いえかきおじさん

子供が自由な発想でお絵かきするように…家について自由な切り口で書きます.実例や経験談が…

いえかきおじさん

子供が自由な発想でお絵かきするように…家について自由な切り口で書きます.実例や経験談が励ましになれば! 業界30年目.自営20年目. 新築設計より「家を診る·家を直す」に奥深さややりがいを感じ活動する建築士&インスペクター. https://liv-par.jimdo.com

マガジン

  • 私なりの「住育」

    家や暮らしの建築的な情報を、多くの方にもっと身近に感じてほしいから書きます!食育があるのであれば住育も。そして私の経験なりに発信できる情報を!随時更新中!

  • 【実例から学ぶ】家にどんなことが起こっているか

    雨漏りをはじめ、家に実際に起きた悩みごとを綴っています。一般の方だけでなく、現場実例情報を蓄えた実務に意欲的な設計士さんや建築士さん、専門業者さんの一助になれれば幸いです。

  • 【インスペクション経験談】感じたあれこれ

    これからの社会生活で必要性が増す「ホームインスペクション』という仕事。感じたこと・思うこと・ジレンマなど、舞台裏の気持ちを記録に残しておこうと思います.

  • 【メンテナンスアドバイス】

    家の経年劣化について、広い角度から意見させていただきます!

  • 住んでいれば起き得る◯◯ シリーズ

    とても地味な情報集です。住んでいる方々が経年で実際に起きた修理例を具体的にまとめています。たったひとり、誰かの参考になりますように!

最近の記事

【 住育つぶやき63 】 マンション老朽化と人の高齢化

ローン組んで買ったマンション! 年金貰う頃には「ローン完済」しているから 年金貰うようになったら家賃払わなくて よくなるね〜頑張ろ〜!! …そんな感覚でいたそうです… 確かにローンは終わりました。家賃感覚で 懸命に払い続けた一方で、 マンション所有している限り、 修繕積立金は一生払い続けることに対して 心がまえが楽観的すぎたかも知れない… と感じておられるそうです…。 分譲マンションだって…共有部分を 維持管理しなければなりません。 大規模修繕工事は必要!! メンテナ

    • 【住育つぶやき62】 床下がジメジメ…なぜ?

      ①床下の作りで違いがある?!自然換気されにくい床下の家はジメジメ傾向が。 床下が自然換気されるように作られている家がほとんどですが、作り方は複数あります。下記イラスト左は「基礎に穴があいて換気する作り」 右は「基礎に穴がないけど換気する作り」です。 左の場合……穴の配置やピッチ数によって、床下の換気がうまくされにくく、ジメジメしやすくなる傾向が見られます。 それとら別に、寒冷地では30年以上前から「基礎を断熱する作り」があります。この場合の床下は、室内の一部として扱うので、

      • 同居していない親の家。『荷物が多く残る家』で困る…ご家族以外の意外な職業とは? そこから感じる体験談。

        唐突な書き込み失礼いたします。 私は…ホームインスペクションという、まだまだメジャーではないと感じる仕事をしています。 仕事のひとつに、売られている家の経年劣化状況を調べるメニューがあります。 荷物が全くない家を調べることも多いですが、住んでいる状態や住んでいない状態どちらでも、いざ調べる段階に荷物が『多い』家を調べることだってあります。 ●調べようがあるんですが…①傾斜具合の測定があいまいになる 物が多すぎる場合…身動きが取れなくなるということもそうですが、『壁や床

        • 【住育つぶやき61】 水まわりをリフォームするとき、「忘れられやすい」重要な1点!

          家の水まわりが古くなり、新しくリフォームする場合です。どんなキッチンやトイレにしようか…?も大切。そして同じくらい…肝心かなめの水道管も業者さんに点検してもらい、新しく替えたほうがよいか?一緒に検討したいですね! 最終的に目に見える「設備だけ」を替えるケースはよく見られます。突然壊れて交換が必要になるケースもあれば、積極的に交換リフォームする場合でも出来るだけリーズナブルにしたいというケースも少なくないでしょう…。 一方で…トイレやキッチンをはじめ給湯器など、それらが設置

        【 住育つぶやき63 】 マンション老朽化と人の高齢化

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        • 住んでいれば起き得る◯◯ シリーズ
          38本
        • 【メンテナンスアドバイス】
          56本
        • 【インスペクション経験談】感じたあれこれ
          35本
        • 【実例から学ぶ】家にどんなことが起こっているか
          39本
        • 私なりの「住育」
          73本
        • 【雪と家】 あれこれ
          16本

        記事

          【住育つぶやき60】 家にある「井戸水」について…。

          井戸水は、水質検査を受けましょう! 昔に比べるとかなり少なくなった、各家庭での井戸水。私も小さい頃、実家敷地内に井戸水らしきものがあった記憶があります…が、いつの間にかなくなっていました。 有料になりますが、毎年水質検査を行政で推奨しています。地下水は昭和時代に比べ、化学物質や土壌汚染など社会課題が蓄積されています。異常があればお知らせして欲しいと、行政広報に掲載されていたりします。 飲水で使用していてもそうでなくても、人や家と同様に定期的に水の点検は必要でしょう!行政に

          【住育つぶやき60】 家にある「井戸水」について…。

          【実例談】建築トラブル相談に必要と感じる2つの『◯◯〜ング』

          私はホームインスペクションの仕事をしています。 戸建の新築やリフォームする時をはじめ…戸建中古を購入する時に家を健康診断する仕事以外にも、その後に起きた家の不具合や工事業者とのトラブルについても『第三者専門家として見解して欲しい』という相談がきます。 その不具合トラブル相談を長年経験して感じていることです。 専門家としてする事の多くが『コンサルティング』です。出来事に対して「どうすればよいか?」アドバイスや提案をすることになります。 経験すればするほど「増えた引き出し

          【実例談】建築トラブル相談に必要と感じる2つの『◯◯〜ング』

          【住育つぶやき59】 床がきしむのはなぜ?

          家の床がきしむ要因は何でしょうか? 様々な事例から整理してみます! ①板同士がこすれている 無垢材の床は特に…板と板の境目がこすれて発生〜きしむことがあります。 ②板の継目がゆるんでいる 床を張ってしまうと見えなくなりますが…木材の場合、板と板の継目であるサネ(=凹凸形状で差し込み)が、乾燥収縮変化などで痩せや変形が起こり、サネ部分に隙間や緩みが出来てしまう影響で、踏み方によりきしむ場合があります。 ③釘が浮き上がっている 板を留めていた釘の一部が若干浮き上がって

          【住育つぶやき59】 床がきしむのはなぜ?

          【住育つぶやき58】 家にはなぜ…カビが発生するの?

          異常気象といえども毎年「梅雨」の時期がきます。 梅雨時期はジメジメというイメージを多くの方が持ち、そして、ジメジメといえばカビを想像してしまいます。家にカビが増えやすくなる要因をあげてみましょう。 ●浴室など水まわりの換気不足お風呂場やキッチンなど、人が使えば湯気や湿気が発生します。換気扇を使用して湿気を外に排出しないと、室内に湿気が停滞し、カビ発生を増やす要因を自ら作ることになります! ●室内干し洗濯物から出る湿気天気のよい日は外に干せる洗濯物も、雨の日をはじめ室内干

          【住育つぶやき58】 家にはなぜ…カビが発生するの?

          住育つぶやき57 強い風に、家は「どのくらい」耐えられる?

          家は、地震に耐える力だけでなく、強い風に耐える力も「せっけい」され、作られます。いったいどのくらいの風を想定しているのでしょうか? ●風に耐える力とは? 地震と同様、自然現象でおきる台風や強風。家を設計する際には強風に耐えるよう「どのくらいの筋肉をつけるか」が計算されています! ●筋肉量はみな同じ? どのくらいの筋肉をつけるか?は、家ごとに(個別に)違います。どの家も一律で同じ基準があるわけではありません。その家に必要な筋肉量を計算してから「それを上まわるように」筋肉

          住育つぶやき57 強い風に、家は「どのくらい」耐えられる?

          あるインスペクターには、「どんな相談」が来ているの?

          たまに聞かれるこの質問。私はホームインスペクションという仕事をしています。ホームインスペクションする人をホームインスペクターと言ったりします。 メジャーに知名度が高い仕事ではないため、こんな仕事ですよ〜とお伝えするより、どんな問い合わせがくるのか?をお伝えしたほうが分かりやすい!とおっしゃる方も居ます。 そこで…ほんの一部ですが、ご紹介します! ●不具合の相談住宅シャワールールームユニットから長期漏水があり、施工業者が住宅の劣化した箇所補修する予定です。劣化範囲の確認に

          あるインスペクターには、「どんな相談」が来ているの?

          【住育つぶやき56】 家の床・壁は、なぜ傾くの?

          床、歩いたけど…何か「かたむいて」ない?その要因はなんでしょう? ●どんな影響から、床や壁は傾くでしょう? 実際に様々な知見や理論を踏まえ、インスペクションした経験から、その影響を洗い出します! まずは自然災害の影響、 ☑ 強い地震を経験したとき ☑ 地盤が緩んだとき ☑ 豪雪で想定以上に重みがかかったとき などが挙げられます。 次に… ☑ 雨漏りや漏水で傷んだとき ☑ シロアリで傷んだとき ☑ 床下の湿気で傷んだとき ☑ 壁内結露で傷んだとき ☑ メンテナンス不足で

          【住育つぶやき56】 家の床・壁は、なぜ傾くの?

          住育つぶやき55  環境共生がわかりやすい世界遺産…アルベロベッロ

          自然環境と共生して暮らすってどういうこと? イタリアに…アルベロベッロという街があります。 ご存知の方も多いと思う世界遺産。街の見た目の印象…可愛さ、に惹かれますね! アルベロベッロは、見た目の親しみやすさだけでなく、環境共生、パーマカルチャー、SDGsに関係する「環境共生と家」について、よりわかりやすく学べる要素があると感じられますよ! ●視点① 地域にある材料…有効利用 アルベロベッロでは石灰岩が多く、「石灰岩が邪魔だったから、何かに利用できないか」から、屋根材

          住育つぶやき55  環境共生がわかりやすい世界遺産…アルベロベッロ

          住育つぶやき54 家がゆれる要因

          住み始めてから………何か、家揺れないか? その要因はなんでしょうか? ●どんなときに揺れる? ☑ 大型ダンプ通ったとき ☑ 強風吹いたとき ☑ 地震発生したとき ●どんな地盤が揺れやすい? ①やわらかい場所 ②地層が不均一な場所 ③埋立(造成)した場所で、土や砂ではなく、人工  不純物(解体コンクリートガラ等)が混入した  可能性ある場所 などが揺れやすい要因に挙げられます。 ●どんな家が揺れやすいでしょうか? ④ 骨組み(柱や梁)が、弱い・細い・少ない ⑤ 関

          住育つぶやき54 家がゆれる要因

          【住育つぶやき53】 うちの家が建ってる場所…遺跡じゃないよね?

          家を建てようとしているその敷地や周辺が、 遺跡や史跡に指定されているとか、掘り始めたら何か遺跡のようなのが出てきたんだけど…?!とか、あったら皆さんはどうするでしょうか? ☑ 新しく家を建てる、増改築する ☑ 家や車庫の工事の為に敷地を掘る などの時には、 計画段階 ( 契約したり工事するもっと前!) で、 相談先 ( 建築士、ハウスメーカー、工事業者等) へ 「遺跡・史跡区域に該当していないか?」 念の為に質問してみましょう! 確認してもらいましょう!  そして、 ☑

          【住育つぶやき53】 うちの家が建ってる場所…遺跡じゃないよね?

          【 リフォーム前に! 】屋根や外壁をはがさず新しくする「カバー工法」…知っておくと検討しやすい2つの大切なこと。

          屋根や外壁を「メンテナンスするより、新しい屋根や外壁にリフォームしたい!」とお考えになる方もいらっしゃると思います。 リフォーム方法は一つではなく ①屋根や外壁をはがして、張り替える ②屋根や外壁をはがさず、上から重ねて張る のように、まずこの2つの方向のどちらで検討するかを考えることになるでしょう。 ②のほうは、いわゆる「カバー工法」とよく呼ばれます。ではこのカバー工法のやり方について一般の方にも知ってほしいポイントをいくつかご紹介させていただきます。 まず押さえたい

          【 リフォーム前に! 】屋根や外壁をはがさず新しくする「カバー工法」…知っておくと検討しやすい2つの大切なこと。

          猜疑心とインスペクション

          ホームインスペクションという仕事は、家の健康状態や施工状態を現地調査してチェックする仕事です。 この仕事をする上で大切なポイントは「公平中立な第三者として関わる」ことだと、やればやるほど感じています。 そのポイントを実行するための一つに… 「調べる人(会社)とその家の関係者(工事や仲介)がどうなっているか?」を開示することが大切です。 具体的には、 ☑ 調べる家について、過去何か設計や工事で   関係者として関わったことがあるか?   あればそれは何か。 ☑ 調べる家に

          猜疑心とインスペクション