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#14 金融実務に役立つ簿記


『こんにちわ、あるいは、こんばんわ』、最近は携帯でnoteを書いているかちょーです。

ある程度題材を決めれば、隙間時間を活用して書けるので、本当便利です。

今日はFP協会の会員交流会があって、電車で移動しています。

刺激的な出会いがあるといいですね。

会員交流会用に名刺を作りました。

個人用の名刺

会社の名刺は慣れすぎて新人の頃のような感動はありませんが、個人用の名刺は何だか、いつもと違って刺激的です。

今回名刺は、ラクスルで作りました。

驚いたのは、安さと品質の高さが両立していたことです。

あらかじめ所定のフォーマットが用意されているので、あとはWord文書を編集するイメージです。

かちょーは、シンプルが好きなのでモノクロ・片面で作りました。

納期によりますが、お値段は100枚800円とお値打ちでした。

資格取得後に上手く活用できないまま資格を塩漬けしてしまう過去の反省を踏まえて、今後も名刺交換をしながら異業種交流会を継続します。

さて、今回は金融実務で役立つ簿記です。

最近、さまざまな情報誌で資格試験を取り上げていますが、ランキング上位に入る資格、それが簿記です。

理由は、どの業界でも使える汎用性の高さでしょう。

事業と経理は切っても切り離せない関係ですよね。

どの企業でも、必ず必要になります。

経理は日々の取引を経理処理し、試算表、決算書にまとめていく。

言うまでもなく、簿記の知識はフル活用できます。

経理職になくても、会社の商流を理解できて、会社の決算書を見ることができるなら、自分の会社の立ち位置が即座に理解できます。

簿記は商工会議所が主催する民間資格ですが、その重要性を考えると、国家資格に値すると思います。

では、金融実務ではどのように役立つでしょうか。

金融機関が融資の可否を判断するときに試算表や決算書を利用します。

それらはすでに経理処理後の成果物になっているため、個別の経理処理は必要ないですが、その成果物がどのように仕訳されたか、事業者の話を聞きながら、借方・貸方を使い瞬時に分かるようにしなければなりません。

それができれば、試算表、決算書に理解が格段に早まります。

試算表、決算書の数字が正しければ、ソフトウェアに読ませれば、財務分析指標を確認して、与信判断して仕事は終わりです。

しかし、試算表、決算書は表面上の数字なので、その実態を見極める必要があります。

一律の会計基準なら良いですが、企業は千差万別、柔軟性を持たせる必要があります。

仮に表面上利益が出ていても、正しく経費計上されているか分かりませんし、正しく経理処理したに実態は赤字になるケースもあります。

簿記の優れたところは、借方、貸方、左右のバランスをとる必要があることです。

これによって、正しく経費が計上されないと、預金は減る一方で、その相手になる勘定が存在しなくなります。

これでは、借方、貸方の残高が合わなくなりますよね。

帳尻を合わせるため、資産を増やすことになります。

そこで利用されるのが雑勘定と呼ばれる仮払金や短期貸付金などです。

つまり、これらの数字が増えれば増えるほど、表面上の決算書と実態が大きく乖離している可能性があることを示します。

簿記を学ぶとき、仮払金は交通費などの一過性の勘定、短期貸付金はお金が社外に流出していると学びますが、実務では、そうでないケースの方が多いです。

さらに、その仮払金や短期貸付金は資産性がないので、資産から差し引かなければなりません。

その結果、資産超過から債務超過になることは珍しくありません。

表面上は黒字かつ資産超過の会社が、実態を調査すると、赤字かつ債務超過になることは良くある話です。

かちょーは、若手だったころは、そのことが衝撃でした。

表面上の決算書は、実態とイコールではないのか・・・

表面上の決算書と実態が同じであれば、銀行員はいりません。

実態に直す必要があるから、銀行員の存在価値が生まれてくるわけです。

数学で言うと、因数分解に近いのかもしれません。

実態に直すうえで、簿記の知識は必須になります。

簿記の知識がないと、実態を正確に捉えることができず、本来融資できない先に融資することにつながります。

そのあと、何が起きるは過去の歴史が証明しています。

かつて、表面上の決算書をスコアリングして、与信判断をしていた金融機関がありましたが、不良債権の山になりましたね。

金融機関にとって、簿記は生命線と言って過言ではないでしょう。

ちなみに、簿記は、資本主義の牽引役で人類史に残る最大の発明の一つに挙げられます。イタリアのベネチアで水夫が船のバランスを取る姿をみて、借方、貸方の考えが生まれたようです(諸説有)。

どの業界でも役立つことに加えて、金融機関ではその利用価値は群を抜きます。

これから何か勉強したい、と考えている人は是非簿記をオススメします。

いいね💗を押してもらえると次回作の原動力になります。




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