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物語のリハビリ

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以前は物語を書いてたけど最近は全然書いてない。企画書ばっかり。それだと生々しい物語や言葉が書けなくなるのでは、と思って実験的にやっている物語をつくる力をリハビる(ほらこういう言葉… もっと読む
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プロット案〜失望日記

親友が申し訳なさそうに頼んできたのは、僕の会社の先輩(女性)の職場での毎日をそれとなく観…

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あらあらすじ②

伊澤ゆうか。中学2年生。 同性のクラスメイトを好きになったけど、相手には付き合っている彼…

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あらあらすじ

主人公は女性。26歳。文具店勤務。 お風呂につかっていると、どこからか男の声で鼻歌が聞こえ…

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4年前
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前夜

明日取り壊しが決まっている祖父の家で、僕はいま一人、夕食を作っている。 ガスはマッチで火…

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キャラ設定

進藤れんげ。29歳。進学塾で事務の仕事をしている。小さい頃は誰彼構わず声をかけるような人懐…

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かげとも

大人になったいま思い出すと、本当にあったことなのか、それとも子供ならではの空想だったのか…

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5年前

街のリズム

まだ誰もいない早朝の商店街。 音を立てずにそうっと歩く。 しばらくすると、どこかでシャッターが眠そうに開く音。 遠くでぷわーんと遠慮がちな電車の警笛。 まばらな鳥のさえずり。立て付けの悪い雨戸を開ける音。 オーケストラのチューニングのような、街の音の重なり。 そして音はだんだんと増えていく。箒で道路を掃き清める音。自転車のベル。車のウィンカー。駅へと向かう足音の重なり。 チューニングが終わり、その街のいつものリズムが流れ出す。 たぶん世界中の街には、その街だけ