設定目標が3ヶ月以内に計画倒れになってしまう経営者・フリーランスにとって1番大切なこと
事業の計画について、経営者に大切なことについての記事です。
それは、自分に正直になることです。
経営者だけでなく、フリーランスも、いや、むしろフリーランスこそ大切なことかもしれません。
経営者は疲弊している
今は、日本国内の事業者にとっては大変なご時世です。
5年、10年と仕事を続けてきている経営者(フリーランス)を見ていると、それぞれ日々の業務で手一杯で、しかもイキイキと仕事をしていないように目に移ります。
イキイキとできていない彼らは経営上の悩みを抱えており、その経営上の悩みは多種多様ですが、次の3つのことが多いようです。
資金繰り、雇用問題など心配ごとが多い
仕事量に報酬が見合っていない感が強い
売り上げ至上を続けて、同じことの繰り返しに疲弊している
どれも大変です。
問題を抱えたまま仕事に喜びが感じられない状態が長引き、そのことで元気をなくしているように感じます。
事業計画を作り直す時期
「事業を始めてから、3年から5年くらいたった。今は仕事がない状態ではないが、忙殺されていて希望が見えないです。」
こういった状態にある場合は、経営者自身が仕事に対する再定義をする時期に来ているのではないでしょうか。」
これから何をやっていくのか計画を立てなおす。
私からオススメするのは、会社としてではなく、経営者として事業計画を立てるというものです。
ちなみに事業計画というのは、3年から5年先までの事業についての計画のことです。
事業計画を作るときの注意点
事業計画を作るときに大事なのは、具体的な数字をいれることです。
具体的な数字を入れることについては、「SMARTの法則」と呼ばれるものがよく紹介されます。
SMARTの法則は、いろんな経営指南書でいわれていることなので、復習になるかもしれませんが紹介します。
目標を設定するときに用いられる「SMARTの法則」
SMARTは、具体的な計画を作るときの、チェック項目のようなもので、考慮しておきたい5つの項目のイニシャルをつなげたものです。
SMARTの5項目
S:Specific (具体的)
M:Measurable (測定可能)
A:Achievable (達成可能)
R:Realistic (現実的)
T:Time-bound (期限がある)
5つの項目がすべて含まれている計画がよい計画であるとされます。
会社全体や、会社の事業部で目標設定をするときに使われます。
しかし、経営者個人については、この5項目よりも、神田昌典さんの著書、「非常識な成功法則」に掲載されているSMARTの項目の方が向いていると思われます。良いと思います。
非常識な成功法則(神田昌典さん)のSMART
S:Specific (具体的)
M:Measurable (測定可能)
A:Agreed upon(同意している)
R:Realistic (現実的)
T:Timely (期限がある)
A:Agreed upon(同意している)の項目が、先ほどの5つと決定的に違います。
「同意している」というのは、その計画をやることが腑に落ちているかどうかをチェックするものです。
先に紹介したSMARTより、非常識な成功法則バージョンのSMARTの方が、より経営者個人にフォーカスした項目になっていると感じます。
大事なことは、タスクだけの計画を作ってしまうと続かないということです。
タスクだけの計画というのは、たとえば「四半期で○○円を売り上げるために、4月には○○をやろう」というものです。
これを読んだだけでいやーな気持ちになった人は、この種の計画の立て方では上手くいかないでしょう。
「その活動でどういった感情になりたいか」を考える
タスクとしてつくった事業計画で、ひょっとしたら業績は上向くかもしれません。しかし、しんどいまま仕事をしなければなりません。
見るだけでつらい計画では3カ月間持たせるのも大変です。
計画にAgreed upon(同意している)している状態になるためには、その計画達成でどんな気持ちになりたいか、自分に正直になる必要があります。
「同意している」とは、腑に落ちることです。
腑に落ちる状態にするには、いやだと思わない計画を立てる必要があります。
経営者としてよりも一人の人間として、「これを達成できたら自分はきっと感情的に満足するだろう」と思える計画を立てるのが大切です。
そうでないと、やがて経営に希望をなくしてしまうのではないかと、私は心配します。
自分に正直になるために必要なのは、素直になることです。
「社会貢献できる会社でありたい」「家族のために目標達成したい」「社員のために強い会社になりたい」「会社をより成長させたい」
という目標は立派ですが、「本当にそうか?Agreed uponして全力でやりたいか?」と自問してみましょう。
あくまでも、個人として、腑に落ちるか。正直であるか。気持ちがのるか。
正直な目標とは自分本位の感情で、身もふたもないものです。
身もふたもない例
たくさんのお金持をもって安心したい
有名になって承認欲求を満たしたい
「頭がいい」、「面白い人」と言われて、自分が有能であると感じたい
事業でアイデアを実現させ、充実感を得たい
「会うと元気になる」と言わて貢献感や有能感を得たい
自分の好きなお客さんとだけ付き合って、より強い貢献感、没頭感を得たい
「そんな気持ちが味わえるなら計画に取り組みたい」と思えるのがAgreed upon(同意している)です。
「どれくらいの数字を達成したいか」より「その数字の達成でどんな気持ちになれたら成功か」を自分なりに定義していくと、経営者としての軸ができます。
そんな気持ちで経営をしないと、日本で経営をするのはしんどすぎるだろうと私は思いますが、どうでしょうか?
我慢強さはいったん忘れよう
日本人全体がそうかもしれませんが、経営者の多くが我慢強くあります。
我慢強い社長だと、どんな計画に対してAgreed upon(同意している)して、やってみようと思えるのかが、自分自身でもわかりません。
我慢強いと、自分の感情に鈍くなっていきます。そして、だんだん不機嫌になっていきます。
(私もその癖があります)
「やってみよう!」という活力や希望が得られる事業計画を立てるためには、自分の感情に素直に向きあって、自問する時間が必要なので、人によっては結構時間がかかります。
でも、事業に希望を見出すには、避けて通れない時間なんじゃないかと思うのです。
最後までお読みいただき、ありがとうございます。
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