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家族イベントをclubhouseでDXした話

DX=デジタルトランスフォーメーション。スウェーデン・ウメオ大学のエリック・ストルターマン教授がその概念を提唱した「ICTの浸透が人々の生活をあらゆる面でより良い方向に変化させる」という概念 ※出典

あらゆる企業がDXに取り組み新しい価値を世に提供している中、個人的かつ小さな話で大変恐縮ですが、田中家においても家族イベントをDXして34日が経ちましたので、ここに記録させてください。

序章:1月末の話

コロナ第3波渦中の2021年1月末。

保育園が臨時休園となり、子供2人とリモートワークの夫婦がギュウギュウで暮らすことを再び余儀なくされ、狭まる世界とストレスで地団駄を踏む子どもたちに辟易としていた私たち夫婦。

そんな暮らしの中に突然clubhouseというアプリが舞い降りました。

clubhouesの基礎知識はこちらが参考になります

どうやらすごい話題になっているという事で使い始め、初日は聞くだけで魅力もよくわからず、2日目に友人たちとテストしたりして仕組みがわかり、だんだん面白くなってきました。

そして夫婦共々イヤホンを耳に挿し『ながら聴き』をするようになった結果、ギュウギュウの我が家に更なる問題が起こりはじめます。

夫婦別々のroomに入る=お互いの世界が共有できない
イヤホンを常にさしており話を聞いていない→イライラ
家が狭く2人それぞれが静かにしゃべれる環境がない
家族の時間が削られていく

『このままでは時間を浪費し、家庭が崩壊してしまう』と考えた私達は、clubhouseをやめる…のではなく、『夫婦でroomを立ち上げる』という選択をすることに。

結論から言うと、この選択が大正解でした。

原風景:家族イベント築地田中家(つきじたなかけ)

話は遡り2014年頃。

不動産関連の同業他社に勤めていた私達夫婦が、両社名を名乗りながら自己紹介をするのが面倒…という動機からつけた家族屋号『築地田中家』。

その名刺を作ることになり、その時にデザインして頂いたのがこちらのロゴ。

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※デザインコンペもしたのでその様子はまた改めて書きます

築地田中家発足当時の話はこちら

『自宅のテーブルで、食事をしたり一緒に学んだりする風景』をイメージしてもらったのですが、ロゴが表す通り、自宅に色々な人を招き勉強会をするのが私達のライフワークになっていました。

↓当時のFacebook投稿

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皆で食卓を囲みながら、様々な情報交換をしたりご縁を繋いだり。この場で仕事が生まれる事もあり、私達にとってはなくてはならない大切な場。

料理も好きだったので準備をして作るのも、食べるのも楽しかったです。

第一子が生まれて頻度は減りつつも継続していましたが、第二子が生まれ、フルタイムで仕事復帰したあたりで状況は一変。

今では『こんなことを自分がしていたのか』と目を疑うくらい日々に精一杯で『おもてなし料理』なんてどう作っていたのかもはや謎です。

家も散らかり片付けるにはパワーもいるし、なかなか気軽に人を呼べる状況ではありません。

私たちにとって、大切な人たちと『話す』ことは必要な時間だったのに。『子育て中は仕方ない』と諦めるしかないのか。

更に、コロナも重なり更に閉塞感は増すばかり。繋がりの断たれた我が家は子育てが落ち着くまでの数年はこんな感じか…と思っていた中で出会ったのが『culbhouse』でした。

毎日23時台に開ける【共働き子育てroom】

夫婦でどうせなら毎晩やると決めてから、『今日のタイトルは何にするか』というのが夫婦のメッセンジャーを占めはじめました。

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『築地田中家なんて誰も知らないんだから、入れる必要ないのでは』などと真剣に話し合いながら、とりあえず毎晩やると決めてスタート。

深夜にいつでも開いている、フラッと立ち寄れるスナックをイメージしたroomをやっているメリットは以下の通りです。

メリット①準備不要・パジャマでOK

人を自宅に招くためには最低限の掃除をし、買い物をして料理をし、食べて話して片付ける。当然洋服はちゃんと着るし化粧もする。

小さな子どもが2人いて、フルタイム共働きで家事もおぼつかない我が家にとってはハードルが高い一連の作業をculbhouseは一瞬で取払ってくれました。

なんの準備も化粧も着替えも必要なく、子供を寝かしつけてお風呂に入り、寝る準備万端のパジャマ姿で『人を自宅に招き、世界を広げる』事が出来るなんて。

まさにデジタルトランスフォーメーションによる恩恵です。(DX 関連の方、使い方違ってたらすみません)

メリット②距離を超える出会い

自宅に人を招く場合、当たり前ですが『うちに来てもらう』というアクションをゲストに要する事となります。日程を調整してもらい、電車に乗って来てもらい、帰りの時間も気にしてももらわなければいけない。

当然、我が家に来れる距離に住んでいる人しかお招きする事が出来ませんでしたが、clubhouse上に移行してからは、距離を超えて全国の人と話ができるようになりました。

さらに初対面でも『プロフィールやSNSを見ながら会話をスタート』出来る事によって、相互理解が深まるのもとても速いのもclubhouesならではです。

メリット③夫婦の会話が増える

多忙な日常を共にする中で話す機会も多くないのですが、毎晩やると決めてからは今は必ず2人そろって向かい合う時間があります。

しかも1対1ではなく複数人で話すことで、よりお互いの気持ちが見える会話が出来るようになりました。

時間が遅く、特に影響力もない夫婦の部屋ですが、毎日数名の方が遊びに来てくれてちょうどテーブルを囲むくらいの人数。

なんの緊張感もなく、心地いいです。

『毎日やってて大変じゃないですか?』と聞いて頂くこともありますが、私達夫婦が得ているものはとても多く、むしろ有り難いです。

 メリット④人×人の化学反応が早い

例えば『名刺交換』をして出会うような場合。

社名や肩書から、『どんな仕事か』を話し合たりして、そこから時間を共にする中で徐々にプライベートの話をしたりしながら関係を深めていくような流れでした。

一方clubhouesでは、プロフィールに『社名と肩書』は無いことが多いけど、その方の人柄がわかるプロフィールを入口にtwitterやインスタにもつながれる。

お互いがわかりあい、繋がるスピードがとても速いと感じます。

うちのroomで『もともとの友人』と、『ふらっと入って来てくださった初めての方』の共通点が見つかって、話が盛り上がり、時には悩みを相談したりする場面もあったりビジネスに繋がったり。

そんな場面に立ち合えると、すごく幸せな気持ちになります。

メリット⑤家事がはかどる

夜にroomを立ち上げると決めているので、それまでに諸々の家事を済ませるモチベーションが上がりました。

また、『洗濯物をたたむ』という時間がかかる作業はroomで話しながら2人でやるようになり、今までよりも家事がスムーズです。

話したこと一例

他の方のroomでお話を聴くのもとても有意義ですが、自分達のroomは自由に話ができるので、興味のある分野について、その日ご縁があった方と話を深める事ができます。

この1か月だけでも、テーマは多岐にわたりましたが、一例はこちら↓

culbhouse活用法/シェアするくらし/親子ワーケーション/多拠点居住/子供がのびのび育つ教育/不動産マーケット/マンション市場について/ホームカウンセリング/大人の学びについて/ボードゲームの作り方/ホテル業界の話/海外の諸々情報/健康について/ビジネス興し方/資産運用/家事効率化の話/夫婦のパートナーシップ/地方創生/空き家再生/独立起業/建築の話/作りたい施設の話/夢の話/私の宿命を読んでもらう/clubhouseデビューの立ち合い/保育園について/幼稚園について/学生時代の友人との再会/リアル友達との飲み会/健康の話/お医者さんの話/芸能界の話/マーケティングの話/それぞれの未来の話 などなど…

寝る前の少しの間、誰かをうちにお招きしてお話する。この時間のおかげで、私達の世界は確実に広がり続けています。

ほぼメリットばかりですが、唯一のデメリットは夜更かしになること。

『朝型=健全』というイメージがあり、あこがれ続けてなかなか実践できないのをちょっと気にしていたのですが、朝4時起きしている友人に話を聴いた際『自分が生まれた時間に起きると良いらしいので4時に起きている』という話を聴き、14時27分生まれの私は諦めがつきました

という事で、今夜も夫婦でroomを立ち上げます。

よかったらclubhouseで【@yuko-tanaka】を見つけて頂き、寝る前に遊びに来ていただけると嬉しいです。




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