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「人を好きになる」ということは。

高校3年生になって受験受験と耳にタコが出来るほどに言うし、聞くようになった。

あ〜勉強しなきゃな。が
受かりたいから勉強しよう、になる。

自発的に勉強するようになったこの頃だが、
それは勉強だけではなく…。
実は創作活動や、趣味の経営学を学ぶことだったり、人間関係も積極的になった。

と、恋愛だけにうつつを抜かしてないことを先に言いつつ…。

そう、最近彼氏が出来たのだ。

モテないわけではなかった話

なんかなぁ。同性にも異性にも好かれてそうに無いな、と題名から思ってしまうま。🦓
本当にこの人がモテないのか記事を読みながら確かめて見て欲しいところだ。

私は人にモテるとは言えないが、モテないとも言えなかった。

どういうことかと言うと…ホワイトデーの日には校門で男子が花束やらチョコやら持って大勢集まっていたり、「あいつ可愛いよな」なんてクラスで話題にされたり、放課後に男子複数人から「遊ぼー」と声を掛けられたりはしなかった。

しなかった。大事な事なので2度言った。

ただ、クラスLINEから突然LINEを追加をされて個人的に遊ばないか、とは言われる。班で一緒になった男の子に、今度勉強を教えてくれない?とは言われる。

最近は直接連絡先を聞かれることって無くなったんだなぁと寂しい思い。いや、そんな事よりも私は裏ボス的存在であることを言いたい。

私の存在に気づいた人には刺さる人間。
そう、裏ボス

表には出ておらず、いわゆる人気者という訳では無い。あいつ落とせたらすげぇよ、と言われる高嶺の花タイプでも無く、大勢の女子から敵視されるような男子ウケのみがいいタイプでも無い。

でも、

モテないわけではなかったのである。

恋愛は得意じゃないという話

裏ボス的存在で、モテないわけではなかった私だが…人とお付き合いするのは得意ではなかった。

なかった。重要なので2度…た。

これまでに彼氏という存在と過ごす時間は多かったし、同性にもある程度モテた私は彼女という存在がいた時もあった。

付き合って3ヶ月ほどは仲良くして、そこから私の心が段々その人から離れていく。それがいつものお付き合いだった。大抵、相手にはまだ気持ちが残っているけれど、私が相手を受け付けなくなってしまう。

どう頑張ってもそれ以上は続かない。相手を理解しようと受け身になればなるほどに交際期間は短くなるばかりだった。

別に相手に飽きた訳では無い。無い。

ただ、深い関係に疲れてしまう。
人を愛し、その人に合わせる。そして自分がどんどん薄れていき、息が苦しくなる。それだけではなく、その努力を相手にも求めてしまう。私の中で相手への不満は募り、それを言えないままさようならをする。

何回その繰り返しをするのだろうと、毎回別れる度に思う。

私の愛は奉仕型で、受け身で
そして自己犠牲の上に成り立っている。
相手が好きと言えば言うほど、私の奉仕は大きくなっていく。

深い関係に憧れ、自分自身を大切にしてもらう為、離れて欲しく無い為、自己を犠牲にして、そして限界を悟る。

私の中で恋愛は
究極の自己対話だった。

だから。相手が誰であっても続かなかった。

私の弱い所を既に知っていた彼の話

今の彼は私の苦手なことや弱いところを知っている。私が人に合わせすぎるところも、思っていることを我慢する癖があるところも知っている。涙脆いところも、感情の起伏が激しいところも知っている。そして依存しやすいところも。

実は私が話した訳では無い。
私は自分の確信に迫る話を人にすることが出来ない臆病な人間だ。

ただ、私のおしゃべりな友人が彼と仲良くて、
私の相談相手も彼と仲が良かった。

深刻な顔で友人に相談をするのを、彼が聞いていたというのが1番最初だった。
友人繋がりで話す話題にも困ることがなく、話しやすくて安心感があった。

そして彼もまた奉仕型だった。
人に合わせ、自分を薄くしながら生きている。
人に言えない時の気持ちを理解して、私が言いづらそうな時は言えるまで待っていてくれる。

だから次第に私の心は溶けていった。
足りない部分を最初から知っていて理解してくれる。苦手な部分を補ってれる。

そして私たちは相手の言葉を真正面からしっかりと受け止める。だから、苦手なことや嫌なことでもすぐに話し合える。

これまでに言われた「好き」に
私はこれからも好きでいてもらわないと、
と恐怖を覚えていたけれど…

彼から言われる「好き」に
私は安心感を覚えるようになった。

彼から気持ちが離れそうになった話

急に題名が怖いものになったけれど…離れそうになったが、結果的には離れていない。

これは彼に不満が募るステージでの話。

LINEの返信頻度は付き合った瞬間に話し合ったし、デートの頻度だって話し合った。他人なのだから感覚が違うのは当然で、「彼氏が異性と遊びに行くのはアリかナシか」なんて事はよく女子会でも話題になる。

私は2人っきりで出かけたところで、彼がその人を好きになるとは思ってないので全然アリだ。(めっちゃ強気な彼女)
必要のある付き合いはどの年代でもあることで、彼が私に嫌われるようなことをするとも思えない。

彼は私が異性と2人っきりで出かけたら病むらしい。

このような話は笑いながら出来るかもしれない。明るく楽しく話せるかもしれない。でも、普段の不満はそんな簡単には言い出せない。

言葉遣いや、習慣などは元からのもので
それを苦手に思っても言い出しにくい。
まるで彼の存在を否定しているようで
上手く言うことができない。

関係が深くなって相手の嫌なところに気づいて、それを直してと言うのは…
自己中心的ではないかと思う。

嫌なところがある彼を受け入れられない、と私の心は言っていた。彼と付き合って初めて、自分にも相手にも完璧を求めていたことに気がついた。

人とのお付き合いが長く続かない原因が、ここにもあった。

新しい発見と彼の対応の話

恋愛はその人の欠点も含めて愛すこと。
結婚はお互いを許し合うこと。

そんな言葉を知り、
驚愕したのを今でも覚えている。

どうすれば欠点を許せるのか、と一晩中悩んだ。私は常に完璧であることが普通だったのだ。人の嫌がることを全くせず、人の喜ぶことを積極的にして、人前では笑顔を貫く。言葉遣いにも気を遣い、人が不快にならない言動を心がける。そうやって生きてきた。
それが出来ない人にイライラすることはあっても、それがその人の苦手なことなんだ、と人の不得意に寛容になることを自分の美点だと思っていた。何しろ、それが出来ない自分を好きになれなかった。

でも、深い関係にある人にはそれを求めてしまう癖があった。自分はそのために努力しているのだから、彼にも努力をして欲しいと常に思っていた。好きでいたいから、欠点を直して欲しかった。

人を好きでいたかった。人を愛したかった。それ故に自分が好きでいられる人を求めていた。

その話をたどたどしい言葉で、少しずつ彼に話した。私は今、貴方に完璧を求めてしまっているんだ、と。だからとても苦しいんだ、と。

彼は少しも間を空けずにこう言った。
「めぐりが壊れる前に退いてね。」

その言葉に私は確信した。彼は私の難ある性格も許してしまえるのだ、と。私が世界一嫌いな私の事を許してしまえる人なんだ、と。

私はこの人を大切にしないといけないと
心からそう思った。そして私がこれから学ぶべきことを知った。

「人を好きになる」ということは

「自分と相手を許すこと、好く努力をすること」を学ぶ。

それが私の「人を好きになる」ということで、
「人を愛する」ということだ。

自分の欠点すら許してしまえる彼のことを好きになるのは容易ではない。なぜなら、自分自身が自分のことを嫌いだからだ。

好き」という言葉を素直に受け取れないのは、自分のことが好きでは無いからなのだろう。言われる度に私じゃない誰かが言われている気分になり、どんどん気持ちが離れていく。

でも、私は私自身が愛されていることを自覚しなければならない。私が完璧でないことを自覚しなければならない。その完璧でない私を好いてくれている人がいることを自覚しなければならない。

そして思った。

好きでいたいから、好きでいるのだ。どんな欠点があろうと、どんなに嫌な部分が目につこうと…

好きでいたいから、好きでいるのだ。
好きでいたいから、好く努力をするんだ。

それが私の「人を好きになること」なのだ。

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