【駅・コンビニでご当地🍙】#13 あきたこまち40周年&第16回「京急あきたフェア2024」であきたこまちのおにぎり2種と「9種の錦秋 松花堂弁当」、オリジナル日本酒「京秋の夢」@京急ストア
毎秋楽しみにしているイベントがある。
京急電鉄とJA全農あきたが共催する「京急あきたフェア」。今年で16回目だそう。
新米の時期と10月1日の「日本酒の日」に合わせて10月初旬~11月中旬に開催される催しで、オリジナル日本酒「京秋の夢(醸造元は爛漫酒造)」が売り出され、京急ストアや系列「もとまちユニオン」ではあきたこまちの減農薬米(農薬使用回数半分以下)「あきたecoらいす」の新米、同米を使用したおにぎりやお弁当が販売される。
フェア使用の米は「あきたこまち」。今年はあきたこまちがデビュー40周年だそうで、特に力が入っているようだ。秋田育ちの私も秋田米ならあきたこまちが一番好き。普段自宅で炊く米もほぼ秋田産あきたこまちである。
当フェアで最も長く買っているのが日本酒。売り切れが案外早く、うかうかしていると近くの店舗で買えずにあちこち探し回ることも…。今年は無事、純米吟醸、純米大吟醸の両方を1本ずつ購入。
京急ラベルでの発売は7年目とのことで、いつから買っていたかしら?と過去フォルダを確認したところ、2019年から画像が残っていた。この頃は京急電鉄のマスコット「けいきゅん」が前面に押し出された可愛いデザインで、それをきっかけに買い始めたのかも。
2020年はけいきゅんとアマビエ。世相ですね…。
2021年はけいきゅんと秋田を繋ぐデザイン。これも可愛かった。
2022年以降は現在の硬派なフォントへ。
醸造元の「爛漫」は秋田では有名で、幼い頃から地元CMやポスターでよく目にする存在だった。だがこの銘柄を、酒の味を覚えた頃の私はやや敬遠気味にしていた。何故なら濃厚で甘い飲み口、栓を抜いた瞬間からそれとわかる華やかな香りを特徴とした当時の爛漫は実に酔っぱらいやすい酒だったからである。
ちなみに甘口好みは爛漫酒造のある湯沢市を含む秋田県南部の特徴で、保存食にはもちろん、普段のおかずやご飯ものにも砂糖を多用しがちだ。県央で育った夫や私からすると県南の食べ物、特にはたはた寿司(県央とは味付けが全く異なる)は「甘過ぎる」と感じる。
その頃から数十年が経過し、「爛漫」の味も変わったのね、というのが「京秋の夢」を最初に飲んだ時の感想だった。もしかしたら秋田における同社の売れ筋は昔ながらの濃くて甘い酒かも知れないが、「京秋の夢」として販売されるこちらは香り抑えめ、吟醸でも純米酒に近い印象を受ける味わい。どの温度帯でも美味しく呑める。また、毎年続けて購入していると年によって味がかなり違うことにも気付かされる。即ちその年のコメの味、ヴィンテージが楽しめる訳で、買うのがより楽しみになった。
年初に胃腸の調子を崩して以来日本酒を控えていたので少しずつ愉しみたい。なお、先に味見した夫の談によると「あー、これこれ。秋田の酒って感じ」とのこと。
日本酒の話が長くなってしまったが、おにぎりやお弁当も楽しみにしている。販売期間が短いため買えなかった年もあるが、今年は無事味わうことができた。
まずは販売期間が最も短い「9種の錦秋 松花堂弁当(本体価格698円)」。期間が10/11(金)~10/24(木)の2週間と短く、販売は11時からとなっているが、自店舗で製造していない店舗は到着が遅れることもままあり、昨年も今年も一度では買えなかった。今年は3度目にしてようやく…。
でもこのお弁当は美味しい。何度も足を運んで(最初から遅めに行けばよいのだが、早く食べたくてつい…)入手した甲斐があった。
「京急あきたフェア」のお弁当を購入するのは今年が3年目。過去2年は美味しいがややしょっぱい印象だったが、今年はどれも程よい味付けで美味しい。新米の美味しさも際立っている。何よりこの内容でこの価格は優秀。期間中にもう1回買いに行きたいくらいだ。特にお米を上手に調理してくれていて嬉しくなる。
過去2年はこちら。
けいきゅんかまぼこ入りがかわいかった昨年も今年と同じ9種類。おかずの味付けがやや濃く、油も多かった感じ。調理店舗にもよるのかも知れないが…。
2022年は比内地鶏スープ使用の焼鳥重。美味しいものの全体的にかなり塩分が濃かった。食塩相当量は4.2gとこの年が最も高い。
最後におにぎり。
販売期間は11/4(月・祝振)までと長く、各店舗開店時から並んでいることが多いため入手しやすい。毎年秋田の高校生が考案しているようで、今年は大曲農業高校。
秋田で愛されている味しょうゆ(煮物や芋煮等、いろんな味つけのベースに使うめんつゆみたいなもの)「味どうらくの里」を使った「味どうらくと鮭バターの炊き込みおにぎり(本体価格158円)」と、
いぶりがっこ使用の「ツナマヨがっこおにぎり(本体価格158円)」。
このシリーズも3年ほど買っているが、ややひねり過ぎと言おうか、味の濃いものや個性的な味同士を組み合わせる傾向があり、新米の美味しさよりも「高校生が考案」が優先されている印象。まあ、高校生というと白米よりも炊き込みごはんや揚げ物、濃い味つけが美味しく感じる年頃だし、若い人にはシンプルなおにぎりよりもこちらが好まれるのかも知れない。私はせっかく首都圏で秋田米を押し出して売るなら秋田らしい「ぼだっこ」や筋子が食べたいなと思ってしまうけれど…。
高校生考案のおにぎり2個と漬物、小型メンチのお弁当「空の!あきたおにぎりセット2024」も羽田空港各売店で11/17(日)まで販売中。
昨年は「いぶりがっこのキンパ風おにぎり」と「しょっつると五目の炊き込みおにぎり」。特にキンパ風の着想は良かったと思うけど、韓国海苔がない代わりに油がやや強かった。
2022年は「いぶりがっことしらすのおにぎり」、「なすと豚肉の塩麴味噌炒めおにぎり」。
秋田県人としては首都圏で秋田の味が手軽に味わえるのは嬉しいし、首都圏に住む、訪れる多くの方々に秋田の味を知ってもらえる機会がこうして毎年開催されることを大変ありがたく思う。
京急ストアは京急沿線=品川以西、ほぼ神奈川に集中していますが(都内は高輪・平和島・蒲田の3店舗)、よろしければ是非、期間中に秋田の味をお試しください。けいきゅん米(あきたecoらいす)もおすすめです!