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ハラハラ

就活サークルのひとから
「最近、来ませんんねー」
と、電話がかかってきた。
「いや~、失恋から、立ち直れないんです」
「失恋て、LINE交換、断られたことですか?」
「はい」
「それは、失恋ではないでしょ。マナーでしょ」
マナー!
顔を真っ赤にして、
「マナーってなんですか!こんど、話を聞かせてください!」
電話では、ややこしい話になりそうなので、会って話を聞かせてもらうことにした。
はて?ぼくは、マナーが悪いんだろうか。
真面目な性格をしている。
真面目で、どんくさい。
ひとの領域にズカズカ入り込んだりはしないが、LINE交換は、少々、マナー違反なんだろうか?

最近では、ハラスメントということばが流行している。
あまりにも、ハラスメントが流行しているため、ハラスメントハラスメント、ハラハラって、ことばもできていいんじゃないか?
今日、話したひとが言っていた。
ハラスメント。
ぼくにも、覚えがないことはないが、ハラスメントと感じたひとは、不愉快な思いをしてるからこそ、ハラスメントと訴えるのだろう。
ぼくは、鈍感なので、ハラスメントを受けても、その場では気づかず、後になってから、ありゃ、ハラスメントだ!と思い返すことがある。
まあ、ハラスメントするひと側にとっちゃ、そんなことで、ハラスメントと言われたら、やってられないよ、ってなことなんだろう。
でも、結果として、ハラスメントは、ハラスメントとわかってて、やってるひとがいるので、ハラスメントという領域も、なければないで、困ったものである。
気付かなかったひとは、御愁傷様。それは、現代でいうハラスメントなんですよ。

でも、だいたい、ハラスメントって、立場が上になればなるほど、鈍感になっていくんだろう。そんなことで、ぼくは、現場で働くことをやめないでおこうと思う。だいたい、ひとって、えらくなればなるほど、自分のやってることを注意されなくなってくもんね。
現場で働いてて、みんなと楽しくやってければそれでいいや。

介護系の職種を希望しているが、そこにも、マナーは、きちんと存在するだろう。
たとえば、基本的なとこで言うと、オムツ交換のときは、ベッドのカーテンをちゃんと最後まで閉めるとか。
ぼくは、それで、よく怒られていた。
スピードが問われるなかでも、マナーは、マナー。しっかりと守らなければならなかった。オムツ交換のとき、カーテンのなかに入れるのは、家族だけで、家族と介護者以外、入ってはならない。

恋人と親密な関係になれば、少しくらい脱線してもいいんだろうが、そんな、親密でもないひとは、入っていけない領域がある。女性からならいいんだろうか?その親密な領域に入って来られるのは?
結構、謎だ。男は、どうして、女性からだと、それを許してしまうのだろう。

セクハラは、女性から、にらまれても、男性がにらむことはないのね。
若い女の子は、露出の多い格好をして、街を歩いてる女性が多いのに。


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