくは別記事にしようと思うので、ここではざっとつくったものを。
ふくたちはさっと湯がいた後、サラダ(すりごまとツナ、醤油、マヨ、梅)と煮びたし(厚揚げとあさり)に。どちらも美味しかった。
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/137435793/picture_pc_f80add2c9d084b4c862ad814ff2aeece.jpg?width=800)
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/137435795/picture_pc_ee1a45417b71d7a41669ded791d6a449.jpg?width=800)
ふきのとうは奮闘の末に(元々苦手で、好みの調理法を見つけたくて試行錯誤中)あくをとことん抜いたオリーブオイル漬けと
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/137435921/picture_pc_be89ce8c013001b38ccfa148a7f4d8d2.jpg?width=800)
お気に入りの梅味噌と信州味噌を合わせ、大きな梅干しも加えて酸味で苦味を和らげ、甘さを控えた「ばっけ味噌」に。
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/137435952/picture_pc_3f960e803a0e35dfa425580948810c49.jpg?width=800)
半分の厚さに切った厚揚げに塗ってグリルでこんがり焼いて田楽に。
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/137435969/picture_pc_866be53a91501d10204a961abaccb0e5.jpg?width=800)
美味しかった。やはり丁寧な調理は裏切らない。
夫も「ばっけ味噌美味しくできたな」と感心していた。過去何度かつくったが、褒められたのは初めて。こだわってつくった甲斐があった。
最後につくったのがにんじんどっさりカルボナーラ。「にんじんをどっさり、もりもり」食べたい思いが先にあり、果たしてどう調理するか(鯖缶としりしりか、ロシア風サラダか、かき揚げやにんにく炒めか・・・)他のものをつくりつつ思案していたが、最終的に「パスタが食べたい」で落ち着き、にんじんと相性の良いカルボナーラに。
外出前ににんじんを細く切って炒めるところまでやっておき、帰宅後パスタを茹で、その間に卵とチーズを用意するとあっという間。にんじんでボリュームアップできるのも嬉しい。
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/137436195/picture_pc_06a195cb17847ebd183232233ce080b9.jpg?width=800)
にんじんはできるだけ薄くスライスしてせん切りに。オリーブオイルで少々焦げ目をつけた後、火を弱めて軽く塩をしてゆっくり炒める。そうするとかさが減り、甘さと香ばしさが出てどっさり食べられる。軽めの2人分のこの量(パスタ80g)に対して大きなにんじん1本。もっと入れてもよいかも。
にんじんが主役なので卵ソースも全卵1個であっさり、パルミジャーノはたっぷり。このままで十分美味しいけれど、途中レモンを絞っても味の印象が変わって爽やかで美味しい。
周りに置いたのは羊の生ハム。普通の生ハムを切らしていて、ちょっと風味が強すぎるかもと思いながら添えたが、悪くなかった。
この日は事前に献立を組んでいなかったため、かなり和洋(伊)混在な食卓になった。そういう時は国産ワインが便利。この日も新潟のカーブドッチの白泡を開けた。
カーブドッチはもう10年以上飲み続けていて、最もつきあいの長いお気に入りワイナリー。頒布会に入っているので買い置きがあり、中でも気軽に飲めるFUNPYは我が家で最も多く飲まれている泡ワインかも知れない。おすすめです。
4月はこの後も外出が続き、週末はほぼ外泊になるのでなかなか落ち着いて料理できないが、なるべく時間を見つけて野菜を摂っていきたい。外出先の直売所でご当地野菜を見つけるのも楽しみ!
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?