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ひと粒最大直径6cm×80g超!超巨大な「梅ボーイズ」さんの超完熟南高梅で豪華ひと粒梅ゼリーと梅干しを(和歌山県みなべ町産南高梅その1)

3月に予約した「梅ボーイズ」さんの超完熟南高梅。
ついに!ついに届きました!!

大きい…そしてかわいい。
「超完熟」なので全体的に黄色いのはもちろん、紅がさした梅もたくさん。2kg購入したところ、1kg入りが2箱テープで固定されていた。この箱は天日干し待ちの梅を入れるのにも使える便利なサイズ。

それにしても大きい。思わず大きいのをいくつか手に取り、計量。

この2つが特に大きかった。
上が約70g、下はなんと!80gを超えている。直径は共に6cm近く。でかい…

これだけ綺麗に熟した大粒の梅は貴重なので、全て梅干しにするのはもったいないような。この大きさを活かして、何かつくってみたくなる。

そこで、特に大きな数粒を含む約500gは梅ゼリーにしてみることに。梅のひと粒ゼリーは前から一度つくってみたかった。絶好の機会!

つくり方はこちらを参考にした。
酸味の多い梅は、ゼラチンよりも寒天を使った方が失敗なくできそう。(なんでも寒天で固めたがる秋田県人的発想かも…)

つくるのは元レシピの半量。
①梅500gに対して150gの氷砂糖を用意。

②洗った梅に予め楊枝で穴をいくつかあけて破裂を防止し、

③氷砂糖を加え、炊飯器の保温モードで6時間。柔らかな完熟梅でも崩れずに下煮できる。

3時間ほどで氷砂糖はすっかり溶け、6時間後には煮溶けたシロップがとても綺麗な紅色に。うっとりするほど美しい天然の赤、きれい…

④元レシピでは煮汁はゼリーに使っていなかったが(酸を含んで固まりにくくなるからだろう)、私は全部ゼリーにしたいので、少し煮詰めて計量。
粉寒天ひと袋に対して水分の適量は400mlだが、煮汁は180ml。このため別途220mlの水を用意。

⑤小鍋にこの水220mlと砂糖40g、粉寒天ひと袋を入れてよく混ぜて煮立て、沸騰してから3分ほどぐつぐつさせて(そうしないと寒天が十分に溶けず、固まりにくい)火を止め、温かい梅の煮汁を加えて素早く混ぜる。
※梅の煮汁を寒天と一緒に加熱すると、酸の働きで加水分解が起こって固まりにくくなるので注意(一緒に入れてしまった場合は寒天の量を増やすとだいたい何とかなる)。

⑥固めたい容器は予め軽く濡らして煮梅を入れておき、寒天液を注いで固まればできあがり。
※寒天はゼラチンと違って冷やさなくとも固まるが、加熱を止めた時点から固まり始めるので素早く型に流すこと。

夢のひと粒梅ゼリー、大粒がとても映える。白ワインか梅酒をちょっと入れてもよかったかな。

そして、ものすごく美味しい…!
やはり粒をそのまま活かしてよかった。梅の甘酸っぱさ、特に南高梅特有の桃に似た甘い風味をまるごと味わうことができ、「梅ってこんなに美味しいんだなあ」と認識を新たにすることうけあいだ。とても贅沢な味。梅の煮汁を使った寒天部分も香り良く、美味しい。

寒天は通常ゼラチンよりもしっかり固まりがちだが、やはり梅の煮汁を使ったからか、結果的に舌触りの良い柔らかさに仕上がった。
私と同様市販の梅スイーツをあまり好まない夫が、食べて感激していた。「今まで食べた梅ゼリーの中で一番美味しい」そう。まあ、こんなに大粒で美しい完熟梅を使えることは滅多にない。やはり取り寄せてよかった。大満足。

さて、それ以外は予定通り梅干しに。
量があるので2袋に分け、食べ比べもしたいので塩も二種類使ってみた。
塩分はいずれも16%。長期保存して熟成させたいのと、粒の大きさにばらつきがあるため、梅酢が上がりやすいようやや高めにした。

ふう。仕込みが終わってほっとした。
この「超完熟梅」は本当に送れるぎりぎりの完熟状態で送ってくれるので、届いたその日に仕込まないと傷み始める恐れがある。トラブルもなく、届いた梅も全て使いきれてよかった。

「梅ボーイズ」さんについては、テレビや新聞等で取り上げられる機会も最近とみに増えているのでご存知の方も多いだろう。私は昨年梅仕事を始めた時期に、YouTubeを通して知った。

手探りで梅干しを漬け始めた当座、こちらのYouTubeチャンネルには本当にお世話になりっぱなしだった。梅に関する動画は世に多々あるが、単に方法だけでなく「何故そうなのか」をわかりやすく教えてくれるチャンネルは滅多にない。私が望んでいたのはそれだった。「おばあちゃんがそうしていたから」ではなく知識が欲しい。でないと応用もトラブル対応もできない。
また梅の傷の見分け方や塩漬けの仕方、紫蘇漬けや天日干しの仕方、カビた場合の対処等、段階やポイントを絞った動画が多いのも初心者にはありがたく、毎日のように視聴して参考にさせてもらっていた。

そんな怒涛の梅シーズン1にひと段落ついた昨年8月、観劇のために関西を訪れるとたまたまある百貨店で催事が行われており、代表の山本将志郎さん、YouTube等で拝見したスタッフの方と思いがけなくお会いできた。
買い物をする短い間にほんの少し話しただけでも感じられた熱意や信念に、こういう方々が日本の農業のみならず、地域社会の在り方も変えてくれるのかも知れないと、(超田舎出身者は)期待を込めて思った。
今後の展開も楽しみである。

なお、今回買った超完熟梅は、6月中は毎日再販がある(12時、15時~)とのこと。今年は本当に梅が不作なので、入手されたい方は是非!
ひと粒ゼリーもたいへん美味しくつくれます。


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