宝塚の人気店、花のみちセルカ２階「パスタ」でソースもピラフもたっぷりの「ホワイトピラフ」を熱々テイクアウト
宝塚はコロナ禍を機に観始めた。
首都圏或いは都市部にいれば宝塚好きな人は常に誰かしら近くにいるもので、話題として遠い存在ではなかったけれど、観劇のハードルはやや高いイメージがあった。
チケットを取るのも難しいと思っていたので、２０２０年秋、見合わせていた公演が再開すると聞いた時（※正確には延期されていた初舞台生披露だった）にふと「今ならチケット買えるのかな」と調べたのが初観劇のきっかけである。恩人のような大切な方と思いがけない形で会えなくなり、茫然自失のような状態からなんとか浮上しなければともがいていた、その私に観劇は効果的だった。
その後何度か通って宝塚にも慣れてきたが、観劇時は神戸や大阪に泊まることが多く、また周辺店舗が閉まっている時期から来始めたので劇場近くで食事をする発想がなかった。最近になってようやく「そういえば…」と思いつき、初めて近くのホテルを取った。
さて、何を食べようか。美味しそうな店はいろいろあるが、暑い中歩き過ぎて体力が残っていない。できればテイクアウトしてホテルでゆっくりしたいな…と思って閃いたのが、ヅカファンのみならずタカラジェンヌ御用達としても有名な「パスタ」。
宝塚大劇場向かいの商業施設「セルカ花のみち」２階の同店は、タカラジェンヌが勧める動画や記事で何度か見たことがある。美味しそう、でも量が多そう…と少々二の足を踏んでいたが、テイクアウトならば自分のペースでゆっくり食べられるし、ワインも買ってホテルの部屋でのんびりできる。体力も存分に回復できるはず。これだ！
そんな訳で初めての入店。
公演中の時間帯に行ったので空いていてよかった。曜日や時間帯によっては行列になることもあるそうで、少々心配していた。
ホールの方にテイクアウト希望の旨を告げると、厨房に所要時間を確認し、１５分後に取りに来てくださいとのこと。この日は予定が読めず直接店舗へ向かったが、次からは予め電話注文しておくと良いかも。待ち時間の間に飲み物を買いに行き、時間通りに受け取ってホテルに戻った。
渡された包みは一人分とは思えぬずっしり感。アルミホイルで何重にも覆ってくれているので熱々で保温状態が大変良い。ありがたい。
これなら当分冷めなそう。シャワーと最低限の荷物整理、翌日の確認等、やることを全て済ませ、もう寝ても大丈夫な状態でいざ開封。
おお・・・美味しそう、そして思った以上の大ボリューム。ごはん１合分くらいありそう。
いつものように新幹線で新大阪に着き、宝塚へ直行して観劇しただけなら到底食べ切れそうにもないが、この日の私は朝に徳島、そこから神戸へ移動して２万歩ほど歩き回って空腹だった。今なら完食できる気がする。
ワインも買ったし、美味しく食べよう。
今回テイクアウトしたのは「ホワイトピラフ（テイクアウト価格：税込９７２円）」。タカラジェンヌの方々が推していたのは「たらこいか納豆バターライス」や「豚高菜ピラフ」だが、この日の私はホワイトソースたっぷりのこちらに惹かれた。美味しそう！
食べてみると、全体的にあっさり優しい味。ついつい食べ進んでしまう。
具は細かく刻まれたピーマン、にんじん、玉ねぎ、炒り卵、薄切りマッシュルーム、それにベーコンかな？ホワイトソースも意外なほどあっさりつくられていて、このボリュームでも飽きずに食べ進められる。
特にピラフの味が良い。決して濃くなく、薄くもない絶妙な味加減で、多くの方が勧めるのも頷ける。そしてたまたまかも知れないが、私が目にした記事や動画で同店を勧めていた方はほぼ男役スター。つまり私よりずっと長身で運動量もはるかに多い、抜群に代謝の良さそうな方々である。彼女たちならこれをぺろりと食べても太らないんだろうなあ…。
私は食べた分だけちゃんと太るので前後に調整が必要。でもたまにはこんな日も悪くない。実に悪くない。たいへん幸せ。チートデイってこういう感じ？
という訳でしっかり完食。満たされた…。
「パスタ」さんのテイクアウトは良い。やはり私には、ホテルでのんびり気兼ねなく食べるのが性に合っているのかも。
気持ちよく熟睡し、翌日の公演も良席から楽しんで、大満足でちょっと元気になって帰った。
宝塚歌劇に興味のない方も、近くへお越しの際には是非お腹をすかせて行ってみてください。
他にも美味しいお店がいろいろあります。パスタと同ビルのサンドイッチ「ルマン」さんや、夙川の大変美味しいベーカリーの２号店「コンセントマーケット to table」さんあたりが私のおすすめです。
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