介護士になろう!


日本人の平均年収は450万円程、今のあなたの年収はいくらでしょうか?
年収とは一年間にもらっているお金の総所得です。税金を引かれる前のお給料ですね。
ボーナスも含まれるので毎月の給料明細を確認してみてください。
介護士のお給料は低いんじゃないの?しかも、3Kでしょ?(くさい、きつい、きたない)と思われる方も多いと思います。
これは間違いではありません。人の価値観や捉え方はそれぞれですから初めて介護をやった人は無理!こんな仕事できない!と思われるかもしれません。実際私も高卒で介護の仕事を初めた当初は介護でこんなことまでするんだ、嫌だなと思いました。しかし、今現在8年目を迎え排泄介助や食事介助、入浴介助、色々な経験を経てそれが当たり前になり嫌だなと思うことはありません。
慣れてしまえば楽なものです。
介護の仕事を始めて8年になりますが、介護以外の仕事もたくさんしてきました。
工場で飛行機を作ったり、居酒屋でバイトしたり、建設現場で働いたり、オーストラリアにいるときはパイナップルの収穫、苗植え、ブロッコリーの収穫をしたりしてきました。
その中でも介護の仕事はそんなに給料も悪くないし室内で冷暖房があるなか働くことができます。
建設現場は地獄です。夏は暑いし、冬は寒いし朝の集合時間は毎日5時帰りは20時、オーストラリアでの農業もきつかったです。雨の中でもずぶ濡れになりながら収穫、真夏に太陽の日をガンガン浴びながら働くんです。
オーストラリアの最低時給は1800円ほどだったので給料の面ではよかったですが、、、。
工場の仕事も派遣で行っていたのでボーナスはない、正月休みや連休が重なると稼げないし。
僕の現在の年収は420万円、一番最初に就職した施設は360万円ほどでした。
僕の先輩は介護の管理職(施設長、サービス管理責任者)の立場で年収500万〜600万程もらっているそうです。
介護の管理職は僕のように現場に出て排泄介助や食事介助は行わず行政に出す書類や入所希望者のために施設案内をしたり、パソコンで行う業務が多いです。
下っ端から始めてもやる気があれば介護の世界では管理職に就くことができますよ!

介護業界は常に人手不足で若い人材があまりいません。超高齢化社会の今コロナによって仕事がなくなることもないし、有給ももらえます。
ボーナスだってもらえますしなにより人から感謝される仕事です。自分がだれかの役に立っていることを実感できるので僕はこの仕事がすきです。介護に携わったことのない方、資格がない方でもすぐ始められる仕事なので興味のある方は是非介護業界を一緒にもりあげましょう。

政府による政策で介護職の賃金も少しずつ上がってきています。

介護の仕事やったことないし、どんな施設で働くのがいいのかわからないという方もいらっしゃると思いますので、少し紹介させて下さい。

ハードル低めの介護の仕事

①グループホーム
グループホームは認知症の利用者さんが多いので認知症への知識や理解が不可欠ですが人数が9〜10人ほどで規模が小さいので動き回ったり腰を痛めたりするリスクも少ないです。
利用者さんと一緒にレクレーションしたり、洗濯物を畳んだり、ご飯を作ったり家事に近い仕事なのでハードルは低めです。

②訪問介護
訪問介護はご利用者さんの自宅にお邪魔して自宅で介護サービスを提供する仕事です。
自宅から直接利用者さんの自宅まで行き仕事が終わったら直帰できます。また、仕事に入りたい時間帯や介助に入る利用者さんも選べるので介助量が多い方は自信がないと伝え徐々に慣れていったら仕事を増やしていくことができます。例えば10時から11時までAさんの訪問、11時30分から13時までBさんの訪問、15時から17時までCさんの訪問とスケジュールを色々組み合わせることが訪問介護の魅力です。1番のポイントは1対1の介助ができることで、施設で働くとなると同時に多数の利用者さんから介助を求められることが多々あります。そういうときは、誰かに待って頂かないといけないのではやくやらないと!と焦ります。誰を優先して介助にいけばいいかも即座に判断して業務を進めないと仕事がどんどん遅れていくので訪問はそういった精神面でのきつさは少ないと思います。ゆっくりと利用者さんに合わせて介助に入ることができます。

③ショートステイ
こちらは短期間で施設に泊まりにくる利用者様の介助をする仕事です。
利用者さんの自立度は高めで自分でできることが多いので介助量は比較的少ないと思います。期間は利用者さんそれぞれ違っていて週に3日の方もいれば1ヶ月の方もいらっしゃいます。利用できる期間は介護度によっても違います。
(介護サービスを使わず実費での利用であれば期間は無限)提供するサービスもご家族の希望と利用者さんの希望によって変わってきます。
例えば家では日中も夜もトイレに行っているから常にトイレ介助してほしいとか、ご飯を食べる時のスプーンは介護用の物を使っているから
家から持ってきたものを使って欲しいなど。
一人一人対応が違うのでそこを覚えることができれば体力的には楽かと思います。
ショートステイで1番問題となるのは荷物の紛失、ご家族さんにシャツが一枚足りないとか、入れ歯ケースがないとか言われたもんならスタッフ総出で大探しが始まります。カバンの小さいポケットに入っていたとか、他の利用者さんが持っていってしまっていたとか、紛失して神隠しに合うこともあります。ご家族とのコミュニケーションも大事になってきます。

④通所サービス(デイケア、デイサービス)
こちらは通いの施設サービスになります。
朝送迎の車が利用者さんの自宅にバスで迎えに行って施設に到着、その後検温などを済ませたら入浴して頂いたり、レクレーションに参加してもらったり、リハビリをしてもらったりします。ご飯は昼食とおやつがありますから食事の配膳もします。夕方になったらもう一度送迎バスで自宅へお送りします。
ちなみに送迎の運転はバイトのおじさんがやってくれます。
通所サービスなので土日休みだったり、夜勤もありません。17時頃が定時なので予定も立てやすいと思います。
ショートステイと同じで普段は自宅で生活してみえる方が多いので自立度が高い利用者さんが多く介助量は少ないです。

ここからちょいハードル高め

⑤有料老人ホーム(介護付き、住宅型)
こちらの施設は介助量が少ない方から多い方まで様々な利用者様が見えるのでハードルは中くらい。MAX利用者さんの人数も36人ほどなのでそこまでハードワークではないと思います。
しかし、介護度が高い利用者さんもみえますし、ターミナルケアと言って施設で最後を迎える方もみえます。覚えることも多いと思いますが、介護士としてのスキルアップになります。

⑥特別養護老人ホーム
こちらも介護度3以上の方しか入所できない施設なので必然的に介助量は多くなります。しかし、ユニット型であれば人数も利用者さん1ユニット9〜10人ほどだけなので楽な方だとは思います。食事はスタッフで作るところが多いので料理ができた方がいいです。
夜勤もありますが、8時間夜勤の施設が多いです。通常であれば施設の夜勤は16時間の施設が多いのでその半分の時間で終わるとなれば体力的に楽かと思います。しかしながら16時間夜勤の場合夜勤明けの日は朝仕事が終わってからは完全にフリーで次の日は休みになります。8時間夜勤の場合朝帰宅してまたその日の夜に夜勤が始まるシフトを組まれる可能性もあるので施設に確認が必要です。

ハードル高めの施設

⑦老人保健施設(老健)
こちらは私の体験談も混ぜて説明します。
まず利用者様の人数が100人超えます。(施設によるが大抵多い)その利用者さんたちの名前を全て覚えることから始まり、一人ひとりに合った介助をしているのでそれも覚えないといけないです。介護度は低い方から高い方までさまざま。いろんな利用者さんがみえるので勉強にはなります。ここで修行すればどこの施設いっても楽に感じられると思います。
夜勤は大抵16時間、仮眠は取れないと思った方がいいです。老健で働くメリットはいろんな職種の方とコミュニケーションが取れるので専門知識を教えてもらうことができます。
私の先輩は介護職でありながら理学療法士に負けないくらいリハビリの知識、技術があります。自分で勉強会に参加したりもしてますが、理学療法士に教えてもらいながら知識を高めていった結果今では主任として現場には入らず各利用者様の状態をみてアドバイスをしています。施設もその先輩の大幅な改革により毎月の在宅復帰率30%を達成しています。(利用者さんが自宅に帰れるレベルまで機能を上げている。)

私は高校卒業してから老健で5年間一生懸命働きました。職員のレベルも高かったですし、自分でも勉強会に積極的に参加して知識や技術を高めることができました。そのおかげで今現在有料老人ホームで働いていますが、老健に比べて仕事が楽だと感じます。どんな利用者さんがいても対応できます。老健で働いた後転職しましたが、転職してよかったと思います。自分のレベルがわかるようになったし、他の施設はレベルが低いなと感じることもあります。もっとこうした方がいいのにと思うこともありますが経営者によって実現できないのがリアルです。
介護職は離職されると新しいスタッフを集めるのに苦労するので教育が甘くなってしまいます。高いレベルの介護をスタッフに求めると辞めてしまうからです。
介護職についてくれる若い人材が増えることでしっかり教育できるし、職員が増えることで手厚いサービスも提供できます。
ですので、ぜひこのノートを見た方で介護に興味があるという方は介護の仕事に挑戦してみてください!!

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