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【自己紹介】小1が「死にたい」と言った日。私の残念な不登校対応を、無駄にしないために

はじめまして。藍と申します。
2018年の12月まで、20年近く一般企業の正社員として働いていました。
最初の5年は旅行出版社の編集者、その後は組織開発コンサルティング会社の広報担当として。私は、仕事ができるかどうかは別として、仕事をしている自分が好きでした。

一人娘がいるのですが、当然のように0歳4か月から保育園に預け、夜間保育も土曜保育も病児保育もお願いしながら働き続け、園の中で保育時間No.1くらいの感じでした。

ところが、小学校に入学した昨年(2018年)の夏休み明け、状況がガラッと変わります。

娘が「学校に行きたくない」と言い出したのです。

そんな時、親としてどんなことを思い、どんな言葉をかけますか?

私はまず「会社に迷惑をかけられない」と思い、「行きなさい」と言いました。夏休み明けの、ちょっとした気まぐれだろう、実際に行ってしまえば大丈夫だろう、と。保育園も楽しく行っていたのだから、と。

行きたくないと言い出した理由は「先生が怖い」でしたが、どうも、娘は「なんで学校に行かなくてはいけないのか」意義が感じられないようでした。

最初は、学校に行く理由を娘に感じてもらおうとあれやこれや頑張ったりなだめすかしたりしてました。

時計を気にしつつ、1時間くらい家の前で押し問答したり、「とりあえず1時間だけ行ってみなよ」と言いつつ、1時間目精一杯頑張った娘に対して、そのままいるように言って、遅刻して出社しました。
あとは、好きな科目だけ行ってみたり。

けれども、状況は改善するどころか、行きたくない気持ちは増すばかりでした。「甘やかしてはいけない」と、無理やり引っ張って、たった500メートルくらいの距離をタクシーに押し込んで連れて行ったこともありました。
娘は泣き叫び、信じられないくらいの力で、タクシーのシートにしがみつきました。

でも、そうやって引きずられて学校に連れていかれそうなある日、娘は言いました。

「学校に行くくらいなら、死にたい!!」

びっくりしました。小1の子供から「死ぬ」という単語が出てくるなんて。

そして、もう無理に行かせるのはやめよう、思いました。私が大好きな、娘の元気な笑顔は、すっかりなくなっていました。

考えると、自分自身は「学校に行く」ということに何の疑問も感じてませんでした。
義務教育ですから。

だけど、本当に学校は行かなくてはいけないところなのか。

病院や教育機関にアクセスしたり、ネットで似たような状況の家族の方と交流するうちに、そして、何より娘と向き合い話す中で、私は次第にそんなことも考えるようになってきました。

今時点の結論は、私自身がラクになるという点で、公教育はコスパがいいと思いますが、心を病んでまで、学校に行く必要はない。合わないのであれば、その子にあった学びの環境を作っていった方がよい、と思ってます。

今思うとあたりまえだけど、死にたいと言われるまで、そこまで思い切れませんでした。

でも、こういう風に思えるようになったのは、「会社を辞める」と決めてから。
辞めるまでに時間がかかってしまったことで、娘は一番辛いときに、一人の留守番の時間を毎日半日以上過ごしていました。
今はすっかり元気で明るい元の姿を取り戻していますが、数か月はひきこもりでいつもピリピリイライラしている状態でした。

あの時、ああしていれば。とか、どこまで戻ればやり直せるんだろう。
とかよく思います。でも、時間は戻せない。

一つ言えるのは、自分や娘と同じ思いを他の親子には、絶対させたくないということ。
辞めるまでの数カ月は、仕事と子供のはざまで、いっぱい迷惑をかけてしまい、記憶があまりありません。

その時は、今考えてもそうせざるを得なかったけど、同じようなことが起こらないためには、どうしたらいいんだろう。

そう考えると、今まさに行きしぶりに悩んでいたり、あるいは今は普通に学校に行ってる子の親御さんが、「誰もが不登校になりうる」ってことだとか、「学校以外に選択肢がある」ということを予め知ることではないかと思いました。

私は、そんなこと考えたこともなかったから、動揺したし、その時だと手遅れだったから。

それと同時に、もし不登校になったとしても、それが終わりではなく、子供と一緒に今はない道をつくっていくはじまりだということも。
決してラクではありませんが、これはこれで面白い人生なのかも。と思ってます。

時代は令和。
世間体やこれまでの「こうあるべき」に捉われず、自分の頭でもう1回考えてみませんか。子どもや親のキャラや強み、その家庭の生活にあった「育ち」のあり方を、自分たちの手で一緒に作っていきませんか。

それが、学校という場を活用したものであることも当然あるし、学校とは別の場所にあったっていいじゃん。
どうしても閉じがちになってしまう不登校の家庭も、オープンに笑って幸せに過ごすためにどうしたらいいか、考えていきたいな、と思ってます。


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