夜の十分作文✏️数学の先生が言うと
予備校に通っていた時。
数学の授業で
先生がさらりと
言ったことがあった。
人生で本当に好きになるのは
5人くらいのものだ。
確率やらシグマの出てくる
あたりの授業だっただろうか。
ほかの科目の先生が言うより
数学を専門とする先生が出す
「5人」という数字は
何とはなしに説得力があった。
みんな誰かの
「5人」のうちの
一人かと思うと
すごいことだと思う。
吉田弘さんの「生命は」
を思い出す。
今、『金色夜叉』を読んでいて
いろいろと思い出した。
なんの意味もないけれども。
恋に敗れて
高利貸の鬼となった
貫一に会って
先の詩を
数学の先生の話しを
してあげたいと
読書してしょんぼりしてゐる。
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