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武術やります

こんにちは。

相も変わらずうだつのあがらないサラリーマンです。

面白い事、ないかな。って、思いながら生きてます。


ずっと先生

色々ややこしい事がないように、最低限の事だけで表現できればと思いますが、武術を勉強する事になりました。

自分がこれから付かせて頂く先生は、自分にとっては大きな所縁のある先生で、幼少の自分に大きな影響を与えてくれた方でした。頂いた御縁で言うならば、30年ほどのお話…

その先生が、今も武術の先生として更に進化されながら、専門技術の研究・普及に活躍されているお姿は、30半ばを過ぎたおっさんの自分の心すらを、いつも小僧の年頃に戻してしまわれるような感銘を受けています。

『お前は弱虫だなぁ』

自分も当時の所属門派では先生と呼ばれるような身分に居たりもしましたが、先生然とした立ち居振る舞いなどとうに出来なくなった自分は、今ではきっと当時の自分を知る人からしたら、失望を与える可能性も十分あるでしょう。

そんな自分を受け入れる事も許す事も、ふん切る事も出来ないままいる自分は、このままたいしてやりたくもない仕事を続けて、自分が自分を認められるような何者かにもなれないまま終わっていくのかな…と思っていました。

動いたのは去年の夏頃でした。

唐突に当時の夢を見た夜がありました。

当時の青春として心身に刻まれた記憶なので、実際に当時の夢を見る事は今もあります。
先生として号令をかけている風景だったり、合宿の為に大人数で移動する風景だったり。

しかしその日に見た夢は、私自体が幼稚園の時分、合宿で親元を離れホームシックになっている時に先生に言われた言葉でした。
『いつまでも泣いていてお前は弱虫だなぁ』

はっとして目が覚めました。

年貢を納めに来た男

その夢を見てから数日経って、先生にコンタクトを試みました。

恥ずかしい話ですが、20代の頃の私は方々に不義理が多く、先生とも細いながら(数年に一度ご連絡するほど)にも御縁を頂いていましたが、ある日先生にも不義理を働いてしまい、こちらから連絡を絶やすような格好にしてしまっていました。

当時のお詫びの気持ちを含め連絡したら、丁寧な文章を折り返し頂き、何回かのやりとりを経たのち、直接お会いさせて頂く運びとなりました。

先生にとって決して良い生徒だとは言えないとは思いますが、稽古場にご挨拶に行った際、先生は現在の生徒様方(ゆくゆく自分の先輩方)に、『彼は年貢を納めに来たんだよ』と笑って説明なさいました。

自分のことながら、思わず当意即妙だな…と思ってしまいました。

強制力

自分を変えたいと思っている人は多いと思うのですが、大人になればなるほど変わるのは怖いし、受け入れるのは大変だし、よほどの強制力がないと変わる事は難しいと思います。

しかし若いころ、武道を取り組んでいた自分はあからさまに青春でしたし、幼稚かもしれませんが、今でこそ『頑張る』とか、『うまくなりたい』とか、『一端になりたい』と思った気持ちに素直になって、その遠心力で自分を変えていこうと、自分の場合は思う事が出来ました。

そして、自分の幸せは、昔の先生が今も先生であることでした。
精神的な逃げに対し、ご理解を頂きつつも『年貢の納め時』と言っていただく事について、自分はこの方から学ぶことがある、と明確に感じました。

始まった瞬間が一番若い

やる以上は、今はものすごく上手になりたい気持ちでいっぱいです。
しかし一方で、入門前からつながりは多少ある、みたいな変なフィルターではなく、特に意識的に、一から丁寧に作っていこうと考えています。
サウナじゃないのですが、鏡の前でひたすら汗だくに構えを直している自分、相当"整っている"と先日気づきました。

つくづく何かを始める事に、早い遅いは関係ないと思います。動き出した瞬間は人生の中で一番若いのです。

青春の向こうに放り投げた自分の人生の軸、1本取り戻せそうです。



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